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皇室やセレブをもてなした一流が教える会話のコツ

お花見は、初対面の相手や気になる男性、上司など、さまざまな相手との楽しむ場です。今後の関係を考えると失礼はせず、できれば好印象を残したいですよね。そこで、心地よい空間をつくるプロであり元CAの里岡美津奈さんにカジュアルな場でも使える会話術を教えてもらいました。

周囲に楽しんでもらえれば後悔・失敗はなくなる

イラスト

「お花見は楽しい席ですので必要以上に気負う必要はありません。親しい人間だけなら失敗をしても笑い話になるでしょう。しかし、もし初対面の人間がいたり、同僚、上司がいるような場合には、何でもありにしてしまうのではなく気遣いを忘れず、セミフォーマルのような気持ちでいるのがいいと思います。

もし、どう振る舞ってよいのかわからず自分の立ち位置に迷ったら、ひとりずつみんなが楽しんでいるのか観察してみてください。自分がどうしたいかではなく、周囲がどうしてほしいのかを考えるのです。ひとりぼっちになっている人はいないか、カップが空いたままの人はいないかなど、誰もが居心地のいい場所をつくってあげましょう。みんなが楽しそうだと自分も楽しくなってくるものですよ。

しかも、周囲を楽しませようと気遣っていると緊張をして飲み過ぎた、うまく話せず空回りをしてしまったという後悔もなくなります。いくらお酒の席といってもお花見の席でのあなたの振る舞いを上司や友人は覚えています。気遣いのできない人やお酒で失敗をする人を大事な席に連れて行こうと思うでしょうか。逆に連れてきたい人材だと思われるように楽しみながら好印象を残しましょう」

10個の会話テク <基礎編>

会話テクその1
第一印象はやり直せないと肝に銘じておく

「第一印象は、目に見えるもの(視覚)、耳で聞こえるもの(聴覚)、鼻でかげるもの(嗅覚)で構成されます。自分がどう見られていて、どんな声で話していて、どんな匂いをさせているのかを客観的にとらえてTPOに合っているのかを考えましょう。たとえば、見た目に大切なのは清潔感。匂いは、強い香水は避けるだけでなく飲酒後の口臭や体臭も意識すること。言葉づかいも無礼講だからと何でもアリにしてしまうと相手にどう思われているか分かりません。第一印象はやり直せないということを覚えておきましょう」

会話テクその2
笑顔の秘訣は優しいまなざし、口角上げ

「人間同士の緊張を取り除くのは笑顔です。そして、笑顔は“つくる”のではなく“出てくる”もの。そのためには、“あなたのことを受け入れていますよ”という気持ちになり優しいまなざしで相手を見てみてください。自然な笑顔が出てきます。また、わざと口角を上げるというのもテクニックのひとつ。脳と口はつながっているので口角を上げていると笑顔でいるときと同じような信号が脳に送られるんです。緊張が和らぎ、リラックスできますよ」

会話テクその3
“弱”のテンションで相手を観察する

「コミュニケーションを取るとき、大切なのはやり過ぎないことです。いきなりパワー全開で対応したり、はりきってがんばりすぎてしまうと失敗をしてしまいます。まずは、相手の気分や気持ちを読み取るためにも“弱”テンションからジワジワ相手に合わせていけば相手が望む会話のキャッチボールをしやすくなります。ただし、“弱”といっても無言でただ待っているのではなく、あいさつや笑顔はきちんとするようにしましょう」

10個の会話テク <初対面編>

会話テクその4
あいさつのワンフレーズでハッピーオーラを放つ

「最初に交わす会話であり、相手を観察するためにも必要なあいさつ。長々と話すのではなく、名乗った後に話題をひとつプラスするのがよいでしょう。たとえば、“毎年、お花見はされているんですか?”などお花見らしく花にまつわることや、“(上野公園でのお花見の場合)上野といえばパンダですが、ご覧になられたことはありますか?”など場所にまつわることなどあたりさわりのない話題のストックを少し用意しておくといいかもしれません。

また、何も浮かばない場合は、“今日は楽しみにしてきたんです”“今年初めてのお花見なのでワクワクしてきたんです”などポジティブな印象を与える話をすると相手も楽しい気持ちになりますよ」

会話テクその5
こだわり、優しさをほめて距離を縮める

「会話の糸口にしやすいのが、相手をほめること。相手がこだわりをもっている部分や長所に気づき理解を示すことでコミュニケーションを取りやすくなることがあります。ただし、相手が深いこだわりをもっているところを刺激して警戒心を抱かせてもいけないので、あたりさわりのない部分にしましょう。

女性の場合は、“そのストールは、春らしい色合いでステキですね”などファッションのことがほめやすいと思います。もし、なかなかこだわりを見つけられない人には“私は、ビール党でずっとビールでいいタイプなんですが、○○さんはビールはお好きですか?”など、そのとき飲んでいるお酒について自分の経験を織り交ぜて話をふるとこだわりが見つかりますよ」

男性には“頼りになる”が効きホメワード

男性の場合は、ファッションに自信がない人も多いので内面をさらりとほめるのはいかがでしょう。たとえば、「初めてのお花見なので緊張していましたが、○○さんのように話しやすい人がいて心強いです」など、男性は頼りにされるとうれしいものですよ。

会話テクその6
目線、あいづち、表情で“聞いてますよシグナル”を出す

「会話のマナーとして忘れていけないのが、聞く姿勢をみせるということです。気持ちよく話してもらうためには、“目線を合わせて話す”“自分の意見をはさまず、相づちを打つ”“話の内容に合った表情をする”という3点を心がけてください。無理に話を合わせようとしなくても、聞いているというシグナルを送ることで相手は気持ちよく話すことができ、あなたと話すことを楽しいと感じるでしょう」

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