この記事の目次
格安SIMとは? 基本知識①:SIMカード
そもそも「SIMカード」とは、英語で「Subscriber Identity Module Card」と言います。SIMカードとはこの略称です。SIMカードを分かりやすく言うと、「契約者のデータなどが記録されているカード」ということになります。このSIMカードを携帯に入れることで、その携帯で電話をしたりネットに接続することができるようになります。
このSIMカードは、現在使用されているすべてのスマホ(携帯)に入っています。当然ながらドコモ、au、ソフトバンクの大手携帯会社3社のスマホにもSIMカードは入っています。 そこで、大手携帯会社の「SIMカード」と大手携帯会社以外の「SIMカード」を区別するために、大手携帯会社以外の安い通信料金を提供する会社のSIMカードが「格安SIMカード」と呼ばれるようになりました。
また、格安SIMカードだと少し長いので、省略され「格安SIM」と呼ばれるようになっています。 まとめると、SIMカードは携帯を使用するときに必要な情報が入っているもので、大手携帯会社以外のSIMカードのことを「格安SIM」と言います。
それでは、次に気になるのが「大手携帯会社以外」の携帯会社のことですよね。最近はテレビCMでも放送されているので、見かけたことがある人も多いのではないでしょうか。
格安SIMとは? 基本知識②:MVNO
大手携帯会社以外の携帯販売会社のことをMVNO(エムブイエヌオー)と呼びます。つまり、格安SIMを販売している携帯会社のことです。MVNOとは、英語で「Mobile Virtual Network Operator(仮想移動体通信事業者)」と言います。
MVNOと大手携帯会社との大きな違いは、MVNOは大手携帯会社から「回線を借りている」ということです。
MVNOは大手携帯会社のように自前でアンテナや基地局などを建設していません。あくまで、大手携帯会社の設備を使って提供される回線を借りている会社です。 そのため、初めて格安SIMを購入する際に心配することの一つ「電波が悪いんじゃ……」という不安ですが、その心配はありません。大手携帯会社の回線を使っているので、大手携帯会社と変わりのない品質になっています。
格安SIMとは? 基本知識③:どうして安くなるの?
それでは、どうして格安SIMは大手の携帯会社と比べて料金が安いのでしょうか。それは上記にも書きましたが、大手携帯会社から回線を借りているからです。
回線を自前で造ろうとすると、莫大な費用が掛かります。アンテナや基地局を全国に造らなければいけません。こういった通信設備を造ったり維持したりする必要がないため、格安SIMは料金を安く抑えることができます。
また、もう一つ格安SIMが安い理由としては、人件費があまりかかっていないということもあります。
これは、大手携帯会社の場合は、街中の至るところに販売ショップが多くありますよね。電気店などにも併設されているところも多いです。そういった販売ショップでは多くの人が働いています。
それに比べて、MVNOはネット上で申し込みから契約まですべてを完結することができます。実際の店舗に掛かる費用が丸ごと必要なくなるため、その分、格安SIMの料金を抑えることができるわけです。 通信設備に掛かる費用と、人件費などの費用が少ないため、MVNOでは格安の料金設定が可能になっています。
格安SIMとは? 基本知識④:SIMカードの種類
また、SIMカードには3つのサイズの種類があります。それは標準SIM、micro SIM、nano SIMと呼ばれる3種類です。覚え方としてSIMカードの大きさは次の通りで、上から順番です。また、上から順番にSIMカードが販売された古い順番でもあります。nano SIMが最新です。
- 標準SIM
- micro SIM
- nano SIM
それぞれの機種に対応しているSIMカードを購入しないと「合わなくて使えない」ことにもなってしまうので、購入する前には、機種とSIMカードが対応しているかも調べないといけません。ちなみに参考としまして、iPhone 5からはnano SIMが使われています。
格安SIMを実際に契約する際には、自分に合ったプランを選択する必要があります。大まかに「データ通信のみ対応プラン」と「音声通話も対応プラン」に分けることができます。
格安SIMとは? 基本知識⑤:プラン
●データ通信のみ対応プラン
電話の利用にLINEなどの無料のアプリを使っている人は、このプランと併用することで、スマホ代を非常に安く抑えることができます。普段からあまり電話を利用することがない人や、電話用とデータ通信用の2台持ちを考えている人にはおすすめのプランです。
しかし、110番や119番などの緊急電話に加え、一部のフリーダイヤルへの発信が利用できません。また、SMS通信もできないプランもあるため、契約をする前にしっかりとした確認が必要です。
●音声通話も対応プラン
ネットに加えて、電話も対応しているプランでは、通常の携帯と同じ様に音声通話をすることが可能になっています。もちろん、110やフリーダイヤルなどへの電話もすることができます。ただ、データ通信のみ対応プランと比べると、料金は割高になります。それでも、大手携帯会社と比較すると「格安」であることには変わりありません。
それぞれのプランにはメリットとデメリットがあります。そのため、自分に合った用途でプランを選択する必要があります。
格安SIMとは? 基本知識⑥:2年契約のしばりがない
大手携帯会社の場合、一度契約すると、2年間の契約しばりがあります。解約に関しては非常に厳しいルールが設定されています。しかし、格安SIMだとこの期間が6ヶ月~12ヶ月になっています。大手携帯会社に比べて、解約をしやすいのは非常に大きなメリットです。
もし、サービスやプランに気に入らないところがあった場合、早く解約することが可能です。
また、音声通話を付けていない場合、つまり「データ通信のみ対応プラン」で契約すると、この契約のしばりがない場合がほとんどです。いつでも、自由に、解約することが可能になっています。
そのため、まずは一度「格安SIMを試してみたい」という人はデータ通信のみ対応プランなどを契約して、実際に格安SIMを使用してみてもいいかもしれません。気に入ればそのまま使用し、もし自分に合わなかったらすぐに解約することも可能です。
そして、現在、大手携帯会社を利用していて、格安SIMに変更したいと考えている人は、2年しばりと違約金が発生しない月に解約をすることも大切です。
格安SIMとは? 基本知識⑦:デメリットも抑えておく
上記までは、主に格安SIMのメリットをお伝えしましたが、やはり最後にデメリットもしっかりと抑えておかなくてはいけません。
通信速度がやや遅い
キャリアメールが使えない
店舗でのサポートがない
【公式】UQ mobile・UQ WiMAX|UQコミュニケーションズ

格安SIMを正しく理解して月々のスマホ代を賢く節約する!
今回は、「格安SIMとはなにか?」といった基本的なことについてご紹介しました。最後にはデメリットもお伝えしましたが、そのデメリットを上回るだけのメリットが格安SIMには多くあります。特に、流行に敏感な女性の中には一足早く格安SIMのメリットに気づいて大手携帯会社から変更している人もいます。
現在、使用しているスマホの月々の支払いが高いと感じている人は、格安SIMに変更することでスマホ代を節約することができるかもしれません。
自分に必要な用途に合わせて格安SIMを選ぶことで、今まで支払っていたスマホ代は何だったんだと感じるようになると思います。正しく格安SIMについて理解して、上手に利用してみてください!
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