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“深い友情”と“恋愛感情”のちがいとは?

恋愛部長

豊富な失恋経験・恋愛アドバイス経験をもつ“恋がへたくそな女子代表”恋愛部長さんが、働く女子の恋の悩みにアドバイス。さまざまなトライ&エラーのすえに編み出された、誰でも真似しやすい「恋のメソッド」を指南します!

みなさん、こんにちは。恋愛部長です。恋愛してますか~? この間、20代女子たちと話していたら、「ここ数年まったく恋愛してません!」とのこと。もったいない! もったいないオバケが出ますよー! 今回も、みんなのお悩みを考えながら、自分だったらどう!? って脳内トレーニングしちゃいましょう。さて、今回のお悩みは!

“深い友情”と“恋愛感情”のちがいがわかりません

趣味を通じて知り合った人と、親しい友人関係から発展してお付き合いするようになりました。相手は忙しいながらも話を聞いたり自分の話をしてくれたりするので、受け入れられない不満はありません。ただ、親しい友だちと恋人関係の心情的なちがいがどこなのかがわからなくなるときがあります。(とこここ/28歳/自動車関連)

なるほど、なるほど。友情と恋愛のちがいってなんだろう? って思っちゃうってことですね。結論から言うと、友情と恋愛感情は、別物の感情だと思います。ひとりの人に対して、深い友情に加えて恋愛感情を持つことはあります。深い友情だけど、恋愛には至らないケースもある。そして、深い友情がなくても成立しちゃう恋愛感情もある。簡単に言うと、友情のみ、恋愛感情のみ、友情+恋愛感情、の3パターンが存在するってことですね。

友情って、ざっくり言うと、人間性に対するリスペクトとか共感がベースにあると思うんです。仲よくなるって、そういうことじゃないですか。話していて楽しい、ためになる、力づけられる。

一方恋愛は、ときとして、人間性なんかすっ飛ばして、とにかく理由もなく引き込まれることがある。「恋はするものじゃなくて、落ちるもの」っていう名言もあるように、ぶっちゃけ、言葉が通じなくたって、相手のことなーんにも知らなくても恋はできる(続かないけど)。友情が頭に属するものだとすれば、恋愛は、本能に属するものって感じでしょうか。実際、恋に落ちたときの人間の脳みそには、平常時には出ない恋愛ホルモンが出まくって、相手の欠点などが見えなくなるフィルターのような役目をするんです。だから、「恋は盲目」なわけ。そのホルモンが数カ月で切れるから、目が覚めると。だから、恋をするのに、必ずしも人間性へのリスペクトや共感は必要ではないんです。

友情ではあるけど、恋ではないケース。これは、要するに、人としては好きだけど、男女の関係になるのはちょっと……というものだと思います。おそらく、恋のスイッチが入らないのは、本能的に、自分の子孫を残したい! と思えない相手だからだと思います。こればっかりは、頭でどう操作しようとしてもダメで。たとえ、相手の条件がよくてイケメンで、結婚にはうってつけ! ぜひこの人と恋をしたい! と思ったとしても、心が動かなければ、恋愛モードにはなりません。無理して恋したつもりになっても、つらいだけ。それは、しょせん理性で判断しているだけだから。

恋愛というのは、大脳辺縁系に関わるもの。つまり原始的な本能ですから、たとえば、キスすると、すごい勢いで、相手の遺伝子情報が交換されて、すぐに相手がどれだけ自分に遺伝的に近いか遠いかをはじき出します。遺伝的に近い、組み合わせが悪くて子どもにいい影響を与えない相手だとわかると、即座に生理的嫌悪感となって表れるのです。「いい人だけど生理的にダメ」なんて言うのは、まさに、相手を選別している精密な本能のなせる技なんですよね。

私にも昔、ちょっとの間片想いしてたら振り向いてくれた男友だちがいました。最初は見つめていただけでしたが、仲よくなったら向こうからアプローチしてきたのね。「付き合ってくれ」って。そりゃ有頂天です。なにしろ、その人はハンサムで頭もよくて将来有望。まさに絵に描いたような素敵な男性、しかも片想いで遠くからじーっと見つめていた人ですよ! 即OKでしょ!? ところが、なぜかその人、近くにいればいるほど、生理的にダメだったんです。匂いとかでもなんでもない。ただ手を触れられた瞬間に「あ、ダメだ!」って思った。不思議でしたねー。なにしろ好きだった人ですし、「もったいない!」と持ち前の“恋愛貧乏性”も顔を出して、なんとか付き合ってみようと自分を奮い立たせましたが、結果は1週間も持ちませんでした。何しろ、触れられたくないんだからしょうがない。泣く泣く「ごめんなさい」しました。悪いことしたな……と今でも思います。でも、あれがまさに、生理的な拒絶反応なんですね。

逆に、たとえば外国人とか、いかにも遺伝子が遠い人と恋をすると、ものすごくロマンチックで燃えあがったりします。それは、その相手の子どもを授かりたいという本能の働きなんですね。「あの人のどこがいいのよ?」って聞かれて、「え……さぁ? どこがいいんだろう」って思うことはままありますが、それもそのはず。理由などわからない、説明ができないけれど、惹かれる、好きになるのが恋愛。遺伝子レベルで、相手を好きになっているんですから、言葉で説明できるようなことではないんです。

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