マリッジブルーの要因&解決法を伝授!

結婚の前後に気持ちが不安定になってしまうマリッジブルー。男女関係なく陥るものですが、女性のほうが多いといわれています。では、なぜマリッジブルーになってしまうのでしょうか? また、うまく解消する方法はあるのでしょうか。今回はマリッジブルーの要因や解決法を調べてみました。
■マリッジブルーってどんなもの?
まずはマリッジブルーになったことのある女性がどのくらいいるのか、既婚女性にアンケートで聞いてみました。
◇マリッジブルーになった女性の割合
Q.あなたはマリッジブルーに陥りましたか?
はい(24.9%)
いいえ(75.1%)
※有効回答数201件
「マリッジブルーに陥ったことがある」という女性は約25%ですから、マリッジブルーにならない女性のほうが多いようです。ただ、4人にひとりはマリッジブルーに陥ると考えると、そこまで珍しいものではないのかもしれません。
◇どんな言動からマリッジブルーだと思った?
では、マリッジブルーを経験した女性50人は、自分のどんな言動から「マリッジブルーになっている」と思ったのでしょうか?
☆イライラすることが増えた
・「指輪選びや式の準備でパートナーと対立することが増え、この人とは合わないとまで思うようになった」(30歳/食品・飲料/販売職・サービス系)
・「今後は2人分の家事の負担が一方的にのしかかるのだと考えたらストレスがたまり、怒りやすくなったり相手と衝突したりすることが多くなった」(28歳/その他/事務系専門職)
☆不安を感じることが多くなった
・「付き合いはじめてから半年で結婚を決めたので、本当にこのまま結婚してよいのだろうかと不安になった。婚姻届を出す直前までけんかをしていた」(38歳/その他/その他)
・「取るに足りないことで悩んだり不安になったりした。相手に当たったこともある」(44歳/学校・教育関連/その他)
☆憂鬱な気分になることが増えた
・「憂鬱な気分になった。入籍したけど新居への引っ越しを先延ばしして、主人だけ先に引っ越してもらったりした」(39歳/その他/販売職・サービス系)
・「とにかく憂鬱だった。ちょっとしたことで気疲れしたり、特になにかあったわけでもないのに涙が止まらなかったりと不安定だった」(27歳/医薬品・化粧品/秘書・アシスタント職)
マリッジブルーだと実感した言動を聞いてみたところ、上のような回答が寄せられました。特に「イライラすることが増えた」と「不安を感じることが多くなった」は多く寄せられた回答。そのせいで結婚相手とけんかしてしまったり、スムーズに結婚準備ができなかった例もあるようです。
また「憂鬱な気分になることが増えた」という人も見られました。このように精神が不安定になるのがマリッジブルーの典型的な症状なのでしょう。
■マリッジブルーの要因ってなに?
では、なぜマリッジブルーになってしまうのでしょうか? 『日本メンタルアップ支援機構』の代表理事であり、メンタルアップマネージャ(R)の大野萌子先生に教えてもらいました。
◇「変化」がマリッジブルーを引き起こす
ストレスの元であるストレッサーの正体は「変化」です。たとえうれしいことであっても変化はストレスになるのです。結婚が決まると、それに伴い多くの変化と向き合うことになります。住居が変われば生活環境が変化しますし、式などの準備で新たに取り組まなければならないことも増えるでしょう。すると、週末や仕事のある日の夜も、今までのように休むことが難しくなり、生活リズムの変化が起こります。
また、両親を含めまわりの人間関係も変化します。結婚を含めた、転居、妊娠、出産などの人生の節目となる出来事をライフイベントといいますが、そのひとつひとつにストレスが高まる要因が含まれています。それらが重なることにより、ストレスマグニチュード(ストレス蓄積度)がより高まるのです。
こうした変化は心身に大きな負担となり、うつ症状などの心身の不調につながる可能性があります。自分自身でコントロールが難しい不調に陥ると「幸せなのになぜ?」と余計に不安になります。そして不調の原因を自分に見いだして自己嫌悪に陥ったり、時には相手の言動のせいにしたりすることもあります。すると、大切な相手との関係性にひずみが生まれ、新たな不安を引き起こす原因にもなってしまうのです。
■マリッジブルー解消法
結婚に伴う変化によって起こるマリッジブルーですが、どうすれば解消できるのでしょうか? 大野先生に解消法についても教えてもらいました。
◇マリッジブルーは3つの方法で解消しよう!
☆「変化による不調」ということを認識する
マリッジブルーを引き起こす理由でも述べたとおり、変化が続く時期はある程度の不安や不調が起こって当たり前だと思うことが大切です。特に、急に決まった結婚であったり、結婚準備と仕事の繁忙期が重なって休める時間が少なくなったりすると、症状は顕著に現れます。無理やり不安の原因を突き止めようとせず、「誰もが通る過程なのだ」くらいの気持ちを持つといいでしょう。
☆基本的に物事は2人で決める
結婚となれば2人の気持ちだけでなく、親も含めた家族など他者とのかかわりは避けられません。意見の食いちがいや思ってもいなかった要求に振り回されることもしばしばです。そんなとき、まわりに気を使いすぎたり、感情論で向き合うと泥沼化します。そのため、これから人生を共にしていく2人でしっかりと向き合い「自分たちはどうしたいのか」を常に確認し合うことを大切にしましょう。
☆「こうでなければならない」という思い込みを手放す
実際の結婚は、思っていたものとちがうことがどうしても出てきます。相手(彼)の反応、新居の間取り、結婚式のドレス選び、すべてを完璧に進めるのはそう簡単ではありません。「一生に一度」と気持ちが入りすぎると、ささいなことが気になって我慢できなくなります。
そのため、「絶対に」ではなく「できれば」というスタンスで臨みましょう。せっかくの幸せな期間をブルーな気持ちですごさないためにも「余裕をもって楽しむこと」を心がけてください。
■精神的な余裕を持とう
マリッジブルーになってしまう原因は結婚に伴う「変化」とのこと。結婚前も式の準備などで生活が変化しますし、結婚後は言うまでもなく大きく生活が変わります。変化は避けられませんから、マリッジブルーになるのは仕方ないのかもしれません。もしマリッジブルーになってしまったら、大野先生のアドバイスにあるように不安や不調になるのは当たり前だと考え、不安が解消できるよう夫婦で話し合うなどするといいでしょう。
また、「こうでなければならない」という固定観念もマリッジブルーを強めるものですから、精神的な余裕を持つことを意識するといいですね。
(文:大野萌子、中田ボンベ/dcp)
※画像はイメージです
※マイナビライフサポート調べ
調査日時:2018年9月27日
調査人数:201人(22~44歳の既婚女性)
【婚活×猫マンガ】婚Cats!
結婚に関するキーワード
結婚に関する記事
結婚相談所ナビは
"結婚したい"と思う人の
「第一歩」を応援するサイトです
