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海外旅行で一番遭遇しやすいトラブルとは?-トラベルジャーナル

トラベルジャーナルでは、今年のゴールデンウィークを前に、2012年に海外旅行を経験した男女19,073名(20~70代)を対象とした「海外旅行でのトラブルに関する調査」を実施した。調査期間は3月11日~15日。

●日本人海外旅行者のトラブル、約8割は「盗難・紛失」

2012年に海外旅行をしたと回答した19,073人のうち、旅行先で何らかのトラブルにあった人は約8.6%にのぼった。過去最多となった「2012年の日本人海外旅行者数」(1849万人)に当てはめて計算すると、約159万人もの人がトラブルに遭遇している計算になる。

また、トラブルの内容では、「私物の盗難・紛失」が、全体の約75%を占めることがわかった。

●現金の被害総額は推計152億円。振り込め詐欺被害額に匹敵

海外旅行のトラブルのうち、最も多かった

海外旅行のトラブルのうち、最も多かったもの

昨年の海外旅行のトラブルのうち、最も多かったのが「現金の盗難・紛失」で全体の35.3%にのぼる。

そこで、実際に失った現金の金額を聞いたところ、昨年1年間の1人当たりの平均被害額は35,000円。昨年の海外旅行で持参した現金1年間の総額は1人あたり平均20万円だった。なかには、6回の旅行で計800万円もの現金を持参したとの回答もあり、日本人の間にまだまだ「現金至上主義」が残っていることがうかがえる。

なお、昨年海外旅行に行った約1849万人で現金の盗難・紛失被害額総額を試算すると、総額約152億円。この金額は、オレオレ詐欺や架空請求詐欺、還付金詐欺などを含む「振り込め詐欺」の、昨年1年間の被害総額155億円に匹敵している。

●被害に遭うのは「昼間」「2~5人で行動中」のほうが多い

現金の盗難・紛失の被害要因

現金の盗難・紛失の被害要因

現金の盗難・紛失の被害要因では、「スリ」と回答した人が全体の39.9%で最多。次いで「紛失(21.8%)」「置き引き(20.4%)」が多く、この3つで約80%以上を占める結果となった。

 

  • 現地で何をしているときに被害にあったか

    現地で何をしているときに被害にあったか

  • どの時間に被害にあったか?

    どの時間に被害にあったか?

 

現地で何をしているときに被害にあったかという問いでは「観光中(24.9%)」と「買い物中(22.4%)」が2トップ。時間帯別では「昼間(41.4%)」が最多となり、以外にも昼間の被害が大勢を占めることがわかった。

 

  • どこで被害に合ったか?

    どこで被害に合ったか?

  • 被害に合った周囲の状況はどうでしたか?

    被害に合った周囲の状況

 

また、被害場所については「大通りや公園など公共広場(16.1%)」が最多。さらに、周囲の状況については「人ごみの中」が56.7%と圧倒的で、68.8%が「2~5人で行動中」と回答している。

●過去5年間の被害最高額は1050万円

過去5年間の経験にさかのぼってたずねたところ、現金の紛失・盗難での被害率は約77%。現金被害1回当たりの最高額では、1050万円という回答もあった。

被害にあった時のそのきっかけ(状況)

被害にあった時のそのきっかけ(状況)

実際に被害にあった人に、そのきっかけ(状況)を聞いたところ「気を抜いていたから」が64.5%と最多。そのほか、「外国人に比べて日本人は狙いやすいと思われているから(20%)」「現金や貴重品を盗まれやすい場所に置いていたから(16.4%)」などの回答がみられた。

●盗難・紛失被害の対策は?脱現金?

被害遭遇後に気をつけたこと

被害遭遇後に気をつけたこと

現金の盗難・紛失被害にあった人に対して、被害遭遇後に気をつけたことについても聞いたところ、「必要最低限の現金しか持ち歩かない(69.9%)」「できるだけカードで決済する(54.3%)」がともに半数以上。また、「実際に持ち歩く現金が減った」と回答した人も約50%、「カードの利用が増えた」という人も約30%にのぼっている。

また、過去5年間の、現金盗難被害1人当たりの平均額は、旅行先で「おもにカードを使用した」と回答した人が38,071円に対し、「おもに現金を使用した」と回答した人は56,079円。このことからも、現金主義の人のほうが被害額が大きいことがわかる。

※この記事は2013年04月16日に公開されたものです

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