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新人女子に興味津々の彼。男ってみんな若い子が好きなの?

Story1 ★ちょっぴりドキドキ

それはまだ、前年度の社員食堂でのこと。
「通勤用のバックね、つい衝動買いしたんだけど、
少し茶色っぽいオレンジなんだ。
色がね、ちょっと派手すぎる気もするし、
茶色っぽいから案外大丈夫な気もするし……」
「そこ悩むとこだよね、朋香」
同じ課の由美と食べながら話し込んでいると、
ふいに頭の上から、声が聞こえてきた。

「ここ、空いてる?」
ドキッとして顔を上げると笠木さんと盛幸が、
蕎麦とおかず小をのせたトレイを持って立っていた。
笠木さんは2つ年上の営業課の男性、
盛幸も2つ上の営業課で……わたしの彼だ。
「あ、どうぞどうぞ」
ただ、盛幸のことは由美にしか話してない。
わたしたちは周囲から「そういう目」
で見られるのが面倒だったし、
わたし個人はこうして社内で会った時、
ちょっぴりドキドキするのが、
けっこう楽しかったりもした。

割り箸を割りながら、笠木さんが口をひらく。
「今年度は女子の新人、4人も採るんだって?」
「そうだね。楽しみだなあ、新人女子。
かわいいコだといいなあ」

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