独身がつらい。孤独で不安を感じたときの対処法

「独身がつらい」と思ったことはありませんか?
女性の平均初婚年齢が29.4歳(厚生労働省による「平成27年 人口動態統計」より)の現代。20代まではまわりも独身が多く人生を楽しめていた方も、30代、40代になって焦りや不安が出ているということが多いのではないでしょうか。
しかしその一方で、独身でも飄々と生きているように見える同年代もいて、自分の心理状態との差は何なのだろうと落ち込んでしまうこともあるでしょう。
今回は、独身であることにつらさを感じている30代・40代の方に、そうした気持ちへの対処法を書いてみたいと思います。
独身であることがつらいのはなぜ?
平成27年の国勢調査によると、女性の生涯未婚率は14.1%。女性の7人に1人は一度も結婚をしたことがないことになります。ちなみに男性は23.4%ですからこれに離婚歴がある独身者を加えると独身者の割合は決して少なくありません。つまり数値だけで見れば独身であることはマイノリティではないのです。
ではなぜこんなにつらいのか。ここには環境要因、性格、現状という3つの要因が絡んできます。
・環境要因
地域でいえば東京都と神奈川県だけは女性の平均初婚年齢が30歳を超えています。また男性の場合は年収と未婚率には関係があり、年収が低い男性ほど未婚率は高いです。自身の職場が高収入や安定収入が確保されている場合は、職場の男性の既婚率が高くなり、独身の場合、疎外感を感じやすいです。そのほかに、家族や親戚からのプレッシャーがきついといった家庭環境もあります。
・性格
まわりと比較する癖がある、寂しがりや、心配性、依存傾向がある
・現状
仕事にやりがいを感じられない、休日に遊ぶ人がいない、刺激のない日々。
思い当る項目が多いほど独身であるつらさの感度は高くなります。環境要因は自分ではどうにもできないことが多いため、独身のつらさから解放されるためには性格と現状を変えることがポイントとなります。
独身であることをつらいと感じる瞬間とは
では実際にどのような瞬間に独身がつらいと感じるのか、上記にあげた3つの要因を絡めて解説していきます。
同年代の友人の子どもの成長を見たとき
出産・子育ての願望が強い女性がもっともつらく感じる瞬間です。以前は年一度の年賀状だったのがSNSによって日常的に友人の子どもを見ることになっているという方も多いでしょう。見たらつらいからといって友人とのつながりを拒否するわけにもいかず、でもSNSを開くと友人の子どもの写真が目に飛び込んでくる。子どもを産み育てたいという願望は女性の本能ではありませんが、それに近いものであるために自分の努力だけでその願望を小さくすることは難しく、それが一層悩みを深くしています。
産休、育休、時短勤務の人の仕事を請け負うことになったとき
30代を過ぎると仕事の上でもベテラン扱いをされることが多くなります。現場もマネジメントも兼ねる中間管理職的立場に就く方が増えるのもこの年代。ただでさえ業務量と責任が増えるのに加えて産休・育休、時短勤務の方の業務を背負うことになり、自身の恋愛や婚活エネルギーが仕事によって奪われていると感じる人が増えています。少子化の現代、公に不満や愚痴をいえる空気がないことが一層つらさと孤独を増します。
家族や親族からのプレッシャー
親にとって子どもはいくつになっても心配な存在。だからこそ「結婚して安定してほしい」という言葉が出るのですが、親を安心させてあげられない、孫の顔を見せてあげられていない、という心苦しい感情を持っているのはむしろ子どものほうなのです。距離感が近い家族だからこそ価値観を押し付け気味になり、お互いを傷付け合ってしまう側面があります。
婚活がうまくいかないとき
婚活市場に足を踏み入れてみたら年齢だけでシャットアウトされるという現状を目の当たりにしたとき。年齢の割に容姿もスペックも悪くないと自負していた女性ほどこの現実に打ちのめされます。
独身がつらくて耐えられなくなったときの対処法
それではここからは、独身がつらくて耐えられない、独身であることに将来が不安、といった方への対処法をお伝えしたいと思います。
対処法はただひとつです。
婚活をしましょう。
その際、「パートナーを見つける」というスタンスで臨まないことが重要です。相手を見つけるスタンスで挑む婚活は20代まで。30代を過ぎた婚活の意味は「自分自身を知ること」と位置づけましょう。
自分は独身の何がつらいのか。
結婚こそが幸せであると思っているからつらいのか。
それとも刺激のない日々に家庭を組み入れると刺激が生まれると信じているのか。
結婚して孫の顔を見せることこそが親孝行だと思っているのか。
自分のつらさの本質をわかっていますか? それは頭で考えているだけではわかりません。婚活は「自分が何に幸せを感じるのか、どう生きていくことが自分らしいのか」という自己発見につながります。
実際に婚活をしていた私のクライアントさまが、お見合いをした際に相手が自分のことを知ろうとせずに結婚することだけに執着しているのがわかり引いてしまったが、家に帰って考えたら自分も同じ気持ちでいたことに気づいたのだそうです。
婚活相手は自分を写す鏡だったのです。涙を流すこともあるでしょう、打ちのめされることもあると思います。でもそうして自分自身を知っていくと、まわりの人の意見や価値観に惑わされることがなくなります。涙を流した日々は女性らしいしなやかさをもたらし、その過程で自己の価値観を確立できた女性は強くなります。強さとしなやかさを持った女性は魅力的です。
婚活とは「自分自身を知ること」です
人生には変えられることと変えられないことがあります。自分にとって何が変えられるのか、何が変えられないのか、を知るための手段のひとつが婚活です。
つまり婚活とは自分自身を知ること。変えられるものを変えるために動き、変えられないものを受け入れることができたときに生きることが楽になります。今日の自分は明日の自分より若い! 疲れたら休んで、エネルギーチャージしたらまた歩きましょう。
(小日向るり子)
※画像はイメージです
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