40歳。ある日突然、黒が似合わなくなった……スタイリスト渋谷さんの葛藤&取り入れ術

ヘアも、メイクも、ファッションも、カラダの中も。 40歳は「美に対する意識」が変わるとき。 目指したいのは、取り繕うことじゃなくて、これからの自分を大切にしたくなる美容。 ココロとカラダが心地よくリンクする、“ちょうどいい”自分を探しましょう。

40歳。ある日突然、黒が似合わなくなった……スタイリスト渋谷さんの葛藤&取り入れ術

第1回の座談会でも話題になった、「40歳は似合っていたものが、突然似合わなくなる」問題。そのひとつが、黒の洋服です。安心感があるから、何とでも合わせやすいから、と、ついつい手に取ってしまう黒。ファッションの救世主だと思っていたその色が、突然、似合わなくなる日がやってきたら……? 今回から4回にわたって、知っておくと毎日がハッピーになる黒の選び方を、スタイリストの渋谷美喜さんが伝授。さらに黒のコーデを引き立てるメイクを、メイクアップアーティストの高松由佳さん、髙木大輔さんが教えます。

戦闘服だった“黒い服”が、しっくりこない・重く見える……

渋谷美喜さん(スタイリスト)/文化服飾学院スタイリスト科卒業。アイドルから俳優、アスリートまで幅広いスタイリングを手掛ける。化粧品や家電メーカーなどのCM・広告、映画の劇中衣装も担当。

30代のころの私にとって、黒い服は戦闘服でした。スタイリストという仕事柄、説得力や信頼感が大事。カッコいい印象を与えることができて、“仕事ができる女性”に見せてくれる黒は、自分の理想をかなえてくれる色でもあったんです。いま思えば、黒を着ることでクールな女性を装っていたのかもしれないですね。しかも、着やせするという安心感があるから、洋服の展示会でも気づけば黒ばかり選んでいました。

でも、ある日、鏡に映った自分を見て「黒が似合わない」と感じたんです。どこかしっくりこなくて、重く見える。それを境にクローゼットから黒が減っていき、落ち着いた色を使いたいときはネイビーやグレーを選ぶようになりました。

ブラウス8,241円/SISLEY(ベネトン ジャパン カスタマーサービス)

黒が似合わなくなる理由のひとつは、お肌の変化が関係しているのだろうなと思います。どうしても、くすんで疲れが出がちな“どんより顔”に黒を重ねることで、負の相乗効果を発揮してしまうんですよね。もちろん、肌や髪がキレイであれば黒も似合うのですが、私自身、目の下のクマができやすいタイプというのもあって、顔が暗く、寂しく見えたんです。

それから、どうしても黒には強さや閉塞感があるので、「プライドが高い人」「とっつきにくい人」という印象を与えがち。人に心のうちを見られたくない、悟られたくないというとき、自分を防御する心理が働いて、ついつい黒を着てしまうなんてこともあります。

だからといって、黒を着ることを諦めたくはないですよね。それに、決して黒が悪いというわけではありません。むしろ上手に取り入れれば、女性を凜と見せて、オトナの魅力を出すことができるカラー。さらに体型をカバーする、靴やバッグに取り入れてファッション全体を引き締めるといった、うれしい面もあります。

私自身も、以前の“戦闘服”という考えから、黒との向き合い方が変化してきたのを実感しています。いまは、女性らしい雰囲気にしたいときに、黒の大人パワーを借りて、アクセや赤リップで盛り上げるというような取り入れ方が増えました。

そこで、頭に入れておきたいのが、オトナが黒を着るときのちょっとしたルール。素材や形に気をつけたり、アクセを取り入れたりすることがとても大切になってきます。さらに、メイクでバランスをとることで、黒を着たときの顔映りがかなり変わるもの。年齢に合った取り入れ方を覚えて、“40歳のちょうどいい黒”をまといましょう。

似合わない原因を知って“ちょうどいい黒”を探そう

カッコよくクールに、落ち着いたオトナ女性に見えるはずの黒が、なんだかチープで重く見えていませんか? メリハリがなくて、のっぺりした“黒のカタマリ”になっていませんか?

黒い服が似合わなくなったと感じたことがあるあなた。
そのとき、自分がどう見えましたか?

1 なんだか顔が寂しげで、疲れた感じ 
2 全体に重く、表情が暗く見える  
3 顔がぼんやりして、どこかやぼったい 

いままで、何げなく無難に着てきた黒を変えるとき。“40歳のちょうどいい黒”を探して、来週からは、上記のお悩みそれぞれに似合うスタイルを、具体的に提案していきます!

(文:宮浦彰子/撮影:【物撮り、モデル】小川健(willcreative) 【渋谷美喜さん】瀬尾直道)


商品に関するお問い合わせ:
ベネトン ジャパン カスタマーサービス 0120-208-265

【オトナノきれい塾 記事一覧】
第1回 各界のスペシャリストが「40歳の美」をサポート。チーム オトナノ発足!
第2回 座談会第2弾。40歳からの美容って“ちょうどいい自分”を探すこと
第3回 ある日、黒が似合わなくなった…スタイリスト渋谷さんの葛藤&取り入れ術
第4回 【黒を味方に①】“なんだか寂しく、疲れて見える”解決の極意
第5回 【黒を味方に②】“全体的に重くて表情が暗く見える”解決の極意

この記事のライター

40歳は「美に対する意識」が変わるとき。 目指したいのは、取り繕うことじゃなくて、これからの自分を大切にしたくなる美容。 ココロとカラダが心地よくリンクする、“ちょうどいい”自分を探しましょう。各業界のトップで活躍するメイクアップアーティスト、ヘアスタイリスト、スタイリスト、料理家が、さまざまな角度から“40歳の美”を提案します。