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「ソーシャルゲーム」に関する相談のうち、約2割が未成年トラブル - 消費者庁

消費者庁は、インターネットを活用した取引に関して相談が多い、「ソーシャルゲーム」「口コミ(サイト)」「サクラサイト」の3つの分野について、平成24年度に全国消費生活情報ネットワーク・システム(PIO-NET)に入力された相談内容を分析。その結果などを踏まえ、消費者が実行すべきポイントを各分野でまとめた。

分析に使用した相談は2013年1月31日までに登録されたもので、「ソーシャルゲーム」は5,034件、「口コミ」は3,212件、「サクラサイト」は10,985件。ただし「サクラサイト」については、平成24年度上半期(4~10月)のものとなる。

●「ソーシャルゲーム」利用時におけるポイント

「ソーシャルゲーム」における契約者の年齢層は、30代(33.2%)が最も多いが、10代以下(未成年)も21.6%と比較的高く、利用金額については、「10万円以上100万円未満」が36.2%と最も多かった。

相談内容については「高額利用・返金など」が最多。また、そのうち「未成年者取消」や「未成年の高額利用」など、未成年に関する相談が半数近くを占める。さらに、オンラインゲームを中心に、「不正利用」などのトラブルも発生しているという。

「ソーシャルゲーム」を利用する際のポイントの1つは、事業者が設けている?未成年者に対する課金上限?などが有効に機能するよう「生年月日等の利用者情報を正しく登録する」こと。

そのほか、登録情報の不正利用からおこるトラブルを防ぐため、「パスワード等の登録情報を厳重に管理し、むやみに他人に教えない」、「無料と有料の境目を十分見極め、有料サービスの利用時には、課金状況を随時確認する」、未成年の高額課金トラブルを防ぐため「保護者として、課金状況を自分の目で定期的に確認する」などもあげられている。

●「口コミ(サイト)」利用時におけるポイント

「口コミ(サイト)」契約者の性別については、女性が73.6%を占め、年齢層については20~30代が約6割。購入対象については、サービス系が6割以上を占め、「出会い系、ギャンブル等」が18.7%、「保健福祉(エステ関係)」が18.1%と、それぞれ高い割合を占めている。

相談内容については、「返金、支払回避、契約解除、賠償請求等」が6割以上。特に、商品を購入した場合を中心に「商品の取替・修理、役務の実行」が14.5%となっている。

「口コミ(サイト)」を利用する際のポイントの1つは、「広告だけでは効果が判断しづらい商品・サービスについては、特に慎重に判断する」こと。

そのほか、「『口コミ』主と商品・サービスの関係やその内容を十分見極め、それだけでは判断しない」や、「想像と違っていた場合に備え、購入前に解約・返品のルールを確認する」、「事業者の依頼を受け、商品等について根拠なくブログ等に書き込みを行うことは控える」などがあげられている。

●「サクラサイト」利用時におけるポイント

「サクラサイト」契約者の性別については、男性50.1%、女性49.9%とほぼ同じ割合だった。相談内容については、「返金・高額利用」が最も多く全体の38.2%を占めている。また、「架空・不当請求」も全体で29.7%と高い割合となっており、いずれも金銭的なトラブルに関するものとのこと。

「サクラサイト」を利用する際のポイントの1つは、「心当たりのない電子メール等での魅力的な誘い・挑発・脅しには絶対に応じない」こと。

そのほか、「誰でも危険があることを忘れない」や、「登録した後であっても、不審な点を感じたら毅然と関係を絶つ」、「身近な人の異変を感じたら、積極的に声をかけ、助言するなど救う努力をする」などがあげられている。

※この記事は2013年04月03日に公開されたものです

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