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同僚との関係を壊さずに“お付き合い出費”を減らすには?

花輪陽子

恋愛、転職、結婚、出産……、さまざまなライフイベントに、マネーの悩みはつきもの。なかなか人には相談しにくいお金とライフプランのお悩みを、編集部が読者に代わり、FP花輪陽子さんにガチンコ相談!

今回の相談者は「節約タイプだから“人付き合い”にかかるお金を負担に感じてしまう」という、ななこさん(仮名・23歳)。社会人になってから、職場の人との飲み会や結婚式など“お付き合い”を極力減らしたいけれど、周囲からケチだと思われるのも……というのが悩みの種だとか。節約とケチの境界線とは? (取材・文/島影真奈美)
※ななこさん後編はこちら

周囲にヘンに思われず、できるだけ“お付き合い”を減らしたい

もともと節約は苦にならないタイプです。むしろ、社会人になってから、職場の人に連れて行かれる飲み会など、“お付き合い”にお金がかかる機会が増えたことに困惑しています。職場の人の結婚式に招かれて、ご祝儀を3万円包むのも高いと感じました。飲み会も結婚式も周囲にヘンに思われたくないので、一応おつきあいで参加するけれど、「行っても楽しくない」という気持ちもあり、できれば断りたいと思っています。まわりから浮かないよう、こうした“お付き合い”にまつわる費用を節約する方法を教えてください。(ななこ/学校・教育関連/その他/23歳)

【ななこさんprofile】実家暮らし。手取り年収200万円、手取り月収16万円。月々の貯蓄額は約6万円。毎月、「このお金には手をつけない」と決め、銀行に行けるタイミングで給与口座から別口座に移すという貯蓄スタイル。海外旅行に行きたくなったら行けるように貯蓄しているほか、2014年までに新車を買う必要があり、そのために貯蓄。現在の貯蓄額は50万円~100万円だが、5年以内に500万円以上貯めたいと考えている。中学校勤務で土日も学校の資料づくりや部活顧問の仕事があり、忙しい。余裕がでてきたら、国内なら出雲大社や伊勢神宮、五島列島、海外ならウェネツィアへの旅行を希望。

編集部 「余計なお金は使いたくないけれど、あまりにも節約すると周囲から浮きかねない」というのは多くの働く女子に共通する悩みかもしれませんね。

花輪陽子(以下、花輪) 「自分が楽しいかどうか」で考えると、無駄な出費に思えるかもしれませんが、実は職場の人との“お付き合い”が仕事の評価を左右したり、いざというときの助けになったりもするのであなどれません。

編集部 付き合いがいい人のほうが、何かと上司に目をかけてもらえるといったこともありそうですもんね……。

花輪 たとえば、もし上司から勉強会に誘われたら、まったく興味がなくとも、少しだけ顔を出すなど、「上司の顔をたてる」ことも大切です。実は私自身も会社員時代に実践できておらず、結局、失業してしまったので、自戒の念も込めて……なのですが(笑)。

編集部 とはいえ、あまりにいろいろお付き合いをしていると、出費がかさんでしまうという心配はありませんか?

花輪 めいっぱいお付き合いしてしまうと、家計に響く恐れがあります。なので、飲みに行く代わりにランチをするとか、飲み会もすべて断るのではなく「最初だけ顔を出す」など、工夫してみるといいですね。

編集部 ななこさんの職場には、飲み会好きの上司がいて、多いときは月2回ほど飲み会が開かれていたそう。でも、最近は周囲と連携して断る術を身につけて、そこまで頻繁ではなくなったとか。

花輪 「お付き合いを、断りたいときに断れる」というテクニックを身につけることも大切ですが、飲み会を断ることで、上司との関係性を深める機会を逃してしまっている可能性もあるので要注意です。現在、ななこさんは契約社員とのことで、正社員に比べると立場も不安定。ある程度、上司とは仲よくしておくことで、いざというときの助けになる可能性があります。

編集部 たとえば、どういったときに役に立つのでしょうか?

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