婚活ブックカフェ

婚活ブックカフェは、婚活を頑張る女性のために、スタッフが実際に読んで「おもしろかった・感動した・役に立つと思った」本やマンガをご紹介するブログです。

カフェのメニューのように、「結婚に向けて元気をチャージしたい」「婚活疲れを癒したい」などの『キモチ』で分類したオススメ本をご用意。婚活中の息抜きにお楽しみください。

1.婚活にちょっと疲れてしまったとき「ひと休み編」

センセイの鞄

センセイの鞄 川上弘美

川上弘美著、新潮文庫、2001年6月発売、ISBN 9784582829617、256ページ、小説

あらすじ

ひとり通いの居酒屋で37歳のツキコさんがたまさか隣あったご老体は、学生時代の国語の恩師だった。カウンターでぽつりぽつりと交わす世間話から始まったセンセイとの日々は、露店めぐりやお花見、ときにささいな喧嘩もはさみながら、ゆたかに四季をめぐる。年齢のはなれた男女の、飄々として、やがて切々と慈しみあう恋情を描き、あらゆる世代をとりこにした谷崎賞受賞の名作。

(出典:新潮文庫)

オススメポイント

「多生の縁とはつまり、前世で結ばれた縁、という意味です」
前世ですか。わたしは少しばかり大きな声をあげた。センセイと、前世から結ばれていたんですか、わたし。
「人と人とは、誰もそうでしょう、たぶん」

主人公の「ツキコさん」は37歳。「センセイ」は30ちょっと年上で、高校時代の国語の教師。

淡泊で遠い存在だった2人は、やがて奇妙なキノコ狩り、花見、島への旅行と、折りにふれては連れ合うように。居心地よい距離を置いていた関係性は、やがて息苦しいほどの濃密さと手の届かなさとが絶え間なく入れかわる、切ない焦りに変容していきます。

「体が、あたたまらない。こういうとき、大人ならば、どうやってあたたまればいいのかを、知っている。今わたしは子供なので、あたたまりかたが、わからない。(中略)センセイ、とつぶやいた。センセイ、帰り道がわかりません。」

先生と生徒の恋。舞台が高校だったなら、甘酸っぱいタブーを楽しむ青春モノになったでしょう。でもこの小説の恋は、どうしても人生の残り時間を意識してしまう。

「私はこの人と恋をしても、この先どこにも行けないのではないか」と思ったときの心細さ。大人になり理性を身につけたからこそ、恋という不確実なものに身を投じるのは怖いと思ったことはありませんか。年を取ると、恋は不毛なのだろうかと考えたことは?

それでも、ときに時空をゆがめながら、お酒を飲み、季節を慈しみ、自分たちだけのペースでつながりあう2人の姿は、そんな不安にまみれた心を洗ってくれるようでした。読み終わったあとに、思い出したこと。「恋は、こんなにも身勝手で、素敵だ」

恋という巨大な力の前に立ち尽くす、あの泣き笑いのような感覚にひたりたいときにオススメの小説です。美味しそうなごはんとお酒の描写もお楽しみに。(評・ナナオ)

オススメ度

「面白かった・感動した・役に立つと思った」それぞれをコーヒー豆の数で紹介します。
※豆半分で10%

笑った度

泣いた度

ためになる度

うつくしい人

うつくしい人 西加奈子

西加奈子著、幻冬舎、2009年2月、ISBN-10 4344417224、ISBN-13 978-4344417229、241ページ、小説

あらすじ

自意識に苦しむ百合は、突発的に会社をやめてしまう。旅先のホテルでノーデリカシーなバーテン坂崎とドイツ人マティアスと出会い、過ごすうち、百合の縮んだ心は、ゆっくりほどけていく──。

(出典:幻冬舎)

オススメポイント

自分で自分が分からなくなってしまったとき、是非読んでください。きっとあなたの支えとなる一冊になるはずです。

「人の目」って気になりませんか?
私は常に、考え方や趣味、何でも「私じゃない誰かの目」を通して、”大丈夫”じゃないと不安になる性分です。そして、主人公「百合」と同じようにそんな自分に対して、疲れていました。こんな風に疲れてしまっている人、きっと多いと思います。

この作品は、百合が旅先のホテルで出会った坂崎とマティアスとの交流から、自分自身の本心と向き合い、再生していく姿を描いています。

どんな選択をしても、私は私で、変わらないし、変われない。いつまでたっても私のまま。でも「変わりたい」と思ったときには、自分の思うままに選択してみたらどうかな?そう言われているような気がしました。

自分が美しいと思うものも「私じゃない誰かの目」を通してみると「美しくない」。そんな風に思ってしまっていましたが、誰にそう判断しろと言われたわけでもないですし、それが美しくないと判断する自分がダメなわけでもないのです。私たちには「選択する自由」があるのだから、迷ったときは自分の本当の声に従えばいいんですよね。

そのままの自分をまるっと愛したくなる作品。ふと立ち止まってしまったときに、何度も何度も読み返すことになりそうです。(評:ネコ)

オススメ度

泣いた度

ためになる度

2.婚活を頑張りたいとき「前向きチャージ編」

みゆ子はプロポーズ待ち

みゆ子はプロポーズ待ち ふくろみゆ

ふくろみゆ著、イースト・プレス、2016年4月発売、9784781614229、176ページ、漫画

あらすじ

彼氏くんと同棲して半年。うまくいったら結婚しようって話だったけど、彼氏くんはいっこうにプロポーズしてくれない。

「へんだなあ。おっかしいなあ~、けっこううまくいってると思うんだけど……。」
彼氏くんとの輝かしい未来を妄想しながら、プロポーズを待ち続ける毎日。

時として妄想が暴走してしまうこともあるみゆ子。もしかしてそれが原因?
可愛いみゆ子が時に健気に、時に変態的にプロポーズを待ち続ける、ほぼ実話のラブコメディ。

(出典:イースト・プレス)

オススメポイント

「なぜ彼は プロポーズしてくれず 私は結婚できないのか。
もしかして…すでにプロポーズと同様のシグナル、合図を送っているとか? 私が気づいてないだけで…」

プロポーズされたい妄想女子の「みゆ子」(33歳)と、やさしくてマイペースな「彼氏くん」(30歳)。彼女たちの同棲生活を中心とした「プロポーズ待ち女子あるある」が次々と繰り出され、「我も同類なるぞ」と思いつつも笑っちゃいました。何しろ、みゆ子がとにかくポジティブだから。

出産を考えたら、今すぐにでもプロポーズしてほしい…というお年頃。それにもかかわらず、悲壮感が漂わないのは、みゆ子が「なぜプロポーズされないんだろう? もしかして○○だから?」「こうすれば彼氏くんはプロポーズしたくなるんじゃない⁉」と、自分なりに一生懸命考えて行動しているからでしょう。

落ち込まず、相手を責めず、「なんでそうなるの?」と聞きたくなるようなすっとんきょうなアイデアを追求してしまう。そんなみゆ子を、あきれて笑いながら見ていたら、いつの間にかだんだん応援したくなっていました。頑張れみゆ子。家事をもう少しやってみような、みゆ子。でも、彼女の「結婚したい」というエネルギーが強すぎて、彼氏くんとの間に流れる空気が微妙になってしまうこともあって……

テレビで新婚さんの特集番組がはじまってしまったときのエピソード、録音した彼氏の歌声で○○を解決するエピソードには激しく共感しました。笑って元気をチャージしたいとき、「婚活あるある」からひらめきがほしいときにオススメの漫画です。

それにしても、みゆ子はアイデアマンです。こよりにしたティッシュに、こんな利用方法があったなんて……(評・ナナオ)

オススメ度

笑った度

泣いた度

ためになる度

サバイバル・ウェディング

サバイバル・ウェディング 大橋弘祐

大橋弘祐著、文響社、2015年4月発売、ISBN-10 4905073111、ISBN-13 978-4905073116、304ページ、小説

あらすじ

――え、半年以内に結婚しないとクビ! ?

出版社勤務の黒木さやか(29)は、4年交際した和也と結婚するために会社を辞めた。だが退職した日の夜、和也の部屋で他の女のパンツを発見し、しかも婚約破棄までされてしまう。

結婚と仕事を同時に失ったさやかは、ファッション誌の編集部に復職するが、新しい編集長はドSのブランド大好き男、宇佐美(41)。しかも雑誌の企画として 「半年以内に結婚しろ。できなければクビ」と命令される。さやかが渋ると、宇佐美は「俺の戦略を使えば結婚なんて余裕だ」と豪語し、本当の婚活を教えると言う。

さやかに宇佐美が授ける戦略とは……

「もうすぐ30だし、今から相手を見つけて結婚なんて無理です」
⇒「結婚なんて余裕だ。原価数万円のバーキンが100万で売れる理由を考えろ」

「元カレからのメール、返信していいですか」
⇒「ダメだ。タオルやスリッパにブランドのロゴを入れたイヴ・サンローランと同じ過ちをすることになるぞ」

「そもそも出会いがないんです」
⇒「コーチのように男のホワイトスペースを探せ。お前はヴィトンやエルメスにはなれないが、コーチならなれる! 」

宇佐美が教える戦略は、なぜかハイブランドのマーケティング戦略に基づいたものだった。はたして、さやかは半年以内に結婚できるのか?  

(出典:文響社)

オススメポイント

「私、結婚できる!」
どこから湧いてきたのか自信満々にそう思いました。

「サバイバル・ウェディング」って、正直なところ「婚活頑張ろうと思えたドラマ」程度にしか記憶に残っていない人も多いのではないでしょうか。でも、この作品って読むたび・観るたびに、前向きに婚活に取り組む熱量をくれる作品なんですよね。

美人でもなければさして取り柄もない「さやか」が、編集長「宇佐美」の指示のもと婚活を通して自分の人生に向き合い、自分なりの選択をしていくたくましい姿は、婚活している全ての女性を勇気付けてくれます。

「基本的に女は受け身で、男に誘われるのを待つだろ。つまり男の恋愛に最も求められるの能力は行動力。自分から誘えない男には何も起こらないってことだ。
それなのに恋愛に行動を起こさない男は増える一方。だからスペックが高くても女がいないやつは大勢いる。」
「だからお前はそういう男を引っ張り出すために、最初のひとことでいいから話しかけて、相手の射程距離に入ってやれ。」(宇佐美)

……なるほど。「いい人いないかな~」が口癖の私にとってみれば、納得せざるを得ない解説でした。

そしてこの作品ではそういった理論を語るだけでなく、実際の活用方法までしっかり盛り込まれています。だから、これを実践すれば本当に結婚できるのでは! と思ったわけです。

みなさんが「今の状況を打開したい!」そう思うなら、必読な作品でしょう。

ちなみに私は、薄汚れたスニーカーを脱いで、いつもは目もくれないような綺麗なパンプスを買いました(色々感化されて。しかも大奮発して)。
今までとは違う私の選択が、小さな変化をもたらしますように!(評:ネコ)

オススメ度

笑った度

泣いた度

ためになる度

3.結婚する理由をもう一度考えたいとき「振り返り編」

結婚しなくていいですか。―すーちゃんの明日

益田ミリ著、幻冬舎、2010年8月発売、9784344415249、129ページ、漫画

あらすじ

結婚もせず子供も持たず、このまま歳とっていくとどうなるんだろう……。

夫なし男なし三十路半ばの「すーちゃん」の、将来に対する不安や人生に対する切実な思いを描いた異色の四コマ漫画。

(出典:幻冬舎)

オススメポイント

「老後が、 遠い未来が 今、ここにいるあたしをきゅうくつにしてる」

主人公は、独身・30代半ば・貯金もまあまあなカフェの店長「すーちゃん」。ゆるやかな自由とコツコツ働く毎日に、それなりに満足しつつ、老後の不安をぼやいています。

一見、脱力系日常漫画に見えますが、すーちゃんと彼女の友人たちの言葉は、大人の女性の「やるせない気持ち」に触れていってくれます。

「産め産めって気軽に言うけど、あれって 命かかってんだぜ~」

「でも慣れたりしない。慣れることは許すこと。こういう鈍感な言葉に傷つくことができるあたしでいたい」

彼女たちのぽつりとしたつぶやきは、誰にも聞こえない。だからこそ、彼女たちの偽りない本心で、かえって切々と心に訴えかけてくる気がします。「結婚」という人生の節目を考えるとき、彼女たちのつぶやく悩みは、そのまま私たちの悩みなのだと思います。

悪意のない言葉に傷つけられたり、好きな人に幻滅したり、逆に自分も誰かを傷つけているんじゃないかと感じたり。ここに描かれているのは、弱さやむなしさを抱えた等身大の女性たち。

でも、すーちゃんたちは、そうした気持ちをごまかさず、迷いや戸惑いも受け止めているのです。時にはぷっと笑いながら、日常をきちんと生きている姿は、なんだかかっこよく見えました。こんなにも無表情な女性たちなのに。

「たくさん考えて たくさん考えたおばあさんになるのだ~」

これは、すーちゃんの数多い名言のなかでもいち押しのセリフです。

将来が不安になったとき、ほんのりと勇気が欲しいときにオススメの漫画です。

母と要介護の祖母と暮らす40歳独身の「さわ子さん」、妊娠したことの喜びと寂しさをかみしめる「まいちゃん」のエピソードも印象的。大人気「すーちゃん」シリーズの2作目です。(評・ナナオ)

オススメ度

笑った度

泣いた度

ためになる度

いつか別れる。でもそれは今日ではない

F著、KADOKAWA、2017年4月、ISBN-10 4046020113、ISBN-13 978-4046020116、256ページ、エッセイ

あらすじ

17万部突破!! 著者最新刊『真夜中乙女戦争』刊行、続々重版中
ずっと、なんてない。だから今が楽しく、切なく、永遠なのだ

10代20代の男女から圧倒的な支持を得る、新たな古典エッセイの誕生。

真夜中が、寂しくてよかった。
なにかに悩んだり、なぜか眠れない一人の夜、何度でも読み返したくなる一冊。

***
どんなに好きなものも、愛している人も、いつか別れてしまう。なんどでもそのことを忘れてしまう。だから、なんどでも思い出さないといけない。
***
小学生の時、「先生のおすすめの本ってありますか」と彼女に訊ねると「あなたが私の好きな本を読んで、私の好きな言葉を覚えて、私が好きそうなことを話しても、あなたのことは好きなままだけど、大好きにはならないと思う」と、先生は笑った。
***
長所で好きになり、欠点で愛する。見返りを求めない。特別な理由もない。これが王道の愛し方
***
結局人は、見た目が大事なのか、中身が大事なのか。見た目以上の中身でなければならない。逆に、中身以上の見た目に魅力はない
***
誰でもよかった夏。誰でもよくなくなって秋。そして誰もいなくなる冬。感情は死に切って春。
***
最後まで人が忘れられないものは、香りらしい。
***
Twitterフォロワー数19万人超の「F」がつむぐ、寂しいと言えなくなったすべての大人のためのエッセイ計65篇を収録。

1章「恋愛講座、もしくは反恋愛講座」では、女と男・愛・セックスをメインテーマに、好きという気持ちとは何か、見た目と中身どちらが大切か、色気についてなどエッセイ16篇を、
2章「優等生の皆様、不良の皆様」では、より良い人間関係とはなにかをメインテーマに、友達がいない人、人たらしな人、嫌いな人、コミュニケーション能力についてなどのエッセイ14篇を、
3章「寂しいって言って」では孤独・嫉妬・自信・感性など、自分との向き合い方をテーマに、10代・20代の背中をそっと一押しする、ちょっと切ないエッセイ14篇を、
最終章「恋愛を越えろ、夜を越えろ、永遠を越えろ」では片思い・失恋・結婚などをテーマに、本当に大切な人との向き合い方を綴った独自のエッセイを21篇収録。

計65篇のほのかに温かく、絶妙に鋭い文章がすっと入ってきます。
読み終わった後、二人の時間も、一人の時間も、今よりきっと、愛おしくなる。

(出典:「BOOK」データベース)

オススメポイント

このエッセイは、内容の全てが納得できるものではありません。ただ、自分のライフステージやその時々の感情によって、捉え方が大きく変化するので、いつ読んでも新しい気持ちで楽しめる作品です。

今の私に響いたのは、最後のエッセイ「最高の別れ方」

私事ですが、婚活をしていると「結婚」をゴールに見据えすぎるせいか、誰彼構わず一旦受け入れなければと考えがちで、「あれ? なんかちがう?」と思うことが多いんですよね。
そんななか、作中で「十年後のことは、本当に好きな人としか約束したいと思えない。」なんて言われちゃうと、「それだけ好きになれる人に出会えて好き合えたら、そらいいわな!」とやっかむ反面、「条件ではなく、ただ元気でいてくれさえすればいいと思えるような人がやっぱりいいよな……」と相反する感情が生まれ、なんだかめんどくさい奴になっていました。

どの作品にも哀愁が漂い、厄介な自分と対峙させられます。そして、少し肯定してもらえるような気もします。

恋愛だけでなく、人間関係に悩んだときに、仕事に疲れたとき、眠れない夜に、ぜひどうぞ。(評:ネコ)

オススメ度

笑った度

泣いた度

ためになる度

書評スタッフ

ナナオ

ナナオ(30代前半/女)
凝り性とおおざっぱがまぜこぜになった性格を持つ歴史オタク。
好きな小説家:太宰治、吉本ばなな、村上春樹。ホットケーキにコカ・コーラはかけない。オススメのコーヒー:アイス・カフェオレ。「初夏からはバニラアイスをのせて、どうぞ!」

ネコ

ネコ(20代後半/女)
常に気怠げで暗い音楽を聴きがち。
好きな小説家:川上弘美、西加奈子、津村記久子。 オススメのコーヒー:ブラックコーヒー。「甘いのは苦手です。」

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