結婚生活は大変なもの。幸せな結婚生活のために大切なこと

愛する人との結婚生活。幸せな毎日を思い描いていたけれど、現実はもっとシビアでつらいこともあって、想像以上に大変なものです。
「理想と現実のギャップ」に苦しいときもあるけれど、それをふたりで乗り越えていくのが夫婦です。
一生をともに生きると決めた人との結婚生活では何を大切にすべきなのか、また愛が終わる原因は何なのかなど、恋愛コラムライターのひろたかおりがお伝えします。
私の結婚生活の理想と現実
筆者が今の夫と結婚したのは、33歳のときでした。3年ほど交際していましたが、筆者に持病があり自然妊娠が難しいといわれていたことから、子ども好きな彼との結婚は無理だろうなと何となくその手の話題は避けていました。
が、一向に進展しない結婚話に業を煮やしたのが筆者の家族で、まさに「外堀から埋められて」入籍に至ったしだいです。
もとより結婚願望の薄かった筆者でしたが、いざ彼氏から夫となった人との生活は正直思っていたほどの刺激はなく、「同棲していたときと何も変わらないな」というのが新婚時代の感想。夫も同じように以前と変わらずのんびり過ごしていましたが、変化は家庭内より外で起こりました。
交際しているときは意識することのなかった義実家や親戚とのお付き合い、県外にある自分の実家との交流などは、「私の意思より相手の気持ちを尊重するべき」と考えていた筆者にとって合わせていくことが大変で、ストレスを感じるけれど夫にはいえない状態。
そして、初めて目にした夫の「妻は二の次」のような扱いにショックを受けることもあり、ああ、結婚って楽じゃないんだ、と実感する場面が増えました。
ですが、それを乗り越えてきたのは、ひとえに「私たちはもう、ひとつの家族なのだ」という意識です。交際なら、不満があれば別れることができるけど、夫婦になれば離婚はそう簡単なことではありません。それをお互いによく理解していて、ストレスが溜まったときは言い方を考えて伝える、夫の対応について不満があればわかってもらうなど、「別れることを前提としない家族」として、心を開いて接することを心がけてきました。
私のほうが口が立つ我が家では、関係をリードするのはどうしても私になります。それを受け入れ、夫のほうも私の気持ちを無視しないやり方を考え続けてくれたことが、夫婦となって10年近く経った今もいい関係を続けている秘訣かも、と思います。
結婚生活の理想と現実にズレが生じるのはなぜ?
結婚する前は、「平日の朝は早起きして旦那さまの朝食とお弁当を作り、仕事や家事をがんばったら週末はふたりでのんびりと外食を楽しむんだ」など、愛する人との生活に理想の姿を思い描いていた。だけど、実際に結婚したあとは、お互いに仕事が忙しくて朝はゆっくり朝食を作る余裕がなく、週末は溜まった家事を片付けるのに精一杯で外でのデートもままならない。
このような“理想と現実のズレ”は結婚生活においてたくさん起こります。
ですが、「こんな生活を送りたい」と思っていたのは自分だけの考え。もしかしたら相手はまったくちがう暮らしを想像していたかもしれません。結婚前にどんな生活になるかを話し合っておかなかったことでズレが生じているのかもしれません。
また、ふたりで思い描いていたとしても、ちがう人間同士が一緒に暮らす生活ではコントロールできない出来事も多々あり、思いもしなかった展開になることもあります。
「何が起こるかわからない」「理想通りにいくのはまれ」、こんな覚悟を持っていれば、理想と現実のズレにショックを受けることも減るのではないでしょうか。
結婚生活を終わらせてしまう原因とは
それでは、愛する人との結婚生活をダメにしてしまう原因には、何があるのでしょうか。身近な人だからこそ気をつけたい態度や言葉についてご紹介します。
自分の満足ばかり考える
独身のころと同じように、たとえば好きなものは何でも買うし友だちとの食事もパートナーに相談なく決めてしまう。ふたりの暮らしより自分の満足ばかり優先した行動は、相手にとって「結婚している意味がない」と愛情を向け続けることが難しくなります。
買うものを話し合って決めたり、お互いの予定を伝え合ってストレスなく過ごす努力をしたり、「ふたりの生活」が軸にある行動を心がけるのが幸せな結婚生活を続けるためには欠かせません。
問題が起こっても放置する
夫婦であっても、ケンカは避けられません。ずっとともに過ごすことが前提の夫婦は、何かあってもすぐに離婚、とはなりづらく、問題が起こってもそれを放置すればどんどんふたりの間の溝が深くなる一方です。
つまずいたときは、逃げずに話し合うこと。そのときはストレスでも、問題が解決しないままで一緒に過ごすほうがずっと大変なはずです。小さな不満でも打ち明けあえる信頼感が、夫婦の絆を強くしてくれます。
「結婚した相手が悪かった」と相手のせいにする
結婚生活が思うようにいかないとき、相手のこういうところがダメだ、性格がこうだから悪い、と「結婚した相手が悪かったからうまくいかないんだ」と思いこんでしまうのは、自分が努力しないことを棚に上げる言い訳にしかなりません。
他人同士がひとつの家族となり、協力しあって生活を続けるのが結婚です。相手を責める前に、自分は何をしているか、うまくいかせるために何をがんばっているか、もう一度振り返る必要があります。
人は鏡です。自分が変われば相手も自分のふるまいを顧みるようになり、努力することを思い出します。うまくいかないことをすべて相手のせいにするのではなく、改善するためにはどうすればいいかを一緒に考える。
その姿勢が、愛情を維持しながら結婚生活を続ける大切な秘訣といえます。
幸せな結婚生活のために大切なこととは
誰だって、不幸になりたくて結婚するわけではないですよね。
ですが、いざふたりで暮らしはじめてみると、これまで知らなかった面が出てきて驚いたり自分自身も合わせていくことが想像以上に大変だったり、「こんなはずでは」と思う場面が出てくるかもしれません。
理想より、大切なのは現実をどう幸せに過ごすかです。
そのためには、「夫婦ならこうあるべき」のような思い込みはいったん置き、「私たちにとってどうあるべきか」を考えてみましょう。
夫婦の形は、世間ではなくふたりでその価値を決められます。たとえば仕事が忙しくて別居婚になったとしても、ふたりがお互いにストレスを感じず愛情を向けあえるのなら、まったく問題はありません。
「私たちにとってどうあるべきか」は、会話を忘れないことでお互いの意識のズレを防げます。朝のあいさつや「お疲れさま」の言葉など、毎日のささいな瞬間でも声をかけることでお互いに関心を持ち、何でも報告しあえる距離感を保っていられるのですね。
理想にとらわれず、現実のふたりにとっていい形を探すこと。そして心を開いて接するために会話を忘れないこと。
「ふたりで生きていく」ことを心の軸にすれば、愛情と信頼がしっかりと結びついた夫婦となれるはずです。
結婚生活は、「楽しいこと」に目を向ける
ちがう人間同士が長い時間一緒に暮らす結婚生活は、すべてが理想通りになることはまずありません。
ですが、目を向けたいのは理想と現実のギャップではなく、ふたりでしかできないこと、夫婦だから楽しめること。
「結婚してよかったな」と思える瞬間は、何よりこの人と一緒だから、と実感する機会があってこそです。
問題はふたりで力を合わせれば乗り越えていけます。そのためにも、普段からコミュニケーションをとることを忘れずにいたいですね。
(ひろたかおり)
※画像はイメージです
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