大人の出会いを朝日新聞社が提供? 40歳以上の男女の交流の場「ミーティングテラス」に潜入

年を重ねるほどに新しい出会いは枯渇。40代のオトナたちは一体どこで出会っているの? オトナノ世代の新しい出会いの場を探します。

大人の出会いを朝日新聞社が提供? 40歳以上の男女の交流の場「ミーティングテラス」に潜入

「出会いが激減するアラフォー世代は、一体どこに行けば出会えるの……!?」
周囲にもそんな嘆きの声が多いことから始まったこの不定期連載企画。ついにそのテーマにピッタリ合うサービスを発見しました! それが、40歳以上のシングルに出会いの場を提供する、『Meeting Terrace(ミーティングテラス)』。“結婚だけではない自由なかたちのパートナー探し”をコンセプトにした会員制サービスで、なんと、あの朝日新聞社が運営しているそう。「おカタイ新聞社がなぜ出会いのサービスを?」「どうして40歳以上限定なの?」と、素朴な疑問がいろいろと湧いてくる。そこで朝日新聞社に取材を申し込み、『ミーティングテラス』の担当者を直撃。対応してくれたのは、朝日新聞社メディアラボの井原成美さんと高玉歩さん。

これぞ新聞社の社会貢献のカタチ!? 100以上のアイディアの中から生まれた出会いサービス

「海外の新聞社は、紙面を通じて社会問題の提起を行うだけでなく、積極的に社会貢献事業に参画しています。たとえば未婚率の増加を受けて、イギリスの新聞社『デイリーテレグラフ』『ガーディアン』も出会いの場を提供するマッチングサービスを始めました。今や新聞社などのメディアも、課題解決に取り組む時代だと思っています」と井原さん。「『ミーティングテラス』では、大人の知的好奇心を刺激するイベントやセミナーを月に10回以上開催し、楽しみながらパートナー探しができるのが特長です」。
2017年10月にスタートしたこの『ミーティングテラス』は、その井原さんが入社2年目の時に発案し、社内の新規事業コンテストに応募があった100以上のアイディアの種の中から選ばれた新規事業なのだそう。若いのにすごい……。そして私たちオトナノ世代に希望を与えてくれてありがとう、感謝の気持ちしかありません。

朝日新聞社メディアラボの高玉さん(左)と井原さん(右)

「入会できるのは40歳以上の独身の方です。40代以上になると、未婚の方だけでなく、配偶者との離別や死別など、さまざまな境遇の方が増えてきます。さらにライフスタイルの多様化が進み、個々の事情で、必ずしも“結婚”という形にこだわらない方も。そんなお互いの価値観を尊重した出会いを求めている人たちにフォーカスしているため、いわゆる婚活サービスと違い、成婚をゴールとしてはいません。人生100年時代と言われる現代、人生をさらに豊かなものにするために、『ミーティングテラス』を、これからの人生のパートナー探しに活用していただければと考えています」と高玉さん。
サービスを開始して1年半、これまでの入会者は1,500人以上とのこと。男女比が偏らないようバランスに配慮し、男女どちらかの希望者が殺到した場合は、入会を制限することもあるそう。希望者をどんどん入会させるようなマッチングサービスもある中で、この配慮はありがたい。結婚に限定しない自由なパートナー探しを謳ってはいるとはいえ、入会時には「独身証明書」を提出というのも安心材料。“朝日新聞社が運営している”という信頼感に加え、その読者層が集まっていそうなところにも期待してしまう。

酒蔵やワイナリー、ビュッフェにクルーズ、劇場でお笑い鑑賞も……魅力的なイベントが目白押し

交流会は、酒蔵やワイナリー見学、美術展鑑賞など文化的なものから、シミュレーションゴルフなどアクティブなものまで、とても多彩。人気ホテルやレストランでのディナービュッフェ、夜桜を楽しむクルージングなど非日常を体験できるもの、ライト系では劇場でのお笑い鑑賞や水族館のバックヤード見学、さらに朝日新聞社の社内見学や永田町見学など、新聞社ならではの硬派な企画もあって、どれも興味をくすぐられる! これだけ選択肢があれば、自分の趣味志向と近しい人に遭遇できるチャンスも多いんじゃない?
そこで、数あるラインナップの中でも特に人気が高いという、「ワイナリー見学・交流会」を体験取材させていただくことに。とはいえ38歳、まだ入会資格がない私に代わって、今回はアラフォー・バツイチの編集部・Sさんが交流会に参加。実は『ミーティングテラス』の開始当初からこのサービスに注目していて、昨秋に意を決して入会したというマジ会員。これまで数回、交流会に参加し、連絡先を交換した男性も数人いたという。「取材はまかせた、私は本気で参加するよ!」と意気込むSさんを生温かく見守りながら、どんな方たちが集まるのか、そしてイベントはどんな様子なのか……交流会の潜入レポートをお届けします。

深川の小さなワイナリーが作る絶品ワインが、緊張を程よくほぐす。和やかムードで進む交流

この日は、門前仲町にある『深川ワイナリー東京』にて、ワイナリー見学&ワイン交流会

3月某日。取材するのは、門前仲町にある『深川ワイナリー東京』で行われる交流会。事前に取材に同意してくれた男女8名ずつがワイナリーを見学後、併設のレストランでワインを堪能するというもの。集合時間が近づくにつれ、参加者が続々と集まり出し、編集部・Sさんの緊張感と期待の高まりも伝わってくる! ワイナリーだからか、女性はコーデに赤や白を取り入れるなど、TPOに合わせて品良くおしゃれをした方が多い。男性はスーツやジャケットスタイルからカジュアルまでさまざまで、落ち着いた雰囲気の方が多い印象だ。

テーブルに人が集まると、そこかしこで自由に乾杯が始まった

ウェルカムドリンクは『深川ワイナリー東京』で醸造された、赤のスパークリングワイン。プロフィールカードに記入し、参加者が揃うのを待ちながら、各テーブルでは早くもグラスを合わせて自由な乾杯が始まっていた。あー、めっちゃ楽しそう……。参加者が揃ったところであらためて乾杯ののち、ワインづくりの全てを担う醸造責任者の上野浩輔さんが、ワイナリーを案内してくれる。

『深川ワイナリー東京』上野さんの国産ワイン作りのエピソードに、参加者も興味津々

都内で3番目の都市型ワイナリーとして2016年の夏にオープンした『深川ワイナリー東京』は、全国各地の農家からさまざまな品種のぶどうが届けられ、毎年2万本以上のワインを製造しているそう。上野さんの軽妙なワイントークに、参加者からも次々と質問が飛び、次第にフレンドリーな雰囲気へと場が温まってくる。コルク栓打ちに挑戦したりと、めったにできない貴重な体験も。 

ワイナリー見学中に仕込まれていたヒントを頼りに、クイズでも大盛り上がり

ワイナリーを見学した後はレストランに戻り、選りすぐりのワインとピンチョスなどのオードブルが供され、交流会が始まった。参加者は4つのテーブルに分かれて、自己紹介しながら親睦を深めていく。おいしいワインとおつまみの力もあってか、すぐに打ち解けて、笑い声があがるなど、終始和やかなムード。話に耳を傾けてみると、男女ともしっかりした仕事に就いている方が多く、趣味も豊富そう。それに、みなさんコミュニケーション能力が高く、楽しげな会話が各所で繰り広げられている。10~15分ごとに男性がテーブルを移動するシステムなので、全員と交流ができる。終盤近くには、テーブル対抗のクイズ大会が。優勝テーブルには1人1本ずつボトルワインのプレゼントがあるということで、みなさんチーム一丸となって大盛り上がり!

出会えた、の声多数。「出会えなかったイベントでも、満足感が得られる」

絶品ぞろいのワインとオードブルに舌鼓を打ちながら、会話を楽しむ

2時間ほどで交流会が終わると、メッセージカードを記入する時間。興味を持った相手に、メッセージと連絡先が入った封筒が帰りに渡される仕組みだ。このさりげなさも、『ミーティングテラス』の心地良さかもしれない。メッセージカードをもらっても、連絡するかしないかは個人の判断に委ねられている。

参加者からは、これまで『ミーティングテラス』を通して素敵な人と出会った、という声をたくさん聞いた。交流会で盛り上がった人たちと二次会に繰り出したり、メッセージカードをきっかけに、その後、真剣なお付き合いに発展した、という人も。残念ながらその彼とは結婚にはいたらなかったけれど、休日に一緒にでかけるなど、今でも仲の良い友人だそう。また、これまで仕事が忙しくなかなか出会いがなかったけれど、交流会でさまざまな視点や価値観を持った女性たちと意見を交わすことが刺激になり、これからの人生を考えるきっかけや、仕事への活力に繋がっているという男性もいた。

男女の出会いだけでなく、和やかな雰囲気なので、同性とも打ち解ける

「もちろん、良きパートナーを見つけたいというのが主目的なんだけど、“上質なお酒や食事を楽しむ”だったり、知的好奇心をくすぐられる会話だったり、イベントそれ自体も魅力的。だから出会いにつながらなくても、収穫のないパーティの帰り道にありがちな虚しさやグッタリ感はない。“面白いイベントだったな”“あのお酒おいしかったな”っていう満足感が、しっかり得られるのがいいんだと思う」というのが、Sさんの意見。ちなみに、ちゃっかりメッセージカードをもらって喜んでいた。

『ミーティングテラス』は、「いつまでに結婚しなきゃ」といった焦りや不安から自由になり、これからの人生に彩りをもたらしてくれるようなパートナーに巡り会いたいと願う、大人のシングルたちの交流の場だった。なかなか婚活が思うようにいかずに落ち込んでいた私も、この交流会を見学して前向きな気持ちが芽生えてきた。そして、40歳になったらすぐにミーテラに登録しよう! と心に決めたのでした。

今回訪れたのは……『Meeting Terrace(ミーティングテラス)』

入会金 39,800円(WEBからの申込み)、月会費9,800円(入会手続き完了月は無料)、イベントの参加費2,000~9,000円(目安)。料金は全て税抜き。入会資格は、満40~65歳のシングル。入会には本籍地の自治体が発行する独身証明書が必要。
https://meetingterrace.jp/

『深川ワイナリー東京』
東京都江東区古石場1-4-10 高畠ビル1F
試飲・販売 月~金13:00~17:00、土・日・祝日10:00~17:00、バータイム17:00~22:00(L.O 21:30)
醸造所見学のご予約 土・日・祝日:13:00~、15:00~、16:30~
http://www.fukagawine.tokyo/

(取材・文: 吉祥さゆり/撮影: 梅沢香織)

【オトナノ世代はどこで出会うの?<記事一覧>】
第1回 アラフォーの“出会いの枯渇”を打破できるか? 阿佐ヶ谷「青二才」の夜
第2回 程よいサポートが良縁を結ぶ? 新橋・婚活スナック「aeru」の夜
第3回 大人の出会いを、朝日新聞社が提供!? 「ミーティングテラス」に潜入

この記事のライター

30歳年上のおじさまに青春を捧げて結婚適齢期を逃し、気づけばアラフォーおひとり街道まっしぐら。結婚も出産もあきらめきれず、婚活をはじめて3年、ただいまプチ婚活疲れ中。夜な夜な癒しを求めて、酒場やスナックに赴いては現実逃避を繰り返す。十八番は、山口百恵の「さよならの向こう側」。