不安で仕方ない。不安で心がつぶれそうなときの対処法

将来に対してネガティブなイメージがあり、不安に飲み込まれそうになってしまうことってありますよね。特にひとりで考えているうちに、どんどん不安になって心がつぶれそうになってしまう人もいるでしょう。
そこで、不安で仕方なくなるのはなぜなのかを心理面から解説しながら、不安を感じやすい女性の特徴について紹介します。また、不安で仕方ないときの有効な対処法についても考えてみました。
不安で仕方なくなるのはなぜ?
私たちは、多かれ少なかれ将来に不安を感じながら生きています。未来がどうなるのかは誰にもわからないですが、人は「わからない」ことに恐れを抱くものです。不安で仕方ないという状態のときは、将来に対するよくないイメージを持っていて、状況が今より悪くなってしまうのではないかという恐怖心があります。不安が突然襲ってくることがあるのは、現実に起きた何かがきっかけとなって、心の中にあるもともと持っていた不安感があぶり出されているからです。
たとえば婚活パーティーに行ったけれどいい人に出会えなかったとすると、単に相性の合う人がその場にいなかっただけかもしれませんよね。ところが、心の中に不安やネガティブな思い込みを持っていると、「このまま結婚できないかもしれない」「もう私には女性としての魅力がないのかもしれない」「このままずっとひとりぼっちだったらどうしよう」と、自分が潜在的に恐れている恐怖と結びつきます。
すると、不安が次の不安を呼んでネガティブなイメージが拡大していきます。私たちは調子がいいときには前向きに考えられるものですが、自分が弱っている状態のときは不安が襲ってきやすくなります。不安で仕方ない状態のときに、無理に「ポジテイブに考えなければ」と焦って、不安を打ち消そうと必死になればなるほど、ますます不安が増幅してしまう傾向があります。
不安を感じやすい女性の特徴とは
人は「わからない」ことに不安を抱くものですが、不安を感じやすい人とそうではない人がいます。では、不安を感じやすい女性にはどんな特徴があるのでしょうか。ポイントを挙げてみました。
失敗を過度に恐れている
失敗を恐れるあまりに、「ちゃんとやらなきゃ」「絶対失敗してはならない」というプレッシャーを自分にかけます。するとそのプレッシャーからやるべきことが手につかなくなりスピード感が失われてしまいます。まわりは「その人なりにがんばってくれればいい」と思っているものですが、真面目で完璧主義の女性は、プレッシャーで自分をつぶしてしまう傾向があります。
悩みをひとりで抱えがち
まわりの人とのつながりがあれば、不安よりも安心や信頼を感じるものです。ところが、困ったときに相談できる人がまわりにいなかったり、普段から人を頼ることが苦手だったりすると、不安な気持ちになりやすくなります。自分で扱えないくらい大きな不安なのに自分ひとりで解決しようとしていると、寂しさや孤独からどんどん発想がネガティブになり、不安から心がつぶれそうになってしまいます。
人と比べて劣等感を感じている
「みんなは優秀なのに自分は仕事ができない」「まわりは子どもがいるのに自分は結婚すらできていない」など、人と比べて劣等感を感じてしまうと、自分の将来に悲観的になりがちです。「人は人、自分は自分だから」と分けて考えることができず、自分のいいところよりも劣っているところが気になってしまうタイプの人は、不安を感じやすいといえます。
不安で仕方ないときの対処法
不安に感じてしまう自分がダメだと責めてしまう人が多いのですが、不安で仕方ないときは、そもそも物事を前向きに考えることは難しいものです。ですので、まずは不安のループを止めることを考えていきましょう。
普段やっていないようなことをあれこれやろうとするのではなく、食べる、寝る、運動するという生活の基本的なことを淡々とやるようにして、姿勢をよくします。不安になると人は猫背になり、目線は下を向いて呼吸は浅くなります。心と体は影響し合っていますので、胸を張ったいい姿勢に変えてみると、呼吸が深くなって少し落ち着いてきます。
次に、自分の抱えている不安をなくそうとするのではなく、きちんと見つめて受け入れてみましょう。自分の気持ちを言葉で表現することには絶大な癒し効果がありますので、もし話せる人がいるのなら、何が不安なのかを話してみましょう。人に話すことに抵抗があれば、紙に書き出すのも有効です。すると、自分でも気づいていなかった気持ちに出会うことがあります。「そうか、私はこういうことが不安だったんだ」とわかると、私たちは安心するものです。いきなり不安をなくそうとか、問題を解決しようとしなくても、「不安に思っている自分がいる」ことを受け入れられるだけでも、精神的には落ち着いてきます。
そして、不安から抜けるためのとても大切な考え方として「自分が世界で一番不幸な人にならない」があります。不安で心がつぶれそうなときは、まわりにいる人たちが楽しそうに見え、自分が一番不幸でかわいそうに感じることがあるものです。ですが、「自分が一番不幸」という発想をしていると、不安から抜け出していくことができません。いつも笑顔でいるような人でも、人知れず悩みを抱えていたりするものです。自分以上に不安を感じていそうな人はいないか? を意識して、可能であればその人たちをサポートしてあげたり、不安から抜け出して幸せになっていくよう応援してあげる姿勢を持ってみたりすると、自分が自身の不安感に飲み込まれないですむようになります。
不安なときはひとりで抱え込まないようにしよう
私たちは不安で仕方なくなると、不安をなくそうと奮闘します。ですが、不安はなくそうとしてもなくなるものではないのです。不安を否定するのではなく、人に話したり、自分の気持ちを紙に書き出したりして、自分が何を不安に思っているのかを受け止めることからはじめていきましょう。不安に思っている自分を、やさしく受け入れて客観的に見つめられるようになると精神的には随分落ち着いてくるはずです。
また、ひとりで悩みを抱え込んでしまうタイプの人は不安になりやすい傾向があるので、普段から人を頼ってつながりをつくっていくことで、不安に飲み込まれない自分をつくっていけるようになるでしょう。
(高見綾)
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