格差婚とは。うまくいく格差婚カップルの特徴と幸せになる方法

格差社会と男女平等が生んだひとつの結婚の新しい形、それが「格差婚」。
パッと見、すごい! 時代は確実に進歩している! って拍手モノです。
私たちより10~20上のお姉さまたちは、バブル、真っ赤なスポーツカー、アッシーにメッシー、合コンを開けば必ずと言っていいほど数万のタクシー代。
こんな世の中を当たり前のように生きてきたし、つい最近までだって、港区女子とかキラキラ女子とか、ギャラ飲みとか、タワマンパーティーとかあったじゃない。
え、それがいつのまにか「結婚ってお金とかそんなんじゃないから……」って方向にシフトしてるの? 一体世間っていつからそんなに変わっちゃったの??
バブルの残滓をなめて生きてきた私には驚愕の「結婚のカタチ」です。
地位や名誉、彼の会社の将来性や予想される退職金まで無意識に計算していた時代はもう終焉を迎えているのかもしれません。
私は過去の遺物をしっかりかかえて化石になりますが、「いいじゃん、アリじゃん? 格差婚」と拒絶反応薄くポジティブに反応できる方たちに、少し私的「格差婚」を語ってみたいと思います。
そうなのです、川栄李奈だっていたしました格差婚、もう時代は「オシャレ格差婚」まったナシなのです……!
格差婚とは
いわゆる社会的地位に差がある人が結婚することかなと思います。社会的地位は、職業、勤め先の企業、学歴、家柄、知名度、収入といったものが代表的な項目です。
たとえば、先にあげた知名度抜群のアイドルと一般的にはほぼ無名の舞台俳優、一部上場企業の管理職と零細企業の平社員、東大出のエリートキャリア官僚と高卒アルバイト……こんな感じでしょうか。
ただ、基本的に男性が将来性含め地位名誉が高いことが多いこの日本においては、女性が社会的地位の高い場合の婚姻について、「格差婚」という言葉を使用していることが多いようです。
「逆」玉の輿って言葉も昔からありますが、「実家が太い女性との結婚」というイメージなので格差婚とは抱かれる印象がちがいます。
格差婚<<<逆玉。
あれ?
おかしいな。男女平等だもん、もう少し諸手をあげて喜んでくれてもいいのでは???
格差婚で生じる問題とは
ではなぜ、「格差婚」は歓迎されないのでしょうか。それは、問題山積すぎるという由々しき案件のオンパレードだからです。もうどっからどこを見ても割と大変なプロブレムばかり。
まずは、「ご家族問題」。
「幸せにします」って言うのは彼じゃなくて私。私がカレのご両親にお願いしなきゃいけない。でもってお堅いご両親なら「恥ずかしい」とかなんとかはじまっちゃう。
そしてなぜか自分の親を自分で説得しなきゃならない地獄まで待ち構えています。結婚後もなにかにつけて自分の親からの小言をひんぱんにちょうだいし、相手の親には気を使われ続ける。無理。
次に、「お仲間問題」。
一般的には所属しているコミュニティの質がちがいすぎる。会話の種類や質、遊ぶ場所などがちがうと、本当に疲弊します。はい無理。
また、「生活水準問題」ってのも浮上します。
さて、タクシーで2,000円の距離をどうするか。
「タクる一択」のあなたに対し、当たり前のように電車を使うと言い張る彼。これはもめますよ。少なくとも私なら途端に不機嫌になります。いや、元気なときならいいんですよ。合わせます。でもね、深夜にさしかかろうとしてて私はめちゃくちゃ泥酔してて、乗り換えなんかしたくないワケです。ドアtoドアで帰宅したいワケです。それなのに電車以外の選択肢はない、と彼はあなたに告げるワケです。
気分よく帰りたいのに。
あなたはそういった意識のちがいを生活すべてにおいて痛感するのです。
そう。
おいしいアイスが食べたいのに「ハーゲンダッツと箱アイスって値段一緒なんだよ? たくさん食べられるほうがお得じゃない?」とか言われたら。
「イヤちがうし! アイスたくさん食べたいワケじゃないし!!」と食い気味に反論しますよね。冗談じゃなく真面目に、こんなことばっかりおこります。俄然、無理。
まあ、上記はあなたが自分の価値観をどうにか彼に合わせればいいだけですが、「妊娠出産育児中どうすんの問題」。これは大きいです。
なんてったって、大黒柱のあなたの年収が、数カ月~ヘタしたら数年もの間ダダ下がること確定だからです。ある程度の年収でしたら産休育休でどうにかしのげますが、あれには上限があります。
夫の収入はあまりあてになりませんが、生活できますか? というシビアすぎる話です。
あなたが優良企業最高ホワイト会社員ならなら問題は多少減るでしょうが、フリーランス的なお仕事をされている方にはドドッと不安が。とりあえず無理。
さらに、その後、出てくるのが「男のプライド問題」。最高に無理。
そして、体力などさまざまな問題により、当初想像していたより「キャリアが頭止めになってしまった問題」。無理っていうか、想像したらキツくて泣きそう。
という具合に、乗り越えなければならない壁、意外と満載……って感じです。
今まで生ぬるい生活にどっぷり浸かっていればいるほど、私のように「ムリだよ……」と、はなから否定したくなります。
うまくいく格差婚カップルの特徴
さて、ではそんな山積する問題をぶっ飛ばして幸せをもぎ取っちゃう格差婚カップルとはどのような方たちなのでしょうか?
結婚した理由がすごい
格差を超えるには、先ほどの問題で述べたような「外圧」を超える力が必要です。
その理由が「好きだから♡」とか「愛してる♡」とかだと外圧に負けて折れてしまう可能性大! 格差があってもそこに進もうとする確たる理由がすごければすごいほど、格差を乗り越える力になります。
まわりを一発で納得させられる理由があれば無敵ですが、他人の納得感より本人たちがそれを支えに外圧に立ち向かえることが大事。
たとえば、ずっとファンだった歌手、とか。
彼の作る料理が好きすぎてそれさえあればほかになにもいらない、とか。
正直ピンとくるのは、彼は私の○○フェチのど真ん中とか、夜の営みの相性が抜群とか、他人には言いにくいものだったりしますが、そういう+αの支えがあるカップルは強いです。
揺るがない生活基盤
また、子どもができでも揺るがない生活基盤があることも大切です。
お金じゃない、お金で買えないモノだってもちろんたくさんありますが、残念ながら金銭で解決できることのほうが結婚生活においては多いし、資金繰りばかり考えていると心身ともに疲弊し、ささいなケンカも増えて、果ては「あれ? 私なんで結婚したんだっけ?」とか、思考がヤバいベクトルに傾きがちになります。
なのでできればあなたが大手企業とか公務員、またはそれで揺るがないような不労所得か貯金があることが望ましいです。
ちなみに私の中学校の先生で子どもを5人産んでいる人とかいましたからね……。3人なんかザラ。20代はほぼ産休と育休です。
2人ともポジティブ
多少奥様からえらそうにお小言をちょうだいしても、それを飲み込み受け止めさらに努力できる夫や、圧倒的にステージがちがう夫をカワイイ、私の専業主夫になってくれるなんて最高、私がんばっておちんぎん稼ぎます! と思い続けられる妻……、たとえばそんな感じです。
結婚は長い道のりですが、相手を認められ素直になれる……、そんな心を持った2人なら格差があってもそれは障壁ですらないのです。
基本、人間ができていれば、なにがあっても大丈夫! ってことです。
格差婚で幸せになる方法
格差婚に邁進したいなら、あなたが彼を育てちゃうのがいいでしょう。
彼より社会的な成功者なら、なんらかの「成功のノウハウ」を知ってるはず。
それを駆使して、服装、ふるまい、マインド……、など「彼女につりあうようなイイ男になりたい」と思ってもらえるように、精神的にも経済的にも真のイケメンに育て上げる……、なんて壮大なプロジェクト! 辣腕をふるうのが楽しみになってきますね。
ほめてほめてほめちぎって能力以上の男に仕立て上げられるのは、格上のあなただけができることなのです。
人生なんでもマインドドリブン
私は現在、ご縁があってなんとか結婚することができ、偶然にも双子を授かって2児の母にもさせてもらいました。
就業規則なんかほぼゼロのゆるっゆるの会社に勤めている私ですら、育休明けの会社の対応には、少し、いやそれなりに、めげたりスネたり憤慨したり、まぁぶっちゃけいろいろな思いをさせられてきました。
望んだ結果ではありますが、これが大抵の「結婚からの妊娠出産をする女性社員」にむけられる目なんだろうな、と、今は肌でヒシヒシと感じています。ここらへんはホントに当事者になってみないと、わかんないモノですね。
まぁでも育児は想像していたよりはるかに楽しいし子どもはかわいいし、会社も時短で目が回るくらい忙しいけどなんとかこなせてるし、毎日充実MAXです。
出産したせいで忘れ去ってましたけど、新婚時代は「えっ、結婚ってこんなに楽しいの!? 飲み散らかしてないで早く嫁げばよかった……!!」って思ってましたし。今は夫とケンカばっかりしてますけど。
そんな感じで、「ちょっと大変だけど、やってみたら案外楽しいし、私、玉の輿よりこっちのほうが向いてるんじゃない?」って、格差婚もやっちゃったモン勝ちみたなところがあるかもしれないですよね。
考え方次第で、人の生き方なんて楽しくもつらくもなるから。
だったら、「私にふさわしい人」、まわりが言う「あんな人はダメ」なんて気にしないで、あなたにしかできない格差婚を楽しむのも、いい趣味なのかなってぁ、って思うんです。
まぁ、基本、人生どうにかなりますから(笑)。
(二宮ゆみ)
※画像はイメージです
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