2018年5月24日 公開
2018年5月24日 更新

格安スマホとは? どこで買えて、どうすれば使えるの?

「格安SIMとはどんなもの?」と疑問に思ったことはありませんか? 最近格安スマホという言葉をよく耳にしますが、その正体は意外と知られていません。この記事では格安スマホとは何か、どこで買えるのか、どうすれば使えるのかを紹介しています。格安スマホへの買い替えを考えている人は参考にしてください!

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最近ネットや家電量販店などで格安スマホという言葉を聞いたことはありませんか?

格安なスマホなら使ってみたいなあ……と思っても「どうやって使ったらいいのかわからない」「今契約しているドコモやau、ソフトバンクでそのまま使えるの?」など疑問を抱く人も多いはず。そこで今回は、格安スマホとは何か、を紹介したいと思います

格安スマホとは何か

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格安スマホとはズバリ、キャリアから発売されたもの以外の比較的価格帯が安めのスマホ(4万円以下程度のもの)の呼び名です。

キャリアとはドコモやau、ソフトバンクといった携帯電話会社のことです。

格安スマホの説明をしているサイトや雑誌はたくさんありますが、その説明は実はどれもバラバラです。どれも間違っているわけではありませんが、それだけ格安スマホの定義はあいまいで広い意味のある言葉だということです。この記事では格安スマホを上記のように定義づけし、格安スマホの買い方や使う方法を解説します。

かつてスマホはキャリアから買うのが当たり前だった

今は家電量販店などで格安スマホやSIMフリースマホ(後述します)を単体で買うことができますが、かつてはキャリアで回線契約とセットでスマホを買うのが当たり前でした。

キャリアで新品として発売されたスマホが何らかの形で中古市場に流れてそのまま「未使用品」として売られたり、利用者が使わなくなったスマホを買い取った業者が中古品として売っていたり、ということはありましたが、これらは決して一般的ではなく、あくまでもスマホに詳しい人が自己責任のもとで利用するに過ぎませんでした。

この状況が変わったのは2014年12月に総務省が打ち出した『SIMロック解除原則義務化』の方針がきっかけです。

それまでキャリアは自社が販売したスマホにSIMロックというロックをかけ、自社で発行したSIMカード以外は使えないようにしていました。たとえばドコモのスマホにソフトバンクで発行されたSIMカードを入れても、このSIMロックのせいで使えなくなっています。

これだと利用者がキャリアに縛られてしまう=キャリア間の競争が進まない=料金が下がらず利用者にとってはデメリットになる、ということで総務省は利用者がSIMロックの解除を申し出たらキャリアは原則として外してあげなさいというガイドラインを出しました。

そのため利用者はスマホとSIMカードを切り離して、自由に選んで使うことができる環境が整い始めました。格安SIMと呼ばれるサービスが普及し始めたのもこのSIMロック解除原則義務化がきっかけです。

このころから海外メーカー製のSIMフリースマホが少しずつ日本でも販売されるようになりました。

SIMフリースマホ=格安スマホ、ではない

SIMフリースマホとはSIMロックがかかっていないスマホのことです。

前述のようにキャリアが販売しているスマホは基本的にSIMロックがかけられていますので、その会社が発行したSIMカードしか使えません。しかしSIMフリースマホはSIMロックがかけられていないので、スマホ側とSIMカードを発行したキャリア側の通信規格や周波数帯さえ一致していれば、どの会社が発行したSIMカードでも使えます。

海外ではスマホとSIMカードを切り離して販売する形が主流ですので、海外メーカー製のスマホの多くがSIMフリースマホです。日本でSIMロック解除原則義務化が始まって格安SIMが普及し出した2014年から2015年あたりから海外メーカーが続々と日本でSIMフリースマホの販売をスタートしました。

このSIMフリースマホのことを格安スマホと呼ぶことがあるようですが、これは若干違和感があります。

というのも、たとえばiPhone Xはドコモやau、ソフトバンクで買うとSIMロックがかけられていますが、Appleから直接買うとSIMロックがかけられていないSIMフリー版となります。価格は12万1,824円から、となっており、これを格安と呼ぶには無理があるでしょう。

また台湾のASUS(エイスース)という会社が販売しているSIMフリースマホ『ZenFone 4 Pro』はメーカーの直販サイトでの価格が7万5,384円です。

中国のHUAWEI(ファーウェイ)の『Mate 10 Pro』は価格.comで調べた最安値が6万9,056円となっています(いずれの価格も2018年4月21日時点)。

このように最近のSIMフリースマホは必ずしも格安ではありません。そのため冒頭に書いたように格安SIMは、キャリアから発売されたスマホ以外のスマホで、比較的価格帯が安めのもの(4万円以下程度のもの)とするのが妥当だと思います。

ただし、格安だからといってスペックが低いか、というとそうではありません。確かに上位モデルと単純にスペックだけを比べると見劣りするとは思いますが、大事なのは自分の使い方に合っているかどうかです。

「最新の3D技術を使ったようなゲームをプレイしたい」「AmazonビデオやHuluなどで最高の画質で映画を楽しみたい」「デジタル一眼レフ並みの画質で写真を撮りたい」というような人以外は格安スマホでも十分に使うことができます。

格安スマホはどこで買えるの?

そんな格安スマホはどこで買えるのか、というと、主な購入場所は2つです。

格安SIMとセットで格安スマホを買う

まず1つめは格安SIMの事業者であるMVNOです。

MVNOとはドコモやau、ソフトバンクといったキャリアから回線を借りて利用者に格安SIMを提供している事業者のことです。CMキャラクターにタレントのローラさんを起用している楽天モバイルや、某局の朝ドラでもおなじみだった女優の葵わかなさんがCMキャラクターのmineoなどが有名なところでしょう。

これら格安SIMの多くがSIMカード単体の販売だけでなく、SIMカードとスマホのセット販売を行っています。

Rakuten, Inc. (3580)

これはある時期に楽天モバイルが行っていたSIMカードとスマホのセット販売です。通話SIMを契約することが条件とはなっていますが、HUAWEIの『nova lite 2』が一括で税別、1万9,900円(税込:2万1,492円)、シャープの『AQUOS sense lite SH-M05』が一括で税別、2万4,800円(税込:2万6,784円)となっています。

これはキャンペーンのものなのでキャンペーン価格で買える代わりに通話SIMの契約が条件となっていますが、通常価格であればもちろんデータ通信専用のSIMカードとセットでも買えます。

参考までにmineoでnova lite 2は税別、2万2,800円(税込:2万4,624円)で販売されています。

mineo (3582)

キャリアから格安SIMへの乗り換えを考えている人で、乗り換えをきっかけにスマホも買い換えたい、という場合はこのようなSIMカードとスマホのセット販売で格安スマホを買うことをおすすめします。

家電量販店やネット通販などで格安スマホのみを買う

2つめは家電量販店やネット通販です。

ヨドバシカメラやビックカメラ、ヤマダ電機などの家電量販店の店頭では、キャリアのスマホに混ざって格安スマホがたくさん売られています。これらの店頭では実際に格安スマホを手にとってみることができますので、使い勝手などを確かめたうえで買えるのが大きなメリットです。

しかし先に紹介した楽天モバイルのように、SIMカードとスマホをセットにしてキャンペーン価格で販売されているものに比べると価格は若干高くなることが考えられます。使いたい格安SIMや格安スマホが既に決まっている場合は、家電量販店の店頭価格と格安SIMでのセット販売価格のどちらが安いかを見極めましょう。

もしも家電量販店の方が安い場合はスマホのみを家電量販店で買い、回線契約は格安SIMでSIMカードのみを買って済ませる、という方法もあります。

またAmazonや楽天といったネット通販を利用して格安スマホを買うこともできます。ただし希少なスマホは定価以上の価格がつけられていたり、海外向けに作られているスマホがそのまま販売されていたりするので要注意です。

海外向けに作られているスマホは日本で使うには通信規格や周波数帯が合わなかったり、これらが合っていても日本の電波法の基準を満たしていない場合があります。

そのためスマホにあまり詳しくない人は十分な注意を払って利用する必要があります。自信がない人は家電量販店で店員に相談しながら買う、あるいは格安SIMでスマホとSIMカードをセットで買う、という方法をおすすめします。

格安スマホはどうすれば使えるの?

格安スマホはもちろんSIMカードが入っていないと使うことはできません(WiFi接続で使う場合は必要ない)。

しかしSIMカードならどれが入っていても使うことができるか、というとそうではなく、前述のようにスマホ本体とSIMカードを提供するキャリアの通信規格や周波数帯が一致している必要があります。

ここはちょっと難しいですが、できるだけわかりやすく説明しますね。

ドコモやau、ソフトバンクといった携帯電話会社は国(総務省)からそれぞれ、使える電波の周波数帯というものが割り当てられています。それが以下の表です。

総務省 (3588)

ドコモやドコモ回線の格安SIMを使いたければ、ドコモが電波を出すことを許されているバンド28、バンド19、バンド21、バンド3、バンド1、バンド42に対応した格安スマホでないと使えない、ということです。

そしてこれとは別に、3Gという通信方式でドコモとソフトバンクは『W-CDMA』、auは『CDMA2000』という通信規格を採用しています。そのため格安スマホ側がこれらにも対応している必要があります。

それでは一例として、先ほど紹介したASUSのZenFone 4 Proをみてみましょう。

ZenFone 4 Proが対応している周波数帯は、B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B12/B17/B18/B19/B20/B26/B28/B29/B30/B38/B39/B40/B41、です(B=バンド)。

これを上記のキャリアごとの周波数割り当て表と照らし合わせるとドコモ、au、ソフトバンク各社の周波数帯を幅広く網羅しています。つまりZenFone 4 Proはどのキャリアでも、そしてこれらのキャリアの回線を使った格安SIMでも使えます。

しかしZenFone 4 Proは3Gで対応しているのがW-CDMAのみで、CDMA2000には対応していません。つまり、auの3G回線は使えないということを意味しています。ただし上で説明したようにLTE回線はauの周波数帯もカバーしているのでauおよびau回線の格安SIMが使えない、ということではありません。

もう1つ、HUAWEIのnova lite 2もみてみましょう。

nova lite 2が対応している周波数帯は、B1/B3/B5/B7/B8/B19/B20、です。

これを周波数割り当て表と照らし合わせるとドコモとソフトバンクの周波数帯はカバーしていますが、auの周波数帯はカバーしていません。さらにnova lite 2は3Gの通信規格はW-CDMAのみに対応しておりCDMA2000には対応していないので、auでは完全に使えない、ということになります。

実際のところ、ドコモとソフトバンク、そしてこれらの回線を使った格安SIMは基本的にほとんどの格安スマホで使うことができます。しかし、auとau回線を使った格安SIMは上記のような周波数帯や通信規格の問題で十分な注意が必要です。

キャリアは自社で販売した以外のスマホの使用についてはサポート外としており、使えるか使えないかといった質問には答えてくれません。そのためキャリアのSIMカードを格安スマホに入れて使いたい場合は格安スマホのメーカーで確認するようにしてください。

格安SIMを入れて使いたい場合は格安SIM各社が公式サイトに用意している、動作確認端末のページを確認することを強くおすすめします。

この動作確認端末の中に使いたい格安スマホが入っていれば使うことができます。入っていない場合は使えない、もしくは動作確認をしていない、ということになります。必要に応じて格安SIMの事業者へ確認するようにしてください。

格安スマホは今や百花繚乱! 自分の使い方や予算に合ったものを選ぶことができます

ここまで、格安スマホとは何か、どこで買うことができるのか、どのようにして使うのか、について紹介してきました

格安スマホの魅力はなんと言っても格安ということですが、他にも予算や好みに応じて世界中のメーカーの多彩なラインアップの中から選べるというメリットがあります。

キャリアで販売されているスマホは比較的ハイスペックで新しいものが多いので価格が高くなりがちですし、購入サポートを受けて買う場合は2年間の最低利用期間が課せられるなど制約も多いです。格安スマホであれば1万円程度から買えますし、格安SIMとのセット販売ではmineoやイオンモバイルのように音声通話SIMとのセットであっても最低利用期間がないこともあります。

これからスマホを買い換えよう、という人はぜひ格安スマホの購入も検討することをおすすめします。格安SIMとセットにすれば毎月のスマホ代を大幅に節約することができますよ!

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※画像はイメージです

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