お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

新入社員だったころの夢は、6割以上が実現していない

「後悔しないための賢い家づくり勉強会」を全国各地で開催している、ハイアス・アンド・カンパニーは、新入社員の入社時期にあわせ、18歳以上の男女1,273名を対象に、「理想と現実に関する意識調査」を実施した。3月27日~4月1日まで。

●新入社員のころは定年まで働こうと思っていた

新入社員だったころ、何年会社で働こうと思っていたか聞いたところ、「定年まで(44.4%)」が最も多く、次いで「3年以上5年未満(17.4%)」、「5年以上10年未満(14.2%)」という結果になった。

しかし、厚生労働省の発表したデータ(参考:厚生労働省「新規学卒就職者の在職期間別離職率の推移」平成24年10月発表分)によると、実際はこの15年以上、中卒の6~7割、高卒の4~5割、大卒の約3割が3年以内に離職しており、理想と現実にギャップが生じていることがうかがえる。

その一方で、30代は「3年以上5年未満(27.1%)」、20代は「1年以上3年未満(25.3%)」が最多。石の上にも3年から「3年以内に次の道を見つける」という傾向に変化しているのではないかと考えられる。

●新入社員の夢「満足な年収の獲得」「管理職」「終身雇用」

新入社員だったころの夢では、「満足な年収の獲得(47.3%)」が最も多く、次いで、「管理職になる(18.1%)」、「終身雇用される(16.7%)」だった。なお、年代別でみても「満足な年収の獲得」は全年代を通じて一番割合が高くなっている。

しかし、平成13年から23年までの約10年間で、給与所得者の平均給与額は454万円から409万円まで減少(参考:国税庁「民間給与実態統計調査」平成24年9月発表分における1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与)。

理想の実現が難しくなってきており、そういった厳しい状況を受けてか、年代が下がるほど「仕事関連で夢は無い」の割合が上昇する傾向がみられた。

●新入社員のころの夢、6割以上が実現していない

新入社員のころの夢が実現したか、もしくは実現に近づいているか質問したところ、「実現しなかった(実現に近づいていない)」・「ほぼ実現しなかった(ほぼ実現に近づいていない)」の割合が6割(63.8%)を越えている。

年代別で夢の実現率をみてみると、50代でも実現していない層が約6割(59.6%)となっており、60代以上でやっと半数以下(44.8%)になっており、夢の実現の難しさを明示する結果となった。

※この記事は2013年04月12日に公開されたものです

SHARE