専門家が解説! 結婚したいと思われる婚活メイク

婚活を行う際は、やはり「見た目」に気を使うものですよね。男性からより魅力的に見られるよう、婚活用に服を新調したり、髪形を普段とちがうものに変えたりするでしょう。ではメイクはどうでしょうか? 今回は婚活相手に好印象を与えるメイクについて探ります。
■婚活用にメイクは変えるべき?
そもそも婚活用に、普段とちがうメイクをするべきなのでしょうか? 実際に婚活を経験した女性に聞いてみました。
◇婚活用にメイクを変えている女性の割合
Q.結婚相談所で婚活をする際、普段とは異なるメイクをしますか(していましたか)?
はい(26.4%)
いいえ(73.6%)
※1 有効回答数242件
約26%の女性が、「婚活では普段とは異なるメイクをしている」と回答しました。全体の約4分の1と意外と少ないようです。婚活だからといって特に気合を入れず、普段どおりのメイクで挑んでいる人が多い、ということですね。
◇どうして変えるの?変えないの?
次に、上の質問の回答理由を聞いてみました。
☆普段と異なるメイクをする理由
・「普段のメイクのほうがキツく見えるため。男性受けをよくするために、婚活のときは薄めにしていました」(42歳/建設・土木/営業職)
・「いつもはめんどうなので時短メイクにしているけど、婚活ではナチュラルで清楚に見えるメイクが男受けすると聞いたから変えている。少しでもきれいになればそれが自信につながるから」(26歳/医療・福祉/秘書・アシスタント職)
・「登録している自分の写真がいつも以上にきれいだったので、その写真に近づけるためにメイクを変えた」(35歳/金融・証券/秘書・アシスタント職)
「普段と異なるメイクをする理由」はこのようになりました。全体的に「より魅力的に見せるため」という回答が多かったですね。
普段のメイクはあまり男受けを意識したものではない女性や、そこまで手を掛けないメイクの女性などは、婚活向けに気合を入れてメイクすることが多いようです。
☆いつもどおりのメイクをする理由
・「普段通りの自分を見せたかったから。また、いつものメイクに戻すことに抵抗を感じたくなかったから」(30歳/小売店/販売職・サービス系)
・「自分らしさは変わらない。メイクだけ変えたところで性格は変わらない。ありのままでいいから」(31歳/その他/その他)
・「婚活だからといってメイクを変えるのが面倒だし、そういうときだけ着飾るのが好きでない」(42歳/医療・福祉/専門職)
「いつもどおりのメイクをする理由」で多かったのが、「普段どおりの自分を見てほしい」というもの。特別なメイクではなく、ありのままの自分を見て評価してほしい女性が多いようです。また「面倒だから」といった意見も多かったですね。
◇専門家に聞いた! 婚活用にメイクは変えるべき?
では、メイクの専門家はどのように考えているのでしょうか? 婚活用のメイクレッスンを行っているフェイスデザイナーの藤本カヨコ先生に聞いてみました。
☆より透明感を出すためにもメイクを変えるべき
婚活メイクで重要なのが「肌の透明感」です。透明感のある肌は男性を引きつけることができるもの。
ただ、普段どおりだと透明感を意識したメイクにするのが難しかったりします。そのため、自分に合った色や化粧品を選んで、婚活に適したメイクを施すことが重要になるのです。
■結婚したいと思わせる婚活メイクのポイント
では、男性に「結婚したい!」と思わせるメイクにするにはどうすればよいのでしょうか? 婚活メイクのポイントを藤本先生に教えてもらいました。
◇まずは、パーソナルカラーを知ろう!
パーソナルカラーを知ることは、メイクをする上で非常に大事なことです。知らないままメイクを施すと、顔がくすんで見えたり、老けて見えたりなど、マイナスの印象を与えてしまいます。
ただ、パーソナルカラーは人によって細かく分かれています。そこで、「暖色(赤、黄色など)」と「寒色(青系)」の大きく2つに分けて判断すると、わかりやすいでしょう。
暖色と寒色のどちらが合うのか調べるには、青みがかった黄色とオレンジ色に近い黄色の、「2種類の黄色の服」を用いるのがオススメです。首の下に黄色の服を持っていき、自分の顔の印象がどのように変わるか見てみましょう。
もし青みがかった黄色の服を合わせたときに肌が明るく見えたらパーソナルカラーは「寒色」。反対にオレンジに近い黄色の服が合うようなら「暖色」ということです。パーソナルカラーはメイクの際に非常に重要になるので、覚えておきましょう。
ほかの色でも判別はできますが、基本的に日本人の顔はオークル系と呼ばれる黄色の肌なので、同じ系統の黄色の服を用いるのがもっともわかりやすいのです。
◇パーツごとのメイク方法
続いて各パーツごとの「婚活メイクのコツ」を、藤本先生に教えてもらいました。
☆ベースメイク
ベースメイクで大事なのが「透明感」です。多くの女性はベースメイクにファンデーションを用いますが、ファンデーションは厚みが出やすく、顔の色がくすんで見えてしまいます。また一般的なファンデーションは鉱物系のため顔の脂となじまず、これも顔の色がくすんで見える原因となります。
ではどうすればよいのかというと、「おしろい(フェイスパウダー)」を用いるとよいでしょう。おしろいをベースメイクに用いることで、肌の透明感を自然に出すことができます。どうしてもファンデーションを使いたい人は、ファンデーションを薄く塗った上に軽くおしろいをつけるとよいでしょう。そうすることでファンデーションを使いながらも、透明感のある肌に仕上げることができます。
また「光の三原色(※2)」の理論を応用してつくられたおしろいを仕上げに使うことで肌の透明感を増すことができます。ベースメイクの化粧品を選ぶ際にオススメです。
※2 光の三原色……光の基礎となるのが赤・青・緑の3色。これらを同じ割合で混合することで白(透明)になる
婚活では過度なメイクをする女性が多く見られます。しかしそれは女性目線でのメイクであって、男性はメイクをしていないようなナチュラルなメイクを好みます。ベースだけでなくメイク全体にいえることですが、「盛る」メイクではない「マイナスメイク」を心がけましょう。
「おしろい(フェイスパウダー)」を使うことで透明感のある肌に
☆アイメイク
アイメイクをする際は、次の3ステップを意識しましょう。
①アイホールにハイライトを入れる
眉の下の「アイホール」にハイライトを入れましょう。そうすることで肌が明るく見え、印象がよくなります。ハイライトの色は白やシャンパンカラーなどで、パールの入っていない明るい色がよいです。
また肌色が黒っぽい人はハイライトが白すぎると浮いてしまうので注意しましょう。くまがあると疲れた印象になるので、その場合はアイホールだけでなく目の下にもハイライトを入れると目元の印象が明るくなります。
②パーソナルカラーの反対色を「目の際」に入れる
次はパーソナルカラーの反対の色を「目の際」に入れます。たとえばパーソナルカラーが暖色の人はブルーやグリーンといった青みが強い色。寒色の人はピンクなど明るい色です。
目の際に色を入れたら、指や筆を使って「半月」の形にぼかします。このとき、うまくグラデーションさせるときれいな見た目になります。グラデーションさせないと、少し時代遅れのメイクのようになってしまいます。
③目に陰影をつくる
最後に目の際にグレーやブラウンといった暗い色を入れてぼかし、陰影をつくります。そうすることで目を大きく見せることができます。このとき、目の際にがっつりと色を入れず、目尻から3分の1ほどだけ色を入れたりするとナチュラルになります。
また、マスカラやアイライナーを使う際は、マスカラは一度塗り、アイライナーは薄く入れるなど、盛りすぎないように注意しましょう。
このようにグラデーションさせることでナチュラルになります
☆眉メイク
まず大切なのが、骨格に沿って自分本来の眉の形を意識して描くこと。こうすることでナチュラルな眉になります。このとき、濃く描きすぎないように注意。眉ペンシルを使って眉の輪郭を薄く少しずつ描くと、清潔感のあるきれいな眉になります。婚活では「きちんと感」が大切ですから、ペンシルを使って清潔感のある眉にすることが重要なのです。
最近は真っすぐの「平行眉」がトレンドですが、平面顔の日本人には合わない場合もあります。トレンドを意識することは大事ですが、意識しすぎるのはやめましょう。
平行眉よりも自然なアーチ状の眉がよいですね。アーチ状の眉は優しい印象を与えますから、婚活での場でもよい印象を与えられるでしょう。眉を描く際は眉山から少し下げるようにするとよいですね。
よりきれいな眉に仕上げたい場合は、眉を描き終わった後に、ブラシを使ってハイライトに使うべージュを眉に薄く重ねてみましょう。そうすると眉と肌が一体化して、非常にきれいに見えます。
自然なアーチ状の眉にすることで清潔感を出すことができます
☆チーク
チークは顔の印象を明るくしてくれるので、必ず入れたほうがよいですね。また、流行している「おフェロメイク」などトレンドを取り入れるのもよいのですが、やはり自分に合った色を用いてメイクすることが重要です。
一般的に頬骨の下辺りに入れますが、顔の形によって入れる位置が変わります。
・丸顔の人……頬骨の気持ち上辺りに入れます。こめかみに向かって斜めに引くとより効果的です。
・面長の顔の人……顔のちょうど真ん中の位置に入れましょう。そうすることで丸顔のように見せることができます。真ん中より上や下に入れると、面長が強調されてしまうので注意。
・四角い顔の人……丸顔と同じように、頬骨の気持ち上辺りに入れ、こめかみに向かってななめに引くとよいでしょう。
・卵形の顔の人……頬骨の気持ち上辺りに入れます。このとき、平行に伸ばすようにすると、柔らかい女性らしい印象になります。
上の画像も参考にしてチークを入れてみましょう
チークの色は、青みがかったピンクやコーラルピンク(ピンクとオレンジの中間のような色)、オレンジが一般的です。女性の中には暗めのオレンジを選ぶ人が多くいますが、これはオススメしません。日本人の肌は黄色系なので、暗めのオレンジ色を用いることで顔が暗くなってしまうのです。もしオレンジを選ぶのなら、明るいものにしましょう。
私のオススメは「青みがかったピンク」です。日本人の黄色系の肌にマッチして、透明感を出すことができます。肌の色がとてもきれいに見えるようになりますよ。いずれにしても、チークは「明るい色」を選ぶのがポイントです。
☆リップメイク
口紅のトレンドは濃い赤色ですが、「強気な印象」を与えてしまうので、婚活では避けたほうがよいですね。一方、ベージュ系は肌になじみやすいナチュラルな色ですが、地味になりやすいものです。
そこで、オレンジ系、ローズ系、ピンク系の少し明るめな色を用いるとよいでしょう。たとえば肌が白い人はピンク系が合いますし、小麦色のやや褐色の肌の人はオレンジ系がマッチします。
また塗る際はまずリップブラシで唇の輪郭を取り、そこから中を塗っていくとよいですね。そうすることできれいな形のリップにできます。このとき、口紅にグロスを混ぜながら塗ると、ナチュラルな色合いになりますし、保湿感も出ます。
明るめの色の口紅を用いてナチュラルさを出しましょう
■透明感のあるナチュラルなメイクを目指そう
婚活ではやはり透明感と清潔感のあるナチュラルなメイクが好まれるようです。そのためにも、まずは自分のパーソナルカラーを知るところからチャレンジしましょう。そしてパーソナルカラーを参考に、化粧品や化粧品の色を選んだら、藤本先生のアドバイスに沿って、ナチュラルな「マイナスメイク」を実践してはいかがでしょうか?
(文:藤本カヨコ、中田ボンベ/dcp)
※メイク写真モデル:芽衣さん
※1 マイナビライフサポート調べ
調査日時:2018年11月9日~11月13日
調査人数:242人(20~44歳の婚活経験女性)
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