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世間と現実のギャップ!映画監督なしなし!「自由に撮れない」「ギャラは固定給」

一度くらいは映画監督をやってみたいなあと思いませんか。映画監督って憧れの職業の一つですよね。でも、聞いてみると大変な仕事のようです。


■自由に撮れるわけじゃない!

まず自分の企画で好きに映画を撮れるわけではないそうです。何年も自分の企画を温めて、機会があれば何とかしたいと思っている人が多いとか。口に糊するために仕事が来たらこなしていく姿勢がないといけない仕事です。

横やりにめげない!

製作委員会方式をとって、あちこちから映画製作資金を集めるのはいいのですが、困るのは「船頭多くして状態」になることだそうです。あちこちから横やりが入るのは日常茶飯事で、脚本が決定稿までいっているのに、「スポンサーからこんな話がありまして……」と耳元でささやかれたりするそうです。

これらをいちいちつぶしていく、もといクリアしていく強靭(きょうじん)な精神が必要な職業だそうです。

また、テレビ局主導になるとテレビで放送できることがハードルになるので、倫理的な縛りが厳しくなり、スプラッタすぎる場面などはNGになってしまうのだそうです。

他にも「何でそんなタイアップ曲を持ってくるんだよ!」という話もあるそうです。でも、その曲をキャンセルできないのです。

ギャラは固定給!

例えばハリウッドなどでは、興行収入の何%もらえるとか、そういう夢のような話がありますが、日本映画の場合はそんな話はないそうです。多くの場合、「1本撮っておいくら」というギャラの場合がほとんど。

そのギャラも決して高いわけではないようです。高い場合でも1本数百万円。「1年間に1本」という監督ペースでは食べていくのが大変のようです。

※最近では「DVD発売の場合には……」といった(付帯)契約が結ばれることが多いそうです。

美談ではない!

「どうしても切りたければフィルムを縦に切りなさい」とか「撮影の邪魔なんであの家を壊せ」とか、監督万能幻想みたいな話が日本にはありますが、それは美談と思ってはいけないそうです。

日本映画の黄金時代ならいざ知らず、そんな強権を行使できる監督はいませんとのこと。また、そんなことを言っていたらできない仕事だそうです。


上記を読めばお分かりのとおり、個人名を出すと大変に差し障りがありますので、取材先を匿名とさせていただきました。どうも映画監督というのはとても難しい仕事のようです。


(高橋モータース@dcp)

※この記事は2013年07月11日に公開されたものです

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