2カ月半で1万匹!布団のダニ対策、教えます!「夏でもふとん乾燥機」「熱&乾燥」
毎晩続く熱帯夜。布団に汗をかいてるのはわかってるけど、忙しさにかまけて、布団のケアは週末に布団を干すだけ……。そのまま1シーズン過ごしちゃった! なんて、うっかり系働く女子もいるかもしれません。
ダニがいるのはなんとなく想像できるけど、そのお布団、一体どんな状態になってしまっているのでしょうか?
「家の通気性や湿度の関係で変わってくるので、一概には言えませんが、1匹のメスのダニが卵を産めるような状態になってから、10週間で1万匹になることがあります」
とは、長年ダニの研究をされている、“ダニ博士”こと「都市居住環境研究所」の吉川翠先生。
10週間で1万匹なんて怖すぎる! どうしてそんな悲劇が起きてしまうんですか?
「とくに6月の湿気の多い時期からダニは盛んに繁殖します。卵から孵化して幼虫から成虫までに1カ月かかり、成虫は2~3カ月生き続けるんです。ダニがいると、喘息や目のかゆみ、そしてアレルギー性の気管支炎。さらに、アトピー性皮膚炎、鼻炎などを引き起こすこともありますよ」
と、いうことは、夏場はダニが一番元気ってことですね。一体どう戦えばいいんだろう……。
「これ以上ダニを増やさないように努力することしかできません。夏場、毎日布団を干せば、熱に弱いダニの半分は死滅させられます。毎日は難しいという方は1週間に1度、ふとん乾燥機をかけたほうがいいかと思います。しかし、これも一時的なものなの。しっかり駆除するには、夏ではすでに手遅れなんですよ」
先生によれば、来年の夏にダニを持ち越さないためには、11月~3月の冬場の対策が重要とのこと。
「9月下旬には、ほとんどのダニが死滅しています。彼らが産んだ卵が、冬には孵化しますが、幼虫は湿度にとても弱い。ダニの成虫でも生死の別れる湿度、50%以下になれば幼虫はバタバタ死にます。なので、冬場に除湿機を使って湿度を20~30%に保つと幼虫の状態で駆除するのがベストですね」
冬場に幼虫ダニを駆除しておけば、そもそものダニの数が減るので、夏に大繁殖する心配は少なくなるとか。
気持ちいい布団で眠るために、様々なダニ対策を立てていきたいです!
(大貫未来/清談社)
※この記事は2013年07月11日に公開されたものです