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「陣痛や分娩の痛さの目安ってあるの!?」「出産がとにかく不安……」出産疑問Q&A

みなさんから集めた出産に対する「不安や疑問」を先生にお答えいただきました。きちんと知識を身につけて、不安を解消しましょう♪

Q 陣痛や分娩の痛さの目安はあるのでしょうか? また、何時間ぐらいかかるものだと覚悟するべきですか?

陣痛や分娩の痛さは人それぞれ。ほとんど痛みを感じない人もいれば、痛さのあまり叫んでしまう人もいます。こういう人だからすぐに産まれるというハッキリとした定義はありません。初めてのお産では子宮口が全部開くまで12~14時間、そこから分娩までがさらに30~60分かかるのが平均ですが個人差があります。こういう人だからスムーズに産まれるというハッキリとした定義はありません。ただし、安産のためにできることはあります。安定期に入ったら、マタニティヨガをしたり、ウォーキングをしたり、エレベーターではなく階段を使うなど、足腰を鍛えて体力をつけること。陣痛の途中でスタミナ切れになると、陣痛が弱まって赤ちゃんが下りづらくなる分、痛い時間が長引いてしまいますよ。

Q 痛みに弱い私。出産がとにかく怖くて不安です。少しでも痛みや不安を和らげる方法はありますか?

痛みは緊張や恐怖で高まります。痛みを和らげたいなら自分がリラックスできることをお産に取り入れましょう。有名なリラックス方法は、お産をポジティブに考えられるようなイメトレや腹式呼吸の練習をする「ソフロロジー」、リラクゼーション効果や子宮収縮効果のある香りを使うアロマテラピーなど。また、恐怖でパニックを起こしてしまいそうという人は、麻酔で痛みをおさえる「無痛分娩」も方法のひとつです。ただし、病院の設備によってできることは違うので病院を選ぶ際に確認をしましょう。

Q 出産でママが死んでしまうこともあるのでしょうか?

悲しいことですが、1万人に1人ぐらいの確率で母体が亡くなることがあります。原因は、出血が多くなってしまったり、血圧が高くて脳出血をおこしてしまったりなど、ほとんど予期せぬことばかり。事前に防ぎきることはできませんが、どうしても心配ならセンター病院など高度な医療を受けられる産院を選びましょう。

Q 産後のカラダがどうなってしまうか心配です。

産後の約半年は、ホルモンの変動が大きいので気分が落ち込むなど心身の不調がおきることがありますが、ほとんどの場合、治療をしなくても自然に回復します。妊娠中にお腹にできる妊娠線も消えませんが目立たなくなります。また、出産をすると生理痛が以前よりもラクになる傾向があります。

→【次ページ】今のうちに知っておきたい! 妊娠力をあげる3大ポイントとは?

医師プロフィール

木戸道子さん
産婦人科医。日本赤十字社医療センター 第二産婦人科 部長。産科医歴26年で、数千人の分娩に立ち会っており、自身も30代で3回の出産経験がある。

(取材協力:木戸道子、文:マイナビウーマン編集部)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.06.14)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2013年07月16日に公開されたものです

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