五月病になったら周囲に望む対応1位「そっとしておいてほしい」42.2%
マーケティングリサーチを行う、ネオマーケティングは、過去3年以内に五月病になったことがある、全国の20歳~49歳の男女500人を対象に、「五月病に関する調査」を実施した。調査期間は4月24日~4月25日。
●五月病の症状で最も多いのは「疲労感が続く」
過去3年以内に五月病になった人に、症状について聞いたところ、最も多かったのは「疲労感が続く(81%)」だった。次いで、「会社や学校に行きたくなくなる(65.4%)」、「人と会うのが面倒になる(58.6%)」などがあげられ、精神的な症状が上位になっている。
一方、「頻繁に頭痛・腹痛・胃痛がある(27.6%)」や「食欲がない、または過食気味になる(24.2%)」など、身体的な症状は下位となっており、五月病においては?体の不調?よりも?心の不調?のほうが症状として自覚されやすいことがわかった。
なお、「そのほか」の回答では、「耳鳴りがする」、「湿疹(しっしん)が出る」、「胸が苦しくなる」などがあがっている。
●「転職」「部署異動」は5月病に要注意?
五月病になった際、自身の生活においてどのような変化があったか聞いたところ、「転職した」と回答した人が21%と最多。次いで、「部署異動があった(19.6%)」があげられ、仕事での変化をきっかけに五月病になる人が多いことがわかった。
「そのほか」の回答では、「子どもの進学」や「子どもが生まれた」など、自分の子供に関することで生活が一変したという人もみられ、「PTAの役員になった」という人は、プレッシャーや人間関係でのストレスがあったことがうかがえる。
また、「そのほか」の中で最も多かったが「特に変化はなかった」という回答であったことから、生活に大きな変化がなくても五月病になる人が多いこともわかった。
●「開放感」「燃え尽き感」から五月病になる人は少数
五月病の原因として思い当たるものでは、「仕事に対する不安(51.4%と)」と回答した人の割合が最も多く、次いで、「職場での人間関係(42%)」があげられるなど、仕事関係での不安や悩みが原因で五月病になったと考える人が多い。
五月病とは、新入社員や新入生が就職活動や受験を終えた解放感や燃え尽き感から、5月ごろに無気力になることを指すが、今回の調査では「目標を達成した解放感」から五月病になった人は3.2%にとどまった。
●周囲に望む対処は「そっとしておいてほしい」が最多
五月病になった際に、周囲の人に望む対処として最も多かった回答は「そっとしておいてほしい(42.2%)」で、自ら回復するまでそっと見守ってほしいと考えている人が、4割いることがわかった。
逆に、「励ましてほしい(12.2%)」「喝を入れてほしい(2.8%)」は下位となったことから、頑張ろうと思っても頑張れない状態の人に、励ましや気合を入れる言葉は望まれないことがうかがえる。
「そのほか」の回答では、「家事・育児を手伝ってほしい」、「原因となるものから遠ざけてほしい」など、ストレス原因から離れられるよう配慮してほしいという意見があげられた。
なお、五月病になりそうな芸能人を聞いたところ、?ネガティブモデル?としてブレイク中の「栗原類」が25.6%で1位。次いで、2位は「若林正恭(オードリー)(23%)」、3位は「スギちゃん(20%)」、「前田敦子(14.6%)」、5位が「釈由美子(12.8%)」となった。
「そのほか」の回答では、「中川剛(中川家)」、「安倍総理」などの意見があがっている。
※この記事は2013年05月17日に公開されたものです