「毛量が多い≠ボリュームがある」。美容師・坂狩さんが教える大人髪に必要なもの

ヘアも、メイクも、ファッションも、カラダの中も。 40歳は「美に対する意識」が変わるとき。 目指したいのは、取り繕うことじゃなくて、これからの自分を大切にしたくなる美容。 ココロとカラダが心地よくリンクする、“ちょうどいい”自分を探しましょう。

「毛量が多い≠ボリュームがある」。美容師・坂狩さんが教える大人髪に必要なもの

ボリュームが減り、パサつきやうねりが気になる大人世代の髪。もちろん根本的なケアは欠かせませんが、じつはカットに対する間違った知識が、よりペタンコ髪やバサバサ髪を招いている可能性があります。今回は、アラフォーのヘアスタイルに必要なものを美容師の坂狩トモタカさんが教えてくれました。

大人世代のスタイルにはレイヤーが必須

先月、「加齢によるうねり」をテーマにしましたが、そのケア法のひとつとしてご紹介したのが、カットによる対応。その際に「パサつきやうねりを隠すためにレイヤーを入れず、重めに髪を残すという人が意外と多い」こと、「毛先が重くなると下に引っ張る力が大きくなって、髪がボリュームダウンしてしまう」というお話をしました。

大人世代のヘアスタイルのキーになるのは、“レイヤー”なんです。でも、多めに入れると、「髪が少なくなって、ボリュームが減るのでは」と感じる方もいるのではないでしょうか。毛量を減らしたくない、毛先をスカスカにしたくないという思いから、レイヤーを避けて、全体の髪の長さを変えず、毛先をパツンと切るスタイルをしている人をよく見かけます。

坂狩トモタカさん/ヘアサロン『SHEA』代表。資生堂美容専門学校卒業。『STORY』などの女性誌をはじめ、『PREPPY』、『SHINBIYO』などの業界紙でも多く取り上げられる。『PREPPY』では大人世代コンテストで優勝。ロレアル、アリミノ、ナプラなど企業主催の美容師向けセミナーで講師を務める。

たしかに、レイヤーを入れなければ毛量自体は維持できますが、先にお話したように毛先の重さで髪が下に引っ張られ、トップのボリュームがダウンするのはもちろん、動きがなくストンしたスタイルになるのでペタンコ髪を助長することに。さらに、年齢とともに、ストレートに近い髪型が似合いにくくなります。

また、レイヤーがないということは、表面の面の面積が大きくなるので、どうしても乾燥やうねりも目立ってしまうんですよね。今回、知っておいていただきたいのは、「髪の量そのものが多い=ボリュームがある」ではないということ。レイヤーを入れて髪をふんわりとボリューミーに、そしてトラブルを隠してツヤやかなスタイルにすることが、大人世代には必須なんです。

Before

ここからは、前回お約束したように、カットによる変化を見せていきますね。Beforeは動きがほとんどなく、ストンとしたストレート。ボリュームも動きもないので、地味で老けて見えがちです。今回は、長さはほとんど変えず、たっぷりめにレイヤーを入れていきます。

After

髪の中間の表面に、たっぷりのレイヤーを入れた状態。まったく違うヘアスタイルに見えますが、レイヤーひとつでこれだけ変わるんです。毛量自体でいえば、Afterのほうが少ないのですが、見た目はこちらのほうがボリューミー。さらにパサつきやうねりも、レイヤーで髪を動かすことでカバーできています。

坂狩さんによる、ヘアチェンジはいかがでしたか? レイヤーを入れるだけで、これだけ変化するとは驚きですよね。毛量の多さとボリュームがあることは別モノ。そのことを頭に入れて、次のヘアスタイルを考えてみてください。

次回は、スタイリストの渋谷美喜さんが、夏休みに向けた嬉しいコーデを提案してくれます。旅に出るとき、どうしても荷物の中でいちばん場所を取ってしまうのが洋服。最小限のアイテム数で5、6日の旅を乗り切る、「着回し旅コーデ」を教えてもらいます。

(取材・文:宮浦彰子/撮影:須田卓馬)

【オトナノきれい塾 記事一覧

この記事のライター

40歳は「美に対する意識」が変わるとき。 目指したいのは、取り繕うことじゃなくて、これからの自分を大切にしたくなる美容。 ココロとカラダが心地よくリンクする、“ちょうどいい”自分を探しましょう。各業界のトップで活躍するメイクアップアーティスト、ヘアスタイリスト、スタイリスト、料理家が、さまざまな角度から“40歳の美”を提案します。

関連するキーワード

きれい塾 チーム オトナノ