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中国は炊飯器買い過ぎ!世界の白物家電の需要ランキング

日本は白物家電の輸出大国です。韓国製品や中国製品に押されている部分もありますが、それでも日本製白物家電は世界中で高い評価を得ています。では、世界の白物家電の需要というのは、どのくらいのものなのでしょうか。調べてみました。

白物家電は中国の需要多過ぎ!

白物家電主要5品目に関して、日本電機工業会さんが調査したデータがあります。2011年の国・地域別の需要台数のランキングです。

ルームエアコン

●第1位 中国 3,485万2,000台 (構成比45.1%)
●第2位 日本 827万9,000台 (構成比10.7%)
●第3位 アメリカ 651万8,000台 (構成比8.4%)
●第4位 インド 354万1,000台 (構成比4.6%)
●第5位 ブラジル 346万5,000台 (構成比4.5%)

中国の需要台数がスゴイ数です。構成比45%ですから、エアコンの世界需要の半分ぐらいは中国ということになります! ちなみに2009年の(推計)需要台数は2,470万3,000台でしたから、2年で需要が1,000万台も増えたことになります!

電気冷蔵庫

●第1位 中国 1,552万台 (構成比17.9%)
●第2位 アメリカ 947万台 (構成比10.9%)
●第3位 インド 582万8,000台 (構成比6.7%)
●第4位 ブラジル 551万7,000台 (構成比6.4%)
●第5位 日本 428万3,000台 (構成比4.9%)

電気冷蔵庫も中国が圧倒的に多いです。日本も5位ですから何気に冷蔵庫購入大国なんですね(笑)。

電気洗濯機

●第1位 中国 2,070万台 (構成比25.6%)
●第2位 アメリカ 825万台 (構成比10.2%)
●第3位 日本 492万台 (構成比6.1%)
●第4位 ロシア 362万台 (構成比4.5%)
●第5位 ドイツ 328万5,000台 (構成比4.1%)

電気洗濯機でも中国が1ケタ違った需要です。ロシアが4位に入っているのがちょっと面白いですね。洗濯好きな国民性なのでしょうか。

電気掃除機

●第1位 アメリカ 2,420万1,000台 (構成比27.3%)
●第2位 ドイツ 888万3,000台 (構成比10.0%)
●第3位 イギリス 614万6,000台 (構成比6.9%)
●第4位 日本 527万6,000台 (構成比5.9%)
●第5位 中国 419万1,000台 (構成比4.7%)

掃除機はなぜかアメリカの需要がケタ違いに多いようです。部屋がたくさんあって広いからでしょうか(笑)。ドイツが2位というのも不思議な感じがしますね。几帳面な国民性で掃除が好きなんですかね。

電子レンジ

●第1位 アメリカ 956万8,000台 (構成比16.2%)
●第2位 中国 839万4,000台 (構成比14.2%)
●第3位 ブラジル 436万6,000台 (構成比7.4%)
●第4位 ロシア 416万6,000台 (構成比7.1%)
●第5位 日本 331万2,000台 (構成比5.6%)

電子レンジではブラジルが第3位です。主要5品目では「BRICs」(ブリックス:ブラジル、ロシア、インド、中国)と呼ばれる振興著しい国々での需要が拡大している様が見てとれます。

また、日本がすべての品目で5位以内に入っているのも少し驚きではないでしょうか。白物家電生産で世界有数の国ですが、その消費大国でもあるわけです。

電気炊飯器も中国で活況!

「電気炊飯器」は米を主食とする文化圏では重要な白物家電です。少し古いですが2009年の(推計)需要データは以下のようになっています。

電気炊飯器

●第1位 中国 2,370万台
●第2位 日本 583万台
●第3位 韓国 280万台
●第4位 タイ 264万台
●第5位 インドネシア 209万台
●第6位 ベトナム 152万台
●第7位 台湾 117万台
●第8位 インド 72万5,000台
●第9位 香港 60万5,000台
●第10位 フィリピン 55万台
●第11位 マレーシア 44万台
●第12位 シンガポール 33万台
●第13位 バングラデシュ 2万台
●第14位 ミャンマー 1万8,000台
●第15位 パキスタン 1,000台

中国の電気炊飯器需要が飛び抜けて多いです。中国では日本製の炊飯器は高評価を得ています。

白物家電の需要はBRICsを中心にこれからも伸びると推定されています。日本製品がもっと世界で売れるようになるといいですね。

(高橋モータース@dcp)

一般社団法人日本電機工業会が公表している『白物家電5品目の世界需要調査』
https://www.jema-net.or.jp/Japanese/info/news/pdf/juyo_gaiyo.pdf

『アジア白物家電市場と日系家電メーカーの取組』2013年3月のレポート
http://www.apir.or.jp/ja/research/files/2013/03/423_02.pdf

※この記事は2013年05月26日に公開されたものです

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