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子育ての4分の3以上は母親が担当! 困っていることは「しかり方」

家庭の子育てについて、どれくらいの割合参加しているか

パルシステム生活協同組合連合会は、小学生未満の子どもがいる20歳~49歳の母親1,000名を対象に、「子育てと乳幼児に関する調査」を実施した。調査期間は4月18日~4月22日。

●家庭での子育ての分担の平均は、母親8割・父親1割

自分自身や配偶者、そのほか(自分や配偶者の親や兄弟、ベビーシッターなど)が、それぞれどれくらい行っているか聞いたところ、「自分自身(=母親)」が77.6%、「配偶者(=父親)」が14.4%、「その他」が8.1%となり、家庭での子育ての4分の3以上は、母親が行っていることがわかった。

●子育てで困っていること・心配なことは「しかり方」

子育てをしていて、何について困ったり、心配になったりするか

子育てをしていて、何に困ったり、心配になったりするか聞いたところ、全体では「しかり方(42.2%)」が最多。次いで、「子どもの生活リズム(42.2%)」、「子どもの性格(おとなしいや乱暴など)(33.5%)」、「子どものわがまま(32.2%)」、「育児費用がかかる(29.8%)」となった。

子育てをしていて、何について困ったり、心配になったりするか(子どもの成長区分別)

子どもの成長区分別にみると、「新生児・乳児(満1歳未満)の母親」では「子どもの生活リズム(40.4%)」、「子どもの離乳食(33.8%)」など。「幼児(幼稚園・保育園入園前)の母親」では、「子どもの性格(おとなしいや乱暴など)(38.8%)」、「子どものおむつ・トイレ(36.8%)」、「子どもの歯磨き(34.6%)」などが高くなり、子どもの成長とともに困ったり、心配している内容が変化している。

特に、「子どもの習い事」が子どもの成長にともなって上昇していることや、「子どものわがまま」、「しかり方」が「幼児(幼稚園・保育園入園前)の母親」と「幼児(園児)の母親」で目立って高かったことから、幼児期の子どもの躾や教育に悩む母親の姿が浮き彫りになった。

子どもに食べさせる食材についてどのくらい心配か

子どもに食べさせる食材について、どの程度心配をしているか聞いたところ、「心配である」(「非常に心配である」と「やや心配である」の合計)と回答した人の割合は、「放射能汚染(88.4%)」と「残留農薬(82.4%)」が8割以上。次いで、「食品添加物(64.0%)」、「輸入食材(58.6%)」、「アレルギー(56.5%)」、「カロリー(32.1%)」となった。

子どもに食べさせる食材についてどのくらい心配か(アレルギー)

子どもの成長区分別にみると、特徴がみられたのは「アレルギー」で、「新生児・乳児(満1歳未満)の母親」が71.1%になるなど、子どもが幼い程高くなっている。

●「一人の時間」「夫のサポート」が育児ストレスの解消に必須

育児ストレスの解消には何が必要か

育児ストレスの解消に何が必要だと思うか聞いたところ、「自分一人の時間」が85.5%と際立ち、「夫の手伝い・サポート(69.8%)」、「睡眠(64.5%)」、「甘いもの(53.9%)」、「美味しい料理(47.5%)」が続いた。

子どもの成長区分別にみると、多くの項目で子どもが幼い程高くなっており、その中でも「夫の手伝い・サポート」や「夫の愛情」は、その傾向が顕著にあらわれている。

育児ストレスの解消には何が必要か(20代がほかより高くなった項目)

母親の年代別にみると、20代の母親では「カラオケ(31.6%)」、「ドライブ(26.3%)」、「SNSやブログ(21.4%)」が、30代、40代の母親より目立って高くなり、年代によって異なる方法で育児ストレスを解消している様子がうかがえた。

●子育て中に夫にかけてもらいたい言葉は「ありがとう」

子育てに奮闘している際に?誰に?言葉をかけてほしいか

子育てに奮闘している際に?何と?言ってほしいか

子育てに奮闘している際に、?誰に?、?何と?言って欲しいか聞いたところ、言葉を掛けて欲しい人は「夫(78.9%)」がトップとなり、「子ども(4.6%)」、「親/母/義母(4.5%)」が続いた。

かけて欲しい言葉は、「?夫?に声を掛けて欲しいとした層」では「(いつも)ありがとう(45.2%)」、「?子ども?に声を掛けて欲しいとした層」では「(ママ)大好き・愛してる(63.0%)」、「?親/母/義母?に声を掛けて欲しいとした層」では「よくやっているね・頑張っているね(40.0%)」が、それぞれ最多となっている。

●子どもに就いて欲しい職業は「公務員」

子どもに将来、どんな職業について欲しいか

子どもに将来、どのような職業に就いて欲しいか聞いたところ、「子どもが就きたいと思う職業(72.0%)」が最も多く、「安定した職ならなんでも良い(42.7%)」が続いた。

子どもに将来、どんな職業について欲しいか(男の子)

子どもに将来、どんな職業について欲しいか(女の子)

具体的な職業を聞いたところ、男の子・女の子の母親ともに、「公務員(男の子30.8%、女の子19.8%)」最多。男の子の母親では、2位が「会社員(26.6%)」、3位が「薬剤師(19.0%)」、4位が「医師・歯科医師(16.0%)」、5位が「プロスポーツ選手(11.6%)」。女の子の母親では、2位が「薬剤師」19.2%、3位が「会社員」18.2%、4位が「看護師」16.0%、5位が「保育士」11.2%となった。

なお、「学者・研究者」と「政治家」をみてみると、女の子の母親では「学者・研究者」が5.0%、「政治家」が1.2%、女の子の母親では「学者・研究者」が3.2%、「政治家」が0.8%。

2013年4月の衆院予算委員会で、「子どもがなりたい職業」が話題に上がり、政治家の不人気ぶりが大きく報道されましたが、子どもの希望と同様に親の願いでも、政治家の人気の低さが明らかになった。

※この記事は2013年05月16日に公開されたものです

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