この記事の目次
- キャリアで発売されたスマホと格安スマホの関係
- キャリア版iPhone 6にはSIMロックがかけられている
- キャリア版iPhone 6シリーズは同じキャリア回線を使った格安スマホなら使えるのか
- au版iPhone 6が使えるau回線の格安スマホはmineo(マイネオ)、UQモバイル(ユーキューモバイル)、QTmobile(QTモバイル)、Fiimo(フィーモ)のみ
- ソフトバンク版(SoftBank)iPhone 6はY!mobile(ワイモバイル)、スマモバ以外のソフトバンク回線の格安スマホなら使える
- SIMフリー版iPhone 6ならどの格安スマホでも使える
- 格安スマホでiPhone 6を使う場合は、APN設定用の構成プロファイルのインストールが必要
- 格安スマホでiPhone 6を活用しよう!
iPhone 6は2014年9月に発売されたiPhoneシリーズ8世代目のモデルですが、その使いやすさから愛用している人がまだ多くいます。最新型のiPhoneは高価格ですが、iPhone 6は中古品が安く売られているので、これからiPhone 6を買おうと考えている人もいると思います。そこで今回はiPhone 6を格安スマホで活用する方法を紹介します。
ドコモやauなどのキャリアでiPhone 6を使っていて格安スマホへの乗り換えを考えている人、中古のiPhone 6を買って格安スマホで使おうと思っている人は参考にしてください。
キャリアで発売されたスマホと格安スマホの関係
一般的にキャリアで発売されたスマホには、その会社のSIMカード以外は使えないようにSIMロックがかけられています。たとえばドコモで発売されたスマホはドコモのSIMカードしか使えないようになっています。
ただし、スマホの発売元と同じ回線を使っている格安スマホ、つまりドコモのスマホとドコモ回線の格安スマホであれば、このSIMロックがかけられていても使うことができます。
ではドコモのスマホにソフトバンクのSIMカードを入れて使う、あるいはソフトバンクのスマホにドコモ回線のSIMカードを入れて使う、ということができないか、というとそうではありません。
あくまでも対応する周波数帯や通信規格が一致している、という前提でですがSIMロック解除という手続きをすればスマホの発売元とは別の会社、あるいは別の会社の回線の格安スマホでも使えるようになります。
これがキャリアで発売されたスマホと格安スマホの関係の基本ですが、iPhone 6を含むiPhoneシリーズはこの基本どおりにはいきません。
キャリア版iPhone 6にはSIMロックがかけられている
iPhone 6は日本では2014年9月にドコモ、au、ソフトバンク(以下「キャリア」)の各社から発売されました。
これらのキャリアから発売されたiPhone 6は『ドコモ版(au版、ソフトバンク版)iPhone 6』と呼ばれ、それぞれにSIMロックがかけられています。
しかしキャリア版iPhone 6はドコモ版、au版、ソフトバンク版のいずれもSIMロック解除ができません。
これは総務省が各キャリアに対して『SIMロック解除原則義務化』を要請したのが2014年12月で、キャリアがこれを受け入れたスマホを発売したのが2015年5月以降だからです。
2015年5月以前に発売されたスマホの中にもSIMロック解除ができるスマホはありますが、キャリア各社はキャリア版iPhoneシリーズのSIMロック解除を行わなかった、という経緯があります。
SIMロック解除の原則義務化がスタートして以降、つまり2015年9月に発売されたキャリア版iPhone 6s以降はSIMロック解除に対応するようになりましたが、キャリア版iPhone 6はキャリアがSIMロック解除に応じなかった最後のiPhoneとなります。
キャリア版iPhone 6シリーズは同じキャリア回線を使った格安スマホなら使えるのか
キャリアから発売されたスマホは同じキャリアの回線を使った格安スマホであればSIMロック解除をしなくてもそのまま使うことができます。
しかしキャリア版iPhone 6は同じキャリア回線を使った格安スマホであっても使えないケースがあります。
ドコモ版iPhone 6はドコモ回線を使った格安スマホであれば基本的にどこでも使うことができます。つまり、ドコモ版iPhone 6×ドコモ回線の格安スマホ、という組み合わせはあまり心配いりません(念のため格安スマホ各社の公式サイトで動作確認端末のページを確認してください)。
注意が必要なのがau版iPhone 6とソフトバンク版iPhone 6です。
au版iPhone 6が使えるau回線の格安スマホはmineo(マイネオ)、UQモバイル(ユーキューモバイル)、QTmobile(QTモバイル)、Fiimo(フィーモ)のみ
2018年5月現在、au回線を使っている主要な格安スマホは以下の9つがあげられます。
- mineo
- UQモバイル
- BIGLOBEモバイル
- IIJmio
- イオンモバイル
- J:COM MOBILE
- QTmobile
- Fiimo
- TikiTiki
このうち各社が公式にau版iPhone 6の動作確認を行っている(=使えると認めている)のがmineo、UQモバイル、QTmobile、Fiimoの4社です。BIGLOBEモバイル、IIJmio、イオンモバイル、J:COM MOBILE、TikiTikiの5社についてはau版iPhone 6は使えません。
au版iPhone 6が使える格安スマホではnanoSIMとau VoLTEに対応したVoLTE SIM(UQモバイルはマルチSIM)を提供していますが、au版iPhone 6で使えるのはnanoSIMです。契約の際には注意しましょう。
mineo

UQモバイル

QTmobile(QTモバイル)公式サイト

Fiimo(フィーモ) | 四国電力グループの格安スマホFiimo(フィーモ)!

ソフトバンク版(SoftBank)iPhone 6はY!mobile(ワイモバイル)、スマモバ以外のソフトバンク回線の格安スマホなら使える
2018年5月現在、ソフトバンク回線を使っている主要な格安スマホは以下の7つがあげられます。
- U-mobile S
- Y!mobile
- b-mobile S
- QTmobile
- nuromobile
- スマモバ
- H.I.S.モバイル
このうちY!mobileとスマモバはソフトバンク版iPhone 6が使えません。その他ではソフトバンク版iPhone 6を使えます。
Y!mobileはソフトバンク株式会社が手がけているのでなんとなくソフトバンク版iPhone 6が使えそうな気がしますが、使えませんので気をつけてください。
U-mobile for iPhone|U-mobile(ユーモバイル)

b-mobile

QTmobile(QTモバイル)公式サイト

SIMフリー版iPhone 6ならどの格安スマホでも使える
iPhone 6には上記で紹介したキャリア版の他に、Appleが発売したSIMフリー版iPhone 6があります。こちらはキャリア版のようにSIMロックがかけられていないので、原則としてどこの格安スマホでも使えます。
2018年現在AppleではSIMフリー版iPhone 6の販売を終了していますので、今からSIMフリー版iPhone 6を入手するには中古で買うしかありません。
SIMフリー版iPhone 6は必ず国内版を買うようにしてください。海外版のiPhone 6はSIMフリーですが、通信規格や周波数帯の問題があり日本国内で使うには向いていません。場合によっては完全に使えないものもあるので注意しましょう。
もう1つの問題は、海外版は技適マークを取得していないということです。技適マークというのは日本の電波法が定める基準に適合していることを表すマークで、日本国内で正規に販売されているスマホはiPhone 6に限らずすべてのものにつけられています。
技適マークを取得していないスマホは電波法の基準に適合していない可能性があり、使っていると知らず知らずのうちに法律を犯してしまう可能性があります。SIMフリー版を買うなら正規の国内版を買う、これが鉄則です。
格安スマホでiPhone 6を使う場合は、APN設定用の構成プロファイルのインストールが必要
キャリア版、SIMフリー版を問わず、格安スマホでiPhone 6を使うにはAPN設定用の構成プロファイルのインストールが必要です。
APN設定プロファイルというのはiPhone 6を格安スマホの回線につないで使うための接続情報が設定されたファイルで、格安スマホ各社がそれぞれ自社の接続情報を設定したプロファイルを用意しています。
このプロファイルをiPhone 6にインストールすることによって初めて格安スマホで使うことが可能になります。
Androidスマホを格安スマホで使う場合、APN設定は設定画面から手打ち入力することになりますが(最近はSIMフリースマホの中に主要格安スマホのAPN設定が既に書き込まれていることもあります)、キャリア版iPhone 6はAPN設定を手動で設定できません(SIMフリー版iPhone 6は可能)。
そのためキャリア版iPhone 6は格安スマホ側が用意してくれているAPN設定プロファイルをインストールしなくてはなりません。SIMフリー版iPhone 6も手動で設定するよりはAPN設定プロファイルをインストールした方が楽です。
APN設定プロファイルの提供方法は格安スマホ各社によって異なりますが、多くの格安スマホでは使う予定のiPhone 6から標準ブラウザ(safari)で専用サイトへアクセスしてインストールするように案内しています。
たとえばこれはUQモバイルがiPhone 6用にAPN設定のプロファイルのインストール方法を案内したものです
これを見てもわかるようにAPN設定プロファイルは格安スマホのSIMでインターネットが使えるようになる前にダウンロードをする必要があるので、事前にWiFi環境の整った場所で作業を進めるのがベストです。
格安スマホでiPhone 6を活用しよう!
格安スマホでiPhone 6を使う方法を紹介しました。
キャリアから格安スマホに乗り換えてiPhone 6を使う方法もおすすめですが、筆者が個人的におすすめしたいのがメインスマホは別に持ち、サブスマホとして中古のiPhone 6を入手して格安スマホで使う、という方法です。
まずスマホを2台持つメリットとして、バッテリーやデータ通信量の消費を分散できるということがあります。
長時間動画を見たりゲームをしたりといったスマホの性能に大きく依存するものは最新のスマホに任せ、電話・LINE・メールのように常に使えないと困る最低限の機能だけをiPhone 6に入れます。
iPhone 6は昨今の大型化が進むスマホに比べて小型軽量ですが、ちょっとした外出ならiPhone 6だけを持っていけば済むようにすると身軽になります。
通勤や通学の際も片手で電車、バスの吊り革につかまりながら片手で大画面のスマホを操作するのは難しかったりしますが、iPhone 6であれば片手での操作も比較的楽に行えます。
2台持ちでも1台が格安スマホであれば月々の料金も安く抑えることができるでしょう。使い方にもよりますが、サブスマホに格安スマホをiPhone 6で使う、という選択は悪くないと思いますよ◎
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