聞き上手が実践している3つのテクニック

「聞き上手な女性はもてる」と言われます。相手の話を真摯に聞き、気持ちよく話させてくれる女性は男性にとっても何物にも代え難い存在でしょう。聞き下手な女性からすると、なんとかして聞き上手な女性になりたいものです。では、そうした聞き上手な女性になるにはどうすればいいのでしょうか? 聞き上手な女性になるための方法を探ります。
■あなたは聞き上手? それとも聞き下手?
自分のことを聞き上手だと思う女性、聞き下手だと思う女性の割合と、そう思う理由について調べてみました。
◇自分は聞き上手だと思う女性の割合
まずは、自分のことを聞き上手だと思うのか、または聞き下手だと思うのかを聞いてみました。
Q.自分は聞き上手だと思いますか? それとも聞き下手だと思いますか?
聞き上手だと思う(60.8%)
聞き下手だと思う(39.2%)
※有効回答数199件
約6割の女性が「自分は聞き上手だと思う」と回答しました。「聞き下手だと思う」女性も約4割とそこまで少なくはありませんが、聞き上手だと自負している女性のほうが多いようですね。
◇どうして聞き下手だと思うの?
上の質問で「聞き下手だと思う」と回答した女性78人に、そう思う理由を聞いてみました。
☆相手の話に集中できないから
・「相手が話している途中であくびが出てしまい、相手が驚いた顔をしていた」(25歳/建設・土木/技術職)
・「人の話を聞いているとき、内容が頭に入っていないのに適当に相づちを打つのでよくトラブルになった」(27歳/その他/その他)
☆他人が話している途中でさえぎってしまうから
・「友だちが話をしているときに、内容で気になったことをすぐに質問してしまう。話を全部聞かずにさえぎってしまっている」(34歳/その他/その他)
・「人が話していることの先が見えたとき、すぐに口を挟んでしまう。相手に興味がないのであまり質問もしない」(38歳/その他/その他)
☆相手の話がうまく理解できないから
・「会話をうまく整理して発言するのが苦手なので、自分の話をしはじめて会話が脱線してしまう」(39歳/商社・卸/事務系専門職)
・「相手の話が理解できなかったり聞き取れなかったりして何度も聞き直すことが多い。それで相手が不快に思っているのを感じる」(33歳/生保・損保/事務系専門職)
「聞き下手だと思う理由」で特に多かったのが「相手の話に集中できない」という回答。そのために返事や相づちが適当になったり、なんの話だったのか理解できなかったりするようです。また、すぐに相手の会話をさえぎってしまう人や、話が理解できないという人も見られました。
■そもそも聞き上手とはどんな人のこと?
では、そもそもどんな人が「聞き上手」だといえるのでしょうか?
◇聞き上手な人の特徴とは
『一般社団法人 異性間コミュニケーション協会』の代表理事であり、異性間コミュニケーションのスペシャリストである佐藤律子先生に聞いてみました。
☆笑顔で話している
コミュニケーションにおいて笑顔は大切です! 表情ひとつで相手の態度は180度変わることもあります。笑顔で話しかけたら相手も優しい笑顔で応じるでしょう。たとえば話の途中で突然真顔になったとします。すると相手はなんだか険しい顔に……。
しかしまた笑顔に戻ると、相手もふっと気持ちが緩んで笑顔になります。これは「笑顔=自分を受け入れてくれている」と解釈するからです。男性と話をするときは、相手の真顔が笑顔になるぐらいニコニコするといいですね。
☆相づち上手
聞き上手な人は相づちも上手です。たとえば、理屈っぽい男性が好む相づちは「なるほど」「確かに」です。あなたの話を理解しましたよ、という合図になるので、男性が話しやすくなります。
また、「すごい!」「さすが!」などの男性を鼓舞するような相づちも、男性の「もっと話したい欲求」を高めます。
☆相手の話を否定しない
真っ向から相手の話を否定したり、アドバイスとして自分の意見を押し付けたくなったりしてしまうことがあると思います。
しかし、聞き上手な人は、どんな意見に対してもまずは否定せずにいったん受け入れます。人は誰しも、自分の話をしているときは気持ちがいいものです。だから、自分の話を肯定してくれる人に好意を抱きやすいのです。
■ついついやってしまう聞き下手のNG行動
反対に、聞き下手な人にはどんな特徴があるのでしょうか?
◇聞き下手のNG行動とは?
聞き下手な人がやりがちなNG行動を佐藤先生に聞いてみました。
☆聞かれてないのにアドバイスをする
だいたいの人は、ただじっくり話を聞いてくれる人を求めています。「どう思う?」などアドバイスを求められていないのにアドバイスをするのは、余計なお世話だと思われてしまうことがあります。「相手を立てる」のが聞き上手に必要な要素なのです。
☆話をさえぎる
男性より話が得意な女性は、つい相手の話をさえぎってしまうことがあります。「それってどういうこと?」「それはちがうと思うよ!」など否定するようなことを言うと、相手をイライラさせてしまいます。
さらに、話をさえぎったことで話題がズレてしまったら、男性は結論を言えず不完全燃焼になってしまいます。自分が話をしたくなっても、ぐっとこらえて最後まで聞いてあげてください。
☆相手の様子を見ていない
話をするのはエネルギーを使いますし、疲れます。「話を聞く」側に回るときは、相手が優先的に話すことになりますね。
聞き下手の人は、話をしている相手を見ていないで「ただ黙っているだけ」になってしまいます。相手が疲れていないかどうかを判断したり、様子を見る少しの気遣いがあるといいですね。
■聞き上手になるためのテクニック
最後に、上で挙げてもらった聞き上手な女性の特徴やNG行動を踏まえた「聞き上手になるためのテクニック」を、佐藤先生に教えてもらいました。
◇聞き上手になるための3つのテクニック
聞き上手になるためにはどのようなテクニックがあるのでしょうか?
☆相手を立てる
先述のように、聞き上手な人は「相手の話をうまく聞く人」です。つまり、話している人が気持ちよく自分から話しだすようにしているのです。「自分が話したい」欲求が強すぎる人は聞き上手にはなれません。まずは「相手を立てること」ができるかどうかが大切です。
☆相手を肯定する
聞き上手になるためにもっとも大事なことは「相手を否定しない」こと。「そうなんですか」「わかります」など、適切な相づちを打つと相手が話しやすくなります。
もし反論したくなったら「なるほど、○○さんは、そういうお考えなのですね」とひと言つけてから。そのうえでちがう意見を述べれば、否定にならないでしょう。
☆自分が興味のある話題を引き出す
本当の聞き上手は、相手に気持ちよく話をさせつつ「自分が興味のある話題」を引き出します。いくら聞き上手でも、興味のない話が延々と続くのは困りますから、できれば自分が聞きたい話題にうまく持っていきたいところ。
そのためには、相手の話の中から気になる単語をピックアップしましょう。その単語を頭に残しておいて話の続きを聞き、ひと段落ついたら「さっきのお話の○○が気になるんですが」と聞きたい話題に持っていきます。こうすることでスムーズに話題が引き出せます。
■相手を尊重する姿勢で話を聞こう
聞き上手な人になるには、まずは「すてきな笑顔」「相づち上手」「相手を否定せず受け入れる」といったポイントを意識するのが重要。そして「聞かれていないのにアドバイスをする」「相手の話をさえぎる」「相手を見ない」といった聞き下手な人が取りがちな行動を避けるといいようです。
また、ただ相手を立てたり肯定したりするだけでなく「自分が興味のある話題を引き出すテクニック」も実践すると、より聞き上手になれるかもしれませんね。
(文:佐藤律子、中田ボンベ/dcp)
※マイナビライフサポート調べ
調査日時:2018年11月8日~11月10日
調査人数:199人(20~44歳の女性)
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