「ケンカするほど仲がいい」は本当? いいケンカの特徴と仲直りの仕方

「ケンカするほど仲がいい」という言葉を聞いたことがあると思います。しかし実際は、ケンカをしたことがなくても仲のいいカップルはいますし、ケンカばかりで別れてしまうカップルもいます。
そこで、「ケンカするほど仲がいい」というのは本当なのかを考えてみました。また、いいケンカと悪いケンカのちがいや、ケンカのあとの上手な仲直りの方法を解説します。
ケンカするほど仲がいいとは?
ケンカをするということはお互い本音を言い合える仲であり、相手が大切な人だからこそ無関心ではいられずに怒りたくなったりするものです。
このことから「ケンカするほど仲がいい」とは、お互いに言いたいことを言い合える関係性であることや、ケンカをしても関係が壊れないような絆があることを意味しています。
ケンカするほど仲がいいのは本当?
「ケンカするほど仲がいい」は一概に本当だとは言えず、ケースバイケースです。
人はそれぞれにちがう価値観や考え方を持っていますので、お付き合いの期間が長くなれば、それだけ意見がぶつかったりすることはあるものです。ケンカをしてもちゃんと仲直りし、お互いを思いやりながら2人のやり方を作っていくことができるカップルは「ケンカするほど仲がいい」といえるでしょう。ところが、感情的になって相手を一方的に責めてしまうようなケンカをするカップルの場合は別れてしまうこともあります。
また、「今までケンカはほとんどしたことがない」というカップルもいます。2人ともが穏やかな性格の場合、ケンカに至らないケースも多いようです。感情的になることなく、きちんと話し合って問題を解決していけるようであれば、ケンカをしなくても仲よくいられます。
ただし、ケンカをしないカップルの中には、どちらかが遠慮して我慢しているケースもあります。「本音を言ったら嫌われてしまうかもしれない」「関係を壊したくない」という理由からケンカをしていないのであれば問題です。どちらかが我慢している関係は不自然ですし、いずれ不満が爆発し関係がうまくいかなくなってしまうでしょう。
このことから、ケンカという形でなくてもいいですが、お互いの本音を伝え合えるような関係は必要だといえます。ケンカをせずに話し合いで解決できるならそれが一番だと思います。ただし、もしぶつかることを恐れて言いたいことを言えていないのなら、ときには本音を言ってケンカしてみることも必要かもしれません。
いいケンカ、悪いケンカとは?
ケンカは、すればいいというものではなく、仲が深まっていくようないいケンカと、関係性を壊してしまうような悪いケンカがあります。それぞれの特徴を挙げてみました。
いいケンカ
(1)不満を伝えるときは相手への思いやりを示す
不満を伝えるときは、伝え方がポイント。まず、「こういうことがあって、私は嫌だった(悲しかった)」と事実と自分が感じたことをわかりやすく伝えます。さらに相手への思いやりや自分の心の葛藤も伝えると、相手が受け入れやすくなります。たとえば、もっと会いたいのに彼氏が会ってくれないことに不満を感じていたとします。「今って週1会えるか会えないかでしょ。好きだからもっと会いたいと思ってしまって、不満に感じちゃっているの。でも、〇〇くんが忙しいのも知っているから、そんなふうに不満に思ってしまう自分も嫌なんだよね」と言ってみると、本音が伝わりやすくなります。
(2)2人の幸せのためにどうするといいかを考える
ケンカするときは、お互いが自分の意見を正しいと思っています。不満を言い合うだけだと、正しさの争いになってしまうので、妥協点を探すことが大切。「どうしていくのが2人の幸せにとって一番いいのか?」という発想をしていくと、建設的な話し合いになります。
(3)なるべく早く仲直りする
ケンカをしたら、その日のうちか、翌日のうちに仲直りするといいですね。長引いてしまうと、意地の張り合いになって「どちらが先に折れるか?」の争いになってしまいます。言いたいことを言ったら、「はい、終わり!」となるべく早く気持ちを切り替えるようにしましょう。
悪いケンカ
(1)相手が悪い前提で話す
トラブルの原因はお互いにあります。カップルの場合、責任は50:50だと思っておいたほうがいいでしょう。自分に意見があるように、相手にも意見があります。一方的に相手が悪い前提で責めるように話すと、感情的になるだけで話し合いそのものが成立しなくなります。
(2)相手の人間性を否定する
女性は自分のつらかった気持ちをわかってほしくて、ついつい「あなたのせいで……」「あなたのこういうところがダメなのよ」と相手を否定してしまうところがあります。しかし人間性を否定するようなことを言うと、相手は自分を全否定されたと受け取り、信頼関係が壊れてしまったり、心を閉ざしてしまったりしかねません。本当は仲よくしたいのなら、相手を否定するような発言はグッとこらえましょう。
(3)過去の不満を蒸し返す
「そういえば、あのときもあなたは……」と過去の不満を蒸し返すと、男性はうんざりします。何を解決したらいいのかがわからなくなり、収拾がつかなくなってしまいます。過去の不満を蒸し返してしまうのは、日ごろから言いたいことを言えずに我慢しすぎていることが原因です。不満に思ったら程度の軽いうちに伝えるような関係性を築いていくことが望ましいです。
ケンカ後の上手な仲直りの仕方とは
ケンカをしたあとは、お互いに意地を張りたくなるものですが、できるだけ早く仲直りするのがポイントです。そのためには、まずケンカと関係がない日常のやり取りについては、普通に接することを意識しましょう。一緒に暮らしているカップルであれば、「おはよう」「おやすみなさい」などのあいさつや、食事など生活に関することはいつも通りにします。というのも、あいさつをしない、食事も一緒にとらない、となると、仲直りのきっかけをつかむためのハードルが上がってしまうからです。
仲直りには、ちょっとしたプレゼントをしたり素直に謝ってみたりすると効果的です。相手の好物のデザートを買ってきて渡したりすれば、「仲直りしたいんだな」という気持ちが伝わりますし、「自分のことを思って買ってきてくれた」と感じるので、相手も悪い気はしないはずです。そして、「この間はごめんね。言いすぎちゃった」と素直に謝ると、相手も「うん、いいよ」「俺も悪かった」と言いやすくなります。一緒に暮らしていなければ、メールや電話でも構いません。勇気を出して「ごめん」と謝ることで、早く仲直りできるようになりますよ。
ケンカにこだわらず、お互いの理解が深まるような話し合いを
「ケンカするほど仲がいい」とは言いますが、お互いを否定し合うようなケンカだと、関係が壊れてしまうこともあります。かといって、ぶつかることを恐れて不満があっても言わずにため込んでしまうのもよくありません。
理想は、ケンカという形にこだわらずに、トラブルがあったらきちんとお互いの理解が深まる形で話し合いができることです。もし穏やかに話し合えるのであればケンカでなくてもいいですし、ケンカに発展してしまっても、早めに仲直りができるのであれば問題ありません。
思いやりを忘れずに相手と向き合うことで、愛や絆が深まっていくカップルになれるでしょう。
(高見綾)
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