オタク同士の結婚ってどう? オススメの婚活方法は? オタク婚活初心者のための情報まとめ

特定の趣味に没頭するオタクの人は、オタク同士で結婚するとお互いの趣味を理解し合えるため、結婚後のトラブルが起こりにくそうですよね。では、実際にオタク同士の結婚はメリットだけなのでしょうか? また、オタクが婚活する場合はどのような方法を用いるといいのでしょうか? オタク専門の結婚相談所『とら婚』のアドバイザーの成田雅紀さんと小谷中宏太さんに、「オタクの婚活」について聞いてみました。
最近のオタク婚活を知ろう
まず、オタク婚活の定義や、最近のオタク婚活事情について教えてもらいました。
そもそも「オタク婚活」とは
オタク婚活というのは、「オタク趣味に理解ある結婚相手(「理解」であって「共有」する相手ではありません)」を探す活動です。
異性とのコミュニケーションが苦手な人が多いので、弊社のようにトークやエスコートのスキルアップを図りながら、活動をサポートする団体も多く見られます。
最近のオタク婚活の動向
以前のオタク婚活は、自分の趣味を隠しながら活動したり、趣味そのものをやめたりということが多く見られました。しかし、近年ではオタク人口も増えており、30代のうちおよそ3割はオタクといわれているぐらいで、世間の認知度も上がっています。
オタクが一般的になったため、趣味を隠さなくても理解や許容されるケースが増えてきました。
オタクの結婚相手がオタクの場合・非オタクの場合
以前と比べてオタクでも婚活がしやすい状況になっていますが、そもそもオタク同士の結婚にはどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
また、オタク趣味を持たない、いわゆる「非オタク」の人との結婚はどうでしょう? それぞれのメリット・デメリットを小谷中さんに聞いてみました。
「オタク×オタク」と「オタク×非オタク」の結婚は何がちがう?
「オタク×オタク」で結婚した場合のメリット・デメリット
・メリット
ゲームなどの好きなことを一緒に楽しめます。また、アニメや漫画のマニアックな話題でも気兼ねなく感想を話し合うことができて会話も楽しめるでしょう。
・デメリット
趣味がすべて同じ場合は、ひとりで過ごしたいときの「逃げ場」がなくなります。また、相手にも自分と同じくらいの知識やハマり具合を求めてしまうことも多くあり、こうした配慮がない行動が続くと、相手の不満もたまりやすくなります。
「オタク×非オタク」で結婚した場合のメリット・デメリット
・メリット
「非オタク」のパートナーを迎えることで、自分とは異なる趣味に触れることができます。余暇の過ごし方にバリエーションが生まれるかもしれません。
・デメリット
お互いの「当たり前」にギャップが生じます。たとえばお盆と年末年始の過ごし方。
一般的には「帰省」や「長期旅行」などが多いですが、オタクの場合は「コミックマーケット」などのイベントを重視する人が一定数います。こうしたギャップが相手に理解されないことがあります。
オタクのタイプ別にオススメ!【婚活の種類】
婚活方法はマッチングアプリや婚活パーティー、結婚相談所などさまざまですが、それぞれどんなタイプのオタクにオススメなのでしょうか?
マッチングアプリ
写真の第一印象で選ばれることが多いため、第一印象に自信がある人にオススメです。
ただ、マッチング後に会えることが確約されておらず、メッセージのやり取りに一定の時間を割く必要があります。時間をかけて信頼関係を構築しないといけないので、根気強さも求められます。
参加コストが安くおさえられる婚活手段なので、オタクだけでなく、若く時間のある学生が「恋活」をするのにも適しています。
婚活パーティー
婚活パーティーでは、短時間のトークで相手に好印象を与えないといけません。そのため、コミュニケーション力に自信がある人にオススメです。
ただし、マッチングアプリや結婚相談所と異なり、会場に訪れるまで参加者の顔がわかりません。容姿を求める人はなかなか理想的な相手に出会えないかもしれません。
20代前半の女性は参加料金が無料~低価格で設定されることが多いので、「恋活」に利用しても費用対効果が高いでしょう。
街コン・趣味コン
多対多のトークが中心となるため、オフ会など多対多のトークをするイベントの参加経験が豊富な人にオススメです。
地域やテーマが明確に設けられているため、共通の話題で盛り上がりやすく、連絡先の交換も容易です。
ただし、参加人数が多いため「その他大勢」に埋もれてしまうこともあります。場の空気を読み、意中の異性をそれとなく2次会へ誘い出せるような、抜け目のなさも求められるでしょう。
オフ会
オフ会を婚活目的に利用することはオススメできません。オフ会は特定の作品やジャンルを好む者同士たちの交流会なので、出会い目的の参加者は多くないのです。
異性への露骨なアプローチは険悪な雰囲気を生んでしまうこともあります。ですので、オフ会はあくまでも同性の友だちづくりや、異性との会話の練習の場として利用するのがいいかもしれません。
結婚相談所
本気で結婚相手を探したいオタクにオススメです。
独身証明書の提出が義務づけられているため、既婚者が紛れ込むことはできません。
給与明細や学歴証明書も確認されるので、相手に一定のスペックを求める人も安心して活動ができます。結婚適齢期で、職場やプライベートでの出会いが少ない人が多く利用しています。
婚活とオタク活動は両立できる?
好きなことに集中したい気持ちが強いと、趣味とは別のことにお金や時間をかけるのがムダではないかと思うこともありますよね。とはいえ、結婚したいのなら婚活も避けては通れません。
そうしたジレンマを解消して、オタク活動と婚活を両立させるには、どのようなことを意識したり、心がけたりするといいのでしょうか? 小谷中さんに聞いてみました。
「オタ活」はやめなくていい
趣味に多くの時間やお金を「投資」していると考えている人がいますが、その時間やお金の使い方は本当に「投資」でしょうか? 仮に3年間同じような生活を継続して、結婚できるイメージが浮かばないのなら、それは「投資」ではなく「浪費」でしょう。
といっても、何も「オタ活」をやめる必要はありません。受験勉強や就職活動に力を注いだときと同じように、「時間配分」と「優先度」を見直すことが大切です。そうすればうまく両立させられるでしょう。
将来にわたって「オタ活」を継続するためにも、このときだけは「オタ活」をおさえて、自分磨きと婚活に時間をあててみてください。
結婚後のオタク活動はどうする?
最後に、結婚した後のオタク活動との向き合い方についてのアドバイスを、小谷中さんに聞いてみました。
結婚後も「オタ活」を続けたいなら、大切にすべきは「自分の家族」
大事なのは「自分の家族」を第一に考えることです。たとえば、結婚後も好きなアーティストのライブに遠征したいという場合、同じように相手が何かお願いをしてきたときに許容できるのか、相手が自分と同じように遠征したときに家事や育児は問題なくこなせるのか、考えてみましょう。一方的に押しつけるのではなく、家族のことを考えた歩み寄りをすることが結婚後もオタク活動を続けるためのポイントです。
また、結婚前に「結婚後も仕事は続けていきたいか」「転職や転勤の可能性はあるか」「どこに住みたいか」「どんな家に住みたいか」「子どもはいつごろつくりたいか」「何人ほしいか」など、自分の考えをあらかじめまとめて、いつでも相手に伝えられるようにしておくといいですね。そうすることで歩み寄りもしやすくなるでしょう。
メリット・デメリットを考慮して自分に合った婚活をしよう
「オタク×オタク」の結婚はお互いに趣味が理解できるといったメリットもありますが、「逃げ場」がなくなったり、自分の趣味を押しつけて険悪になるなどのデメリットがあるとのこと。また、「オタク×非オタク」の結婚は、ギャップが問題ではあるものの、自分とは異なる趣味に触れられるというメリットがあります。「相手も絶対オタクがいい!」というのでなければ、オタクではない人との交際も視野に入れて婚活するといいですね。
また、婚活方法はそれぞれに向いているタイプがあります。これから婚活をしようと思っている人は、小谷中さんのアドバイスを参考に、自分に合っていそうな婚活方法を選ぶといいでしょう。そうすることで、思わぬ良縁に恵まれるかもしれませんよ。
(監修・成田雅紀、文・小谷中宏太、中田ボンベ/dcp)
※画像はイメージです。
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