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1年間使用したベビーカーには約10万個の雑菌が! 梅雨の時期は1日で10倍に

アップリカ・チルドレンズプロダクツは、衛生微生物研究センター(東京都葛飾区)との共同で、「ベビーカーの衛生環境に関する実験」を実施。その結果、1年間使用したベビーカーのシート部分(クッション材はウレタン)から、約10万個の雑菌が検出され、またその雑菌は、梅雨を想定した高温多湿の条件下では、1日で10倍まで増殖する事が明らかになった。

●1年間使用したベビーカーには約10万個の雑菌がいる

1年間使用したベビーカーのシート部分(ウレタン)に存在する雑菌数を調査した結果、約10万個の雑菌を検出。菌は、主に土や水に広く分布し、悪臭や菌種によっては食中毒の要因ともなる「バチルス菌」の仲間であることがわかった。

また、バチルス菌を、ベビーカーのクッション材として広く使われている「ウレタン」素材に接種し、梅雨を想定した環境条件(35度、相対湿度90%以上)に1日放置。菌の増殖率を検証した結果、1日で10倍に増殖している。

●菌が増殖する原因とは?

衛生微生物研究センター所長、李憲俊(りのりとし)氏によると、ベビーカーのシートが菌の温床になりやすい原因として、乳幼児が汗を多くかくことや、同じ姿勢を保っている時間が長いこと、また体温によって、菌が最も活発に増殖する35度~36度が保たれていることなどがあげられるという。

さらに、ベビーカーのシートは自宅で洗うことが難しいため、汗や皮脂、食べこぼし、ホコリなど、繊維の奥に入り込んだ汚れが菌の栄養素となり、増殖の一因になっているとのこと。

なお、ベビーカーのお手入れ方法としては、湿気によるムレを解消し、増殖のきっかけを防ぐため「通気性のよい素材を選ぶ」、増殖した菌は洗濯することで除菌できるため「シートを洗濯する、シートが洗浄できるベビーカーを選ぶ」のほか、菌は湿気を好んで増殖するため「雨などで濡れてしまった場合は早く乾燥させる」などがあげられている。

※この記事は2013年04月12日に公開されたものです

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