お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

ストレス解消の新習慣「サウンドデトックス」のすすめ!

同世代女子が気になるトレンド情報から、新商品、人気スポットなどまで、ランチタイムの話題にしたい、気になるあれこれをピックアップ!

日本各地で高温注意情報が出されるなど、猛烈な暑さが続いていますね。ようやく夏がはじまったばかりだというのに、筆者はもうすでに夏バテ気味。気分が落ちこんで何もする気が起きません。とはいえ、仕事もせずにダラダラとクーラーの効いた家で過ごすわけにもいかず……。そこで、やる気を出すために何かいい方法はないかと探していたところ、音楽で気分転換をする「サウンドデトックス」なるものがあるとのこと。



これ、脳科学研究の専門家である医学博士・加藤俊徳先生が提案している脳リラックス法で、音楽を通じて日ごろ集中的にストレスを受けて使いすぎている脳番地を休めたり、興奮を和らげたりするのだそう。

“脳番地”という聞き慣れない言葉が出てきましたが、脳番地とは、簡単に言えば、運動や言語、思考や記憶など働きごとにわかれた脳細胞の集まりのこと。つまり人間の脳を成長させるためには、目的に応じてそれぞれの脳番地を鍛える必要があります。だけど、鍛えるといっても集中して同じように使うだけではダメ。ときには休息したり自由に新しい情報に触れたりしてリラックスすることで、成長していくのです。

そこで、脳番地をリラックスさせる役割を担ってくれるのが、“音楽”というわけ。実際、20代前半の社会人の男女を対象に音楽と脳の実験を行ったところ、たとえば、携帯にすばやく文字を打ち込む作業で伝達系の脳番地にストレスを感じている人に音楽を6分間聴かせると、安静時に近い状態まで回復する結果が得られたとか。

また、スピーカーとイヤホンなど音楽の聴き方によっても脳番地への作用が異なることもわかりました。結論から言うと、長時間聴き続けても耳にやさしい(聴覚系脳番地を疲れさせない)のは、イヤホンよりもスピーカーとのこと。というのも、イヤホンはいわば強制的に耳に音楽を入れている状態。対して、スピーカーは音源との距離があるので、聴いている人に、「聴こう」「聴きたい」という主体性を生み出します。そうすると、自由に音楽を楽しむ環境が自然と生まれ、結果、脳に負担をかけずにリラックスできるのです。

さらに、「サウンドデトックス」では、“何を聴くか”も大切。たとえば「知っている曲、好きな曲」を聴いたときは、過去の経験や感情などと結びつくため、ついつい聞き入ってしまいますよね。こういった曲は、今心を占めているできごとから違うできごとへと気持ちをシフトさせてくれるので、脳を休めるというよりは気分転換に向いているみたい。

次に「好きでも嫌いでもない曲」。聴く姿勢がニュートラルな状態になるため、脳の負担が分散され、ストレス軽減につながると考えられています。いわゆるBGMですね。

では、「知らなかったけど、好きになれそうな曲」はどうでしょう。嫌いではないので、当然ストレスはたまりません。むしろ未開拓の曲だからこそ、普段は使っていない脳番地を刺激することになり、脳内で新たな脳番地の開拓が行われます。これは、人が何か新しいことをはじめたり、できないことができるようになったときの反応に似ているのだそう。つまり、3つのタイプの曲の中では、“脳をもっとも成長させる曲”とも言えるかも。

そう考えると、自分の知らない曲にチャレンジをしてみたり、友だちの好きな曲に興味を持ってみたりという行為はストレス軽減や脳によいだけでなく、新たな音楽の出会いにつながり、感性豊かな生活を送る秘訣になりそう! 「なんとなく元気が出ない」「自分の知らない魅力を再発見したい」と思っているあなた、「サウンドデトックス」をはじめてみませんか?

(ヨダヒロコ)

※この記事は2013年07月12日に公開されたものです

SHARE