結婚したい彼と「いまさらお金の話ができない関係」を変えるコツ
恋愛、転職、結婚、出産……、さまざまなライフイベントに、マネーの悩みはつきもの。なかなか人には相談しにくいお金とライフプランのお悩みを、編集部が読者に代わり、FP花輪陽子さんにガチンコ相談!
社会人になって10年以上たつけれど、貯金は50万円に満たないという、ぶきさん。同棲中の彼と1年以内に結婚したいという気持ちはあるものの、彼のお金遣いが荒く、貯金もないのが不安。このまま付き合うのか別れるのか悩んでいるそう。(取材・文/島影真奈美)
※ぶきさん前編はこちら
編集部 ぶきさんは現在、彼と2人暮らしをしているのですが、その彼のお金遣いに不安を感じているようです。ぶきさんカップルは2人とも料理が大好きで、特にB級グルメを家で再現することに凝っているとか。「この食材がないと作れない!」ということが多々あり、そんなときはスーパーをはしごしてでも、その食材を買いに行くそう。
花輪陽子(以下、花輪) 自炊を楽しむという意味ではいいと思うのですが、あまりにも厳密にレシピを再現することにこだわりすぎると、食費が高くなってしまう上、食材のロスも増えてしまいます。
編集部 また、ぶきさんの彼はぶきさん同様、取引先の接待が多く、交際費がかかるので、「自分が生活を支えなくてはいけない」とも考えているとか。
花輪 彼を支える覚悟をする前に「本当に必要な出費なのかどうか」を彼と話し合うことが先かもしれません。たとえば、同じ交際費を使うなら、「誘われたら飲みに行く」のではなく、「自分から誘う」というスタンスのほうが効果的かも。また、“ランチ接待”にすれば、飲み会より安くあがるのはもちろん、時間の節約にもつながります。
編集部 接待に限らず、飲み会やイベントでも、自分で主導権を握ったほうが、支出のコントロールはしやすくなりそうですね!
花輪 今のぶきさんたちの生活を見ていると、交際費に生活費、自分たちへのご褒美……と、まんべんなくお金を使ってしまっている状態です。交際費にお金をかけるのであれば、その分、ほかの支出を低く抑えるなど、メリハリをつける必要があります。
編集部 B級グルメを再現するために、スーパーをはしごしてまで食材を買ってくるような生活と、交際費にがっちりお金をかける生活を両立するのは難しいということですよね……。
花輪 収入の範囲内におさめるには、どこにお金をかけることを最優先すべきか、いくらぐらいお金をかけるのが妥当なのかといったことに正解はありません。どの程度効果が上がっているのかをその都度検証しながら、自分たちにとってのベストを探っていく必要があるんです。
編集部 では、同棲中のカップルならではの注意点はありますか?
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