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格安SIMを解約するときに気になるのが解約金や違約金。大手キャリアよりは期間が短いものの、実は格安SIMでも最低利用期間が決められている場合があります。
そして、最低利用期間が過ぎる前に解約をすると格安SIMでも解約金や違約金としてお金がかかってしまうんです。この記事では格安SIMの解約のときにかかる解約金・違約金について徹底解説します。
格安SIMの解約でもお金がかかる場合がある
大手キャリアを契約している方の多くが2年縛りに悩まされた経験があるはず。2年縛りとは、2年単位で更新される契約期間のこと。契約期間内に解約する場合は解約金(違約金)がかかります。契約してすぐに解約や乗り換えを行うと多額の解約金が発生するので注意が必要です。
大手キャリアから格安SIMに乗り換えたい方の中にはこうした「縛り」が嫌だという方も多いでしょう。実は、格安SIMにも最低利用期間や解約金が設定されている場合があるんです。よく知らないまま契約すると、2年縛りが終わってやっと乗り換えたのに今度は格安SIMの縛りに悩まされるかもしれません。
格安SIMの縛りはキャリアに比べると短く、また解約金も安いことがほとんど。この記事で格安SIMの最低利用期間や解約金について事前に知っておけばあまり問題にはならないでしょう。
最低利用期間と解約金
格安SIMには、最低利用期間が設定されている場合があります。最低利用期間中に契約を解除したときに解約金が発生する仕組みになっています。契約してすぐに解約したり、乗り換えたりすると格安SIMで定められている解約金を支払わなければいけません。
また、大手キャリアの場合は更新期間を逃すと自動的に契約が更新されます。一方、多くの格安SIMでは自動的な更新はなく、最低利用期間経過後はいつでも解約できるようになっています。自動更新というプレッシャーがないので利用期間が過ぎたあとはじっくりと乗り換え先を選びましょう。
格安SIMの解約時に料金が発生するパターンとは?
それでは、格安SIMの解約時に料金が発生する条件を紹介します。これから契約する方はどのパターンで解約金が発生するのか覚えておくといいでしょう。
音声SIMは最低利用期間に注意
主に、格安SIMでは通話が利用できる音声SIMで最低利用期間が発生します。最低利用期間は基本的に1年間です。1年間利用すればその後は解約しても乗り換えても解約金は発生しません。なんらかの事情で最低利用期間内に解約すると格安SIMの会社によって異なりますが1万円前後の解約金が発生します。
また音声SIMの場合、解約金と一緒に気をつけたいのがMNP転出手数料です。MNPと呼ばれる電話番号をそのままに乗り換える方法を利用した際に発生する手数料です。こちらも期間によっては3,000円~1万円前後の手数料が発生する可能性があるので注意が必要です。
最低利用期間内にMNPで乗り換えたときに解約金と転出手数料が合わせて発生する可能性があります。MNPで乗り換える前に最低利用期間とMNP転出手数料について確認しておきましょう。
データSIMならほとんど解約金が発生しない
通信のみが利用できるデータSIMではほとんどの格安SIMで解約金が発生しません。契約後に自分に合わないと感じたらすぐに解約できます。最低利用期間がないので試しに契約することも可能です。データSIMは音声SIMに比べると柔軟なので、通信のみでスマホを利用する方は解約金については特に考えなくてもいいでしょう。
格安SIMで解約金を発生させないためのポイント
- 最低利用期間を確認してから解約、乗り換えしよう
- 解約前には解約金以外にも料金が発生しないか確認しよう
- 最低利用期間の終了間近なら少し我慢してから乗り換えよう
解約金を発生させないポイントをまとめてみました。格安SIMの解約をする前に最低利用期間を確認してください。最低利用期間は契約の翌月からカウントされることが多いので期間を間違えないようにしましょう。最低利用期間をきちんと経過すれば、乗り換えても解約金は発生しません。
また、先ほど紹介したMNP転出手数料など解約金以外の料金にも注意が必要です。格安SIMに乗り換える際は乗り換え先の費用も発生します。解約時に料金を取られると乗り換え先の費用を含めて高額になる可能性があります。
もし、最低利用期間の終了まで残りわずかな日数なら少しだけ我慢してから乗り換えることをおすすめします。
音声SIMの解約金がかからない格安SIMまとめ
最後に、音声SIMの解約金がかからない格安SIMを紹介します。できるだけ最低利用期間について考えずに契約したいという方はぜひ参考にしてみてください。ただし、格安SIMによってはほかの手数料がかかる場合があります。これから紹介する格安SIMの詳細をよく確認してから契約するようにしましょう。
mineo(マイネオ)
☆mineoのMNP転出手数料
- 12カ月以内:1万2,420円
- 13カ月目~:2,160円
CMで話題のmineoでは音声SIMの最低利用期間がありません。いつ解約しても解約金が取られないので気軽に契約できますが、MNP転出手数料を設けています。解約ではなくmineoからMNPで転出を考えている方は注意が必要です。
mineoでは12カ月以内の転出で1万2,420円、13カ月目からの転出は2,160円の手数料が発生します(2018円9月まで)。13カ月目以降はいつ転出しても2,160円発生するので少しでも手数料をかけたくない場合は13カ月目以降の転出がいいでしょう。
またmineoのMNP転出手数料は2018年10月から変更になります。転出手数料は一律2,160円で、利用開始翌月から12カ月の間にMNP転出をする場合は別途1万260円のMNP転出時契約解除料が必要になります。変更後も通常の解約だけなら解約金はかかりません。
mineo

イオンモバイル(イオンスマホ)
☆イオンモバイルのMNP転出手数料
2018年7月1日以降に契約した場合
- MNP転入で契約した回線の転出:3,240円(期間問わず)
- 90日以内:1万6,200円
- 91日目~:3,240円
イオンモバイルでは音声SIMの最低利用期間ありません。ただし、mineoと同じくMNP転出手数料が発生します。90日以内なら16,200円、91日目以降なら3,240円です。大きな手数料が発生するのは90日以内、91日以上なら3,240円なのでそこまで高額ではありません。
こちらもmineoと同じく90日過ぎればいつ乗り換えても一律で料金になります。MNPで乗り換える場合はMNP転出手数料を加味して予算を考えておきましょう。
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格安SIMなら解約金なしの契約ができる
格安SIMの解約金について紹介しました。大手キャリアに比べると解約金は少ないですが、条件によってはそれなりの費用が発生します。解約後や乗り換え後は次の格安SIMとの契約で料金がかかるので、できるだけ解約金などの費用は避けたいところです。
本記事で紹介した解約金のかかるパターンなどを知っておけば、こうした費用の発生を防げます。また、音声SIMのMNP転出に関する違約金が嫌な方は初めから違約金が発生しない格安SIMを契約しましょう。
※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください
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