2018年5月7日 公開
2018年5月7日 更新

格安SIMでモバイルルーターを使う方法

「格安SIM + モバイルルーター」という組み合わせなら月1,000円程度でノートパソコンはもちろん、タブレットや携帯ゲーム機など、さまざまな機器を外に持ち出してネット接続することが可能です。この記事では格安SIMでモバイルルーターを使って、快適なモバイル生活を送る方法を紹介します。

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格安SIMと聞くとなんとなく「スマホに入れて使うもの」と思ってしまいがちですが、モバイルルーターやノートパソコン、果てはカーナビまで、周波数帯などの仕様が合っていればさまざまな機器に入れて使うことができます。

今回は格安SIMをモバイルルーターと組み合わせて使う方法を紹介したいと思います

モバイルルーターって何?

「モバイルルーター」という言葉を聞いたことがあっても、その使い方はなんとなくしかわからない、という人は多いと思います。そこでまずは、そもそもモバイルルーターとは何かを簡単に説明します。

モバイルルーターとはノートパソコンやタブレットなど、WiFiに対応している機器をインターネットに接続するための小型端末のことです。

「ルーター」と呼ばれる機器が自宅にある人もいると思いますが、据え置き型のルーターは家の壁などにあるLANコンセント(情報コンセント)を使ってインターネットにつないでいます。

モバイルルーターは中にSIMカードを入れてインターネットにつなぎます。据え置き型のルーターと違って持ち歩きができるので「モバイルルーター」と呼ばれているわけです。

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たとえばiPadにはSIMカードを入れてそのiPad自体をインターネットにつなぐことができるセルラーモデルと、SIMカードを入れることができないWiFiモデルとがありますが、モバイルルーターがあればWiFiモデルでもモバイルルーターを介してインターネットにつなぐことができます。

このiPadのようにモバイルルーターにつなぐ機器はWiFiに対応している必要があります。WiFiに対応していなければモバイルルーターにつなぐことはできないからです。そしてもちろんモバイルルーターにはSIMカードを入れてインターネットにつなげる必要があります。

モバイルルーターに格安SIMを入れて使える!

従来のモバイルルーターは、スマホと同じようにドコモやau、ソフトバンクといったキャリアを通じて回線契約とセットでしか買うことができませんでした。

しかしスマホが「本体はSIMフリースマホ」「回線は格安SIM」と、バラバラに買うことができるようになったのと同じく、モバイルルーターも本体と回線を切り離して用意できるようになりました。

SIMフリーのモバイルルーターがおすすめ

最近はSIMフリーのモバイルルーターが各社から続々と発売されています。この文章を書いている2018年3月頭の時点で、アマゾンで販売されているモバイルルーターの中で1番売れているのはNETGEARの「AirCard AC785」です。

モバイルルーター・AirCard LTE対応 SIMフリー モバイルホットスポット(モバイルルーター) AC785 | ネットギア【NETGEAR】 (2777)

人気の理由は約1万円というお得な価格と、バッテリーをつけていなくても給電ができるという点だと思います。

自宅や車内でコンセントにつないだまま(給電したまま)長時間使う場合、バッテリーがついているとどうしてもバッテリーが劣化して、電池持ちが悪くなってしまいます。必要に応じてバッテリーをつけ外しし、バッテリーを外したまま給電することができます。

AC785はメーカーによって楽天モバイルやBIGLOBEモバイル、IIJmioやNifMoなど多くの格安SIMで動作確認が取れていますので、安心して使うことができるのも高評価です。なおau回線の格安SIMで使うことはできません。

同時期にアマゾンで2番目に売れているのはHUAWEI(ファーウェイ)の「E5577」です。

HUAWEI Mobile WiFi E5577 | モバイルブロードバンド | ファーウェイ・グローバル (2779)

HUAWEIは高性能な格安スマホでも人気のメーカーですが、SIMフリーモバイルルーターも販売しています。

E5577の良いところはなんといってもコンパクトであるというところです。大きさはクレジットカードほどで、厚さは2センチ弱程度しかありません。この程度の大きさならバッグに入れていても邪魔になることはないでしょう。重さは112グラムですから、113グラムのiPhone SEよりも軽いです。E5577も販売価格は約1万円弱となっています。

中古のモバイルルーターを使うという手もあります

モバイルルーターはスマホのように頻繁に触って使うものではありませんし、極端なことをいえば回線さえつながっていればOK、ともいえます。

新しいものの方がよりコンパクトで、より速い通信速度が出るなど良い点はたくさんありますが、「とにかく安い方がいい」「まずはお試し感覚でモバイルルーターを使ってみたい」という人は中古のモバイルルーターを使ってみるのも悪くないと思います。

中古のモバイルルーターは中古スマホ販売店などの店頭で買うことができます。程度も値段も千差万別ですが、できれば4G・LTE回線に対応したものを選ぶようにしましょう。3G回線にしか対応していないものはさすがに通信速度が遅すぎて、データ量の多いサイトを見たり動画を見たりするときにストレスを感じるからです。

モバイルルーターを選ぶときの注意点

モバイルルーターを選ぶときは、モバイルルーター本体の「対応バンド」に注意してください。

ちょっと難しい話になりますが、国(総務省)は各携帯電話会社に「この周波数帯はドコモ」「あっちの周波数帯はau」のように会社ごとに割り当てをしています。この周波数帯のことをバンドといいます。会社ごとのバンド割り当て状況は以下のとおりです。

  • ドコモ:バンド1、バンド3、バンド19、バンド21、バンド28
  • au:バンド1、バンド11、バンド18&26、バンド28

ドコモ回線の格安SIMを使うにはモバイルルーターがドコモのバンドに対応している必要があり、au回線の格安SIMを使うにはauのバンドに対応している必要がある、ということです。ただしauのバンド1は省いて考えてください(ドコモのバンド1とauのバンド1は厳密には微妙に異なっているため)。

ちなみにHUAWEIのE5577はLTEがバンド1、バンド3、バンド5、バンド7、バンド8、バンド19、バンド20に、3Gはバンド1、バンド2、バンド5、バンド6、バンド8、バンド19に対応しています。

会社別に割り当てられている周波数をみると、ドコモはバンド1、バンド3、バンド19が含まれていますが、auはバンド1しか含まれていません。前述のようにauはバンド1を省いて考えるため、E5577は事実上ドコモ回線でしか使えないモバイルルーターです。

SIMフリーモバイルルーターのベストセラー機種にNECプラットフォームズの「MR05LN」というものがありますが、これはバンド1、バンド3、バンド8、バンド11、バンド18、バンド19、バンド21に対応しています。

ドコモはバンド1、バンド3、バンド21が、auはバンド1、バンド11、バンド18が含まれています。auはバンド1を省いて考えてもバンド11とバンド18があるため、MR05LNはドコモ回線もau回線も使えるモバイルルーターということになります。

もちろんドコモ、auそれぞれの会社から発売されたモバイルルーターであれば、それぞれドコモ回線、au回線は安心して使うことができます。もしも不安な場合は家電量販店などで直接店員に相談してから買うと間違いありません。

モバイルルーターにおすすめの格安SIM

格安SIMをモバイルルーター専用で使うのであれば音声通話SIMではなくデータSIMを使うことになります。SMS機能がオプションとなっている場合、特につける必要はありません。

おすすめの格安SIMはモバイルルーターの使い方によって変わってきます。

たまに使うなら楽天モバイルの3.1GBプランがおすすめ

たまに外でノートパソコンやタブレットをつないで使う、という程度であれば月3GB~5GBのプランで十分でしょう。ただし動画を見る機会が多い、という人は10GB程度を考えておいた方が無難かもしれません。

「楽天モバイル」ならデータSIM(SMSなし)の「3.1GBプラン」は月972円、「5GBプラン」は月1,566円、「10GBプラン」は2,440円となっています。

IIJmio(みおふぉん)は1つの契約で複数枚のSIMが発行される

「IIJmio」のデータSIMは3GBの「ミニマムスタートプラン」が月972円、6GBの「ライトスタートプラン」は月1,641円、10GBの「ファミリーシェアプラン」が月2,764円です。

IIJmioは1つの契約で、ミニマムスタートプランとライトスタートプランは最大2枚、ファミリーシェアプランは最大10枚のSIMを発行してもらうことができます。

たとえばライトスタートプランの音声通話SIM(月2,397円)を2枚発行してもらい、1枚をスマホに、もう1枚をモバイルルーターに入れて6GBのデータ通信容量を共有する、ということもできるわけです。

モバイルルーターを使い倒すならU-mobile(ユーモバイル)の「LTE使い放題」がおすすめだが……

もしもスマホにはSIMを入れずにモバイルルーター経由で使う、毎日のように長時間外でモバイルルーターを使う、あるいは自宅に固定のインターネット回線が引かれていないので自宅でも使う、というような場合は「通信量無制限」の格安SIMを選びましょう。

通信量無制限の格安SIMはあまり数がありませんが、おすすめなのはU-mobileのデータSIM「LTE使い放題」です。このプランは月2,678円でデータ通信が使い放題です。

ただしU-mobileは他の格安SIMに比べて通信速度が安定しないという声がよく聞かれます。

さらに公式サイトには注意事項として以下のように気になることが書かれています。

●お客様の端末環境含む通信設備やネットワークの混雑状況等により、実効速度が著しく低下することがあります。

●他のお客様のご利用に影響を与えるような短期間での大容量データの送受信は、公平なサービス提供のため、一時的に通信速度の制限を行うことがあります。

問題は下の速度制限で、速度制限がかかるデータ量についてははっきり書かれていません。

以上のような理由から、格安で使い放題になるのはとてもありがたい一方で通信が安定しないのであればネット環境をこれ1本に頼ってしまうのはリスクが高いような気もします。

U-mobileのLTE使い放題を検討するときはネット上の口コミや評判も確認するといいかもしれません。

モバイルルーターで格安SIMの大容量プランを使うのはおすすめしない

「使い放題よりも回線が安定している大容量プランの方がいい」という人がいるかもしれませんが、モバイルルーターで格安SIMの大容量プランを使うのはおすすめしません

理由は「だったらWiMAXの『UQ Flatツープラス ギガ放題』を使った方が安いから」です。

WiMAXはauブランドを運営するKDDI株式会社の子会社、UQコミュニケーションズ株式会社が運営しています。

UQコミュニケーションズが直接提供しているWiMAXの料金プランは月7GB使える「UQ Flatツープラス」と通信量無制限の「UQ Flatツープラス ギガ放題」があり、料金は前者が月3,991円、後者が月4,730円です。

つまり格安SIMで月4,730円を超えるものはWiMAXの方がお得、ということです。

楽天モバイルのデータSIM(SMSなし)「30GBプラン」は月5,886円、イオンモバイルのデータプラン「データ40GBプラン」は月8,078円、エキサイトモバイルの定額プラン「50GB 1枚コース」は月1万994円……のように、いくつかの格安SIMの大容量プランのどれを見てもWiMAXのUQ Flatツープラス ギガ放題よりも高くなっています。

そのため「使い倒したい」のであれば格安SIMよりもWiMAXを検討するようにしましょう。

モバイルルーターと格安SIMの組み合わせで快適なモバイル生活を!

ここまでモバイルルーターと格安SIMを組み合わせて使う方法と、モバイルルーターの選び方、モバイルルーター向けの格安SIMなどを紹介しました

モバイルルーターを本格的に使う場合はWiMAXを使うべきですが、「たまに外でノートパソコンを使って仕事をしたり、タブレットでネットを見たりしたい」という程度の場合は格安SIMで使うのがちょうどいいです。

最初にモバイルルーターを買うのにお金はかかりますが、1度買ってしまえばその後は月1,000円程度の負担で快適なモバイルルーター生活が待っています。スマホのテザリング機能を使えば似たようなことはできますが、スマホのバッテリーを消耗してしまったり、スマホのSIMのデータ容量が増えてしまうなどいろいろ問題も多いです。

毎月スマホのデータ通信量が上限に達してしまって速度制限がかかる、という人も、一部の通信をモバイルルーター経由にして上手に通信量を分散すれば速度制限を避けることができる場合もあります。

格安SIMの中にはモバイルルーターとSIMのセット販売を行っているところもたくさんありますので、興味のある人はぜひ一度検討してみてはいかがでしょうか。

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※画像はイメージです

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そらとすまほ編集部 そらとすまほ編集部