クローゼットの断捨離で頭も心もスッキリ! スタイリスト渋谷さんが実践したこと

ヘアも、メイクも、ファッションも、カラダの中も。 40歳は「美に対する意識」が変わるとき。 目指したいのは、取り繕うことじゃなくて、これからの自分を大切にしたくなる美容。 ココロとカラダが心地よくリンクする、“ちょうどいい”自分を探しましょう。

クローゼットの断捨離で頭も心もスッキリ! スタイリスト渋谷さんが実践したこと

毎日を心地よく過ごすためには、自分がかわいい、キレイと思えるもの、本当に必要なものに囲まれた環境にすることが大切です。4月は、いろんなことをリセットするのに最適な季節。いまのうちに、いらないものにサヨナラして、スッキリした気持ちで新生活を迎えましょう。今回は、誰でも簡単にできる、洋服や小物の断捨離の手順をレクチャーします。

長いこと出番がないまま放置された服、いつか使えるかもと残している昔のバッグ……。クローゼットに、いまの自分には必要のないものがたくさん眠っていませんか? 今回はスタイリストの渋谷さんが、自身も実践したというクローゼットの断捨離の仕方&ポイントを教えます。

整理されたクローゼットは、今の好みと傾向が把握できる

実際に断捨離をしてみると、たくさんのメリットがあったという渋谷さん。「クローゼットを整理すると今の好みや傾向がわかったり、持っているものを把握できたりするので、余計な買い物をしなくなりました。スッキリしたクローゼットでは、すべてのアイテムが目に入るので、コーデを考えるのも簡単。“どこにあったかな?”と探す手間も減って、時間に余裕ができるんですよ。お陰で、自然と心や頭の中もスッキリした気がします」と話します。

イラスト:ホン多ツグヲ

でも……忙しい日々に追われていると、ついついあと回しにしがち。「一気にやろうとすると、重い腰が上がらないものですよね。それなら今日はバッグだけ、次は靴というようにわけてみて。私は“今日決めた分を作業したら、好きなスイーツを食べよう”など、自分へのご褒美を作るようにしていました。断捨離は義務ではないのでストイックになりすぎず、自分にやさしく、楽しく進められるのがいちばん。実際にやってみると、たくさんのいいことが実感できるので、どんどん楽しくなると思いますよ」と心強い言葉。さっそく渋谷さんが実践した、断捨離の手順やポイントを参考にしてみましょう!

1. クローゼットの中のものを、一度すべて出す

断捨離は、いらないモノを捨てるのではなく、“好きなモノを選び取る作業”と考えましょう。「クローゼットから、いらないモノを抜き取るやり方だと、なかなか処分するものを選べず、結局、中途半端な断捨離になりがち。また奥にしまい込んだ服や小物を見逃してしまうので、一度、すべてを出してしまうのがいいと思います。そのほうが効率も上がりますよ」と渋谷さん。

2. 好きな服だけを選んでクローゼットに戻す

手にしたとき、見たときに幸せな気持ちになれるものだけをクローゼットに。「自分の持ち物のほとんどは、“好き”“好きじゃない”“どちらでもない”の3つに分かれると思うんですね。まずは、そのなかから“好きなモノだけ”を選び取ることが、断捨離の第一歩です」と渋谷さんは話します。また、下着は「普段は見えないから、まあいっか」と処分するハードルを下げがち。「思わぬ急病などで救急車で運ばれたら、治療のために服を脱がされることになるじゃないですか。そのときに恥ずかしくないものを(笑)」というのが、渋谷さんルールだそう。

【Column】渋谷さん流の断捨離ジャッジ

どんなに好きなモノでも、使い込んで傷んでいたり、汚れがひどかったりする場合は、思い切って処分を。「身につけるもの=自分を表すもの。汚れや傷みの激しい洋服や小物を身につけていると、どうしてもチープに見えてしまいます。大人女性には、上品さや清潔さを大切にしてほしいなと思います。修理をすれば使えるバッグやヒールなどは、リペアショップに相談するのもいいと思いますよ」と渋谷さんは話します。

3. クローゼットに戻すときは“見える化”を

スカート、シャツなど“アイテム別”にハンガーにかける、“色別”にするなど、持っているものがパッと見でわかるように、クローゼットへ戻していきましょう。渋谷さんは「自分の好きなものって、意外と把握していない人が多いんですよ。見える化すると、好きなデザインや色の傾向、持っているアイテムのバランスなどがひと目でわかるようになります。“こういう服はたくさん持っているな”と、買い留まることも増えるはず。また、ネイビーばかりを持っているなら、次は違う色でネイビーに合わせやすいものを買おうなど、買い物の目安にもなります」と、見える化する意味について教えてくれました。

4. “好きじゃないモノ”には思い切ってサヨナラを

モノが多くなる原因は、「高かったから」、「いつか着るかも」といった“もったいない思考”。そんなときは、「“捨てる”以外の方法もあります。友人にあげたり、フリマやオークションを活用したりすれば、罪悪感はなくなりますよね。また、無印、ZARA、ユニクロ、GUなど、古着のリサイクル活動を実施しているブランド(※)もあるので、気になる人はネットなどでチェックしてみてください。ほかにも発展途上国への支援として、古着を回収しているNPO法人へ送る方法もあります。これなら社会貢献にもなって、一石二鳥ですね」と渋谷さん。
※リサイクルの基準、期限などはブランドによります。ご自身でご確認ください。

【Column】渋谷さん流お手軽フリマ

渋谷さんが、ときどき開催しているのが自宅フリマ。気軽なホームパーティやお茶会として、数人の友人を自宅に招き、「まだ使えるけど自分が着なくなったものを出しておいて、欲しいと言ってくれる友人にあげています。フリマに出店するとなると時間や手間がかかりますが、自宅フリマなら手軽ですよ。みんなよろこんでくれて、なかなか好評」だそう。

5. 手放す決心がつかないものは様子見でOK

断捨離をしていると、どうしても処分する勇気が出ないものがちらほら。そんなときは、「保留ボックス」に入れて様子を見ましょう。「段ボールや紙袋などをひとつ用意して、どうしても捨てられないものは、一旦その中へ。1カ月とか、1シーズンとか自分で期限を決めて置いておきます。期限までに段ボールや袋から出すことがなければ、自分にとって不要なもの。思い切って処分しましょう。保留期間を設けることで、気持ち的にもラクになりますよ」と渋谷さん。

6. 保留ボックスの中身を空にする

保留ボックスの処分までが、断捨離の作業です。「気をつけてほしいのは、保留ボックスの置き場。クローゼットをあけてすぐに取り出せる場所やゴミ箱付近など、“目について、ジャマになる場所”に置いておいてください。ジャマにならない場所だと、いつの間にか忘れて、結局そのままにしてしまうんですよね」と渋谷さん。保留ボックスの期限がきたら、中身を空に。これで断捨離の完了です。

【Column】大切なのは、“好きなモノ”で満たすこと

“好きじゃないモノ”“どちらでもないモノ”のなかには、日常的によく使うものがあるかもしれません。「何となく使い続けている頻度の高いものは、断捨離の機会に買い替えるのも手。身につけたときに、幸せになれるものを周りに置いておくと、心も満たされます。使用頻度の高いものこそ、自分が好きと言えるデザインや色を選んでくださいね」と渋谷さん。

クローゼットの断捨離は、思った以上に手軽。身につけるアイテムをスッキリ整理して、身も心も晴れやかな春を迎えましょう! 次回は“カラダのなかも断捨離”をテーマに、料理かの両角舞さんがデトックスレシピを初回します。

(文:宮浦彰子/撮影:小川健[willcreative]/イラスト:ホン多ツグヲ)

今回教えてくれたのは、この方。「チームオトナノ」メンバーPROFILE

渋谷美喜さん(スタイリスト)/文化服飾学院スタイリスト科卒業。アイドルから俳優、アスリートまで幅広いスタイリングを手掛ける。化粧品や家電メーカーなどのCM・広告、映画の劇中衣装も担当。

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この記事のライター

40歳は「美に対する意識」が変わるとき。 目指したいのは、取り繕うことじゃなくて、これからの自分を大切にしたくなる美容。 ココロとカラダが心地よくリンクする、“ちょうどいい”自分を探しましょう。各業界のトップで活躍するメイクアップアーティスト、ヘアスタイリスト、スタイリスト、料理家が、さまざまな角度から“40歳の美”を提案します。