今日から見直すべし! おとなの美肌の土台は「正しいクレンジング&洗顔」でつくろう

ヘアも、メイクも、ファッションも、カラダの中も。 40歳は「美に対する意識」が変わるとき。 目指したいのは、取り繕うことじゃなくて、これからの自分を大切にしたくなる美容。 ココロとカラダが心地よくリンクする、“ちょうどいい”自分を探しましょう。

今日から見直すべし! おとなの美肌の土台は「正しいクレンジング&洗顔」でつくろう

年齢とともに増えるお肌の悩み。解決したくて、高価なコスメやエステに頼りたくなるけれど、その前にやるべきことがあるんです。それは、毎日のクレンジング&洗顔の見直し! お肌の土台作りになる正しいケアを、ヘアメイクの加藤恭子さんに教えてもらいます。

こすらず、やさしく、じっくり、がクレンジング&洗顔のコツ

クレンジングと洗顔は、メイクだけでなく、汗や皮脂などの汚れをちゃんと落として、古い角質を取り除くための工程。

加藤さんは「汚れは肌トラブルの原因になりやすいですし、古い角質が残っているとターンオーバーが乱れがち。そうすると、本来の肌の美しさを引き出すことができないんです。クレンジングと洗顔を正しく、ていねいにやることは美肌への近道。“こすらず、やさしく、じっくりと”がコツです」と話します。

乾燥が進んだり、お肌がごわついたり……。なんだか最近調子が悪い、と感じる人は、クレンジングや洗顔の方法を見直すときかもしれません。

「たとえば、角質はお肌を守ってくれる“バリア”のようなもの。通常は役目を終えると自然とはがれ落ちて、新しい角質がお肌を覆ってくれます。でも、クレンジングや洗顔時の摩擦で強い刺激を与えると、“もっと守らなくては!”と、より強い角質を作り出すことに。強くなった角質がお肌をゴワゴワさせたり、乾燥を加速させてしまったりもするんです」と加藤さん。

クレンジング剤&洗顔料の適量は、”たっぷりめ”

加藤恭子さん(ヘアメイク)/国際文化理容美容専門学校渋谷校卒業。美容師免許取得。資生堂SABFA サロンメーキャップコース修了。専門学校卒業後、サロン勤務の傍ら数々のタレントを手掛ける。10年のサロンに勤務したのち、ヘアメイク事務所allureに所属。2017年に独立し、ヘアメイク事務所GLUECHUと提携。アーティストや女優、アイドル、モデルなどのヘアメイクを中心に、TVや広告、ミュージックビジュアル、ファッション誌などマルチに活動。

洗い方はもちろん、クレンジング剤や洗顔料の“量”にも注意することが必要だと言います。

加藤さんいわく、「クレンジングのクリームやオイルの量が足りていないと、摩擦が大きくなって肌を傷めてしまうんです。オイルやジェルは伸びがいいので、そんなに使わなくても大丈夫と思いがちですが、“たっぷりめ”を意識するのは大切。洗顔も、たっぷりの泡で洗えば、摩擦がおさえられます」。

では、ここからは、クレンジングや洗顔の基本をおさらいしながら、注意すべきポイントを加藤さんに指南してもらいましょう。

自分に合うクレンジングはオイルタイプ? クリームタイプ?

どんなクレンジングが自分に合うのか、あまり知らない人が多いのではないでしょうか。

加藤さんは、「コンシーラーやリキッドファンデーションなど、油分の多い化粧品をよく使う人は、クレンジングも油分が多めで洗浄力の強いオイルやクリームタイプがおすすめです。逆にパウダリーファンデーションがメインの人や、BBクリームや日焼け止めだけで過ごす休日などは、ジェルタイプでも十分」だと話します。

また、アイメイクやリップは、「理想を言えば、リップやアイシャドウは専用のリムーバーをコットンになじませて拭き取り、アイラインとマスカラは目の下にコットンを敷いて、綿棒でていねいに落としたいところ。でも、毎日となると大変なときもありますよね」と加藤さん。

そんなときは、「最初はリップとアイメイクにさわらず、ファンデーションを中心にしっかり落とします。十分に浮いてきたところで、オイルなどを指に1滴たらしてリップを落とし、そのあとにまた1、2滴指につけてアイメイクをオフするといいですよ」と。

その理由は「クレンジングをすると、メイクの色が浮いてお肌の上に広がりますよね。アイラインやマスカラが目の周りや顔全体に黒く広がると、色素沈着の原因になります。専用リムーバーで落とす余裕がないときは、せめて広がる範囲と時間を最低限におさえるために、最後に“濃い色”を落としてあげるといいと思います」と、嬉しいアドバイス。

いまさら聞けない、クレンジングの基礎をおさらい!

Point1 中指と薬指の腹を使って、やさし~くクレンジング

「人差し指を使うと力が入ってしまうので、中指と薬指を中心に指の腹でクレンジング剤を伸ばして摩擦をおさえます。力の強さは、小鳥や子猫をなでるようなやさしさで。ゆっくり、じっくり、2分ほどかけてクレンジングをしていきます。手を動かしているときに、ふと軽くなったら汚れが浮き上がった合図」

Point2 上下左右、いろんな方向に指を動かして

「アラフォーになると毛穴が開いたり、目尻などにシワが出てきたりするもの。そこに入り込んだメイクを落とすためには、いろんな方向に指を動かすのがいいと思います。下から上に持ち上げたり、指で円を描くときも右回し&左回しの両方を取り入れたり、左右、上下に指を動かしたり。あらゆる動きをミックスしてみてくださいね」

Point3 洗い流す前に、しっかり乳化させること!

「最後に自分の手を湿らせて、濡れた手で顔をマッサージするようになで、クレンジング剤を乳化させます。全体が白くなったら、ぬるま湯でバシャバシャと洗いましょう」

【Column】ぬるま湯って何℃くらい?

「お風呂で考えると、“ぬるめ”は38~40℃くらい。でも、それだと顔を洗うには熱く、お肌を乾燥させてしまうんです。クレンジング&洗顔時は、もう少し低い30℃前後くらいがベスト。あと、気持ちいいからとシャワーをそのまま顔に浴びる人がいますが、水圧は顔のお肌にとって大敵。刺激が大きいので避けてくださいね」と加藤さん。

洗顔料はどんなタイプを選ぶのがいいの? 

クレンジングの後は洗顔。洗顔をしたあとに、顔の皮膚がつっぱる感覚を覚えたことはありませんか? 原因は乾燥だけでなく、洗顔の仕方や洗顔料の選び方にあるかもしれません。

「日常的に乾燥を感じない人は、比較的つっぱりを感じやすい固形石鹸なども含め、基本はどんな洗顔料でも大丈夫。ただ、乾燥肌の人は注意が必要です。やわらかめのテクスチャーで、できれば敏感肌用のクリームタイプのものがおすすめ。しっかり泡立てて、きめ細かなやわらかい泡で洗うとお肌がしっとりするのを感じられますよ」と加藤さんは言います。

ちなみに、お肌の乾燥具合を知るためには、一度、洗顔後に放置してみるといいそう。

「10、20分ほど、基礎化粧品をつけずに待ってみてください。すぐにつっぱって、1秒でも早く化粧水をつけたいと感じたら、かなり乾燥が進んでいます。10、20分経っても平気な場合は、水分量が保たれていると考えてよいでしょう。ただ、お肌がつっぱる原因は乾燥だけでなく、クレンジングや洗顔の仕方が悪いというケースも意外と多いんですよ。だからこそ、今のやり方を見直すことが大切なんです」。

お肌を生き返らせる洗顔の基礎をおさらい

Point1.手で洗うのではなく、泡で洗うのがカギ

「きめ細かなたっぷりの泡をつくって、手がお肌に触れないくらいの感覚で顔全体に泡を伸ばします。クレンジングと同じく、できるだけ摩擦をおさえるようにやさしく!」

Point2.洗顔は軽く、サッと全体を洗い流すイメージで

「泡で洗顔する時間は15~30秒ほどでOK。バッチリメイクをしていない日、BBクリームや日焼け止めだけで過ごした日は、洗顔はしなくてもいいくらいです。ただ、オイルやクリームのクレンジングはお肌に残りやすいので、サッと洗顔料で洗い流してあげるとベター」

Point3.最後は冷水で引きしめる

「ぬるま湯で洗い流したら、最後は冷水で顔全体を洗って引き締めます。小鼻の周りや髪の生え際などに、洗顔料が残らないように注意してくださいね。タオルは天然素材の毛並みの長い、ふかふかのものがおすすめ。顔をこすらず、ポンポンと水気をとれば終わりです」

【Column】ふわふわの泡はどうやって作る?

「手だけで作るのは慣れないとむずかしいので、ここは小物に頼りましょう! 私のおすすめはスポンジ。ぬるま湯で湿らせて一度ギュッと絞ってから、洗顔料をつけてクシュクシュとスポンジを揉むと、きめ細かい泡ができます」

年齢とともに、化粧品やメイクの仕方を見直すように、クレンジング&洗顔の仕方やアイテムを見直すのも大事。

加藤さんも「私も年齢を重ねるうちに“洗顔迷子”になっていたのですが、いろいろ試した結果、いまはたっぷりのオイルで時間をかけてクレンジングする方法に落ち着きました。また、もともと洗顔は固形石鹸派だったのですが、敏感肌用のフォームに変えたんです」と言います。

正しいクレンジングと洗顔をすれば、化粧ノリや持ちも変わります。洗顔後につっぱりを感じている人も、まずは今回のやり方を3日続けてみて。きっと、驚くくらいお肌が変化するはず!

次回は、ヘアスタイリストの松島春樹さんが、40歳の悩める前髪事情を解決。トレンド感を取り入れた、アラフォーに“ちょうどいい前髪”を提案します。

(取材・文:宮浦彰子/撮影:アベユキヘ)

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この記事のライター

40歳は「美に対する意識」が変わるとき。 目指したいのは、取り繕うことじゃなくて、これからの自分を大切にしたくなる美容。 ココロとカラダが心地よくリンクする、“ちょうどいい”自分を探しましょう。各業界のトップで活躍するメイクアップアーティスト、ヘアスタイリスト、スタイリスト、料理家が、さまざまな角度から“40歳の美”を提案します。

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