結婚をやめたいと思ったときの判断のポイントとは

結婚が決まると天にも昇るような幸せな気分になりますよね。ただ、これから始まる結婚生活に不安を感じたり、大きく人生が変わることを恐れたり、さまざまな理由で「やっぱり結婚するのをやめたい」と思う人がまれにいます。では、本当に結婚をやめていいのか判断するにはどうすればいいのでしょうか? 「結婚をやめたいと思ったときの判断ポイント」を既婚女性に調査しました。
■結婚をやめようか悩んだ?
まずは、「入籍までに結婚をやめようかと悩んだ経験」のある女性の割合や、やめようと思った理由を調べてみました。
◇入籍までに結婚をやめようか悩んだ女性の割合
プロポーズから入籍までの間に、結婚をやめてしまおうか悩んだという女性はどのくらいいるのでしょうか?
Q.入籍までに一度でも結婚をやめようか悩んだことはありますか?
はい(35.3%)
いいえ(64.7%)
※有効回答数412件
「入籍までに結婚をやめようか悩んだことがある」と回答した女性は約35%。およそ3人にひとりの割合で、やめようと思った女性がいます。入籍までに、本当に結婚していいのかと悩む女性は少なくない、ということですね。
◇どうして結婚をやめたいと思ったの?
では、なぜ結婚をやめたいと思ったのでしょうか? 上の質問に「はい」と答えた女性146人に理由を聞いてみました。
☆新生活への不安から
・「結婚すれば自分の時間がなくなるし、遊ぶ時間も減る、その上友だちも少なくなるのが嫌だった」(42歳/その他/その他)
・「子ども連れでの結婚だったので、本当に子どもが幸せになれるか不安だったから」(31歳/その他/その他)
☆この人でいいのかと悩んだから
・「入籍までに価値観のちがいが浮き彫りになった。私が主人の価値観を認めて、やっていけるか心配になったから」(28歳/その他/その他)
・「経済的にきつかったし、相手が結婚に対してはっきりした態度を示してくれなかったからこの人でいいのかと悩んだ」(40歳/建設・土木/販売職・サービス系)
☆相手家族との折り合いが悪かったから
・「相手の家族と生活の基準も性格もまったく合わなかったから」(36歳/小売店/販売職・サービス系)
・「旦那の家族との関係が嫌だった。ほかに自分にふさわしい人がいるかもしれないと思い、探したかった」(44歳/建設・土木/販売職・サービス系)
結婚をやめたいと思った理由でもっとも多かったのが「新生活への不安」です。独身とは大きく生活内容が変わるわけですから、そのギャップに不安を感じて、結婚をやめようと思った人が多いようです。
また、入籍までの間に相手への不信が募る出来事があって「この人でいいのか」と悩んだ人や、相手家族との折り合いの悪さが原因で、結婚をやめようと思った人も見られました。
■やっぱり結婚してよかったと思う?
結婚をやめようと思ったとしても、本当にやめられる人は多くありませんよね。ほとんどの人は悩んだとしてもそのまま結婚するでしょう。では、やめずに入籍した結果は、どのように転ぶことが多いのでしょうか?
◇迷ったけど結婚してよかった女性の割合
「入籍までに結婚をやめようか悩んだことがある」と回答した女性の中から「迷ったけど結婚してよかった」という女性の割合を調べてみました。
Q.迷ったものの、結婚してよかったと思いますか?
はい(76.7%)
いいえ(23.3%)
※有効回答数146件
入籍までに心の迷いが生じたものの、「そのまま結婚してよかった」という人は約77%もいます。ほとんどの場合では「別れなくて正解」だったようですね。では、どんなことで「そのまま結婚してよかった」「結婚は失敗だった」と思ったのでしょうか?
◇結婚してよかったと思う理由
まずは、「結婚してよかった」と答えた女性112人にその理由を聞いてみました。
☆大切なパートナーが得られた
・「ひとりで悩まなくてもよくなったし、帰る場所が手に入れられたから」(40歳/食品・飲料/事務系専門職)
・「けんかもするけど、大切な人と一緒にいられることが幸せだから」(28歳/医療・福祉/専門職)
☆子どもに恵まれた
・「大切な子どもに出会えたことが1番の幸せです。家族みんなで同じ出来事を共有しながら生活できることも幸せ」(38歳/小売店/販売職・サービス系)
・「子どもが生まれ、子育ての楽しさや苦労を夫と分かち合えることがうれしい」(22歳/その他/その他)
☆経済的に安定できた
・「生活が安定したことです。嫌なこともあるが、自分が選んだ家族と一緒にすごせて安心です」(43歳/学校・教育関連/その他)
・「今も仲がいいし、安定した生活ができていることがうれしい」(31歳/その他/その他)
特に多く寄せられたのが、「大切なパートナーが得られた」「子どもに恵まれた」というもの。大切な家族は何ものにも代え難いですから、結婚してよかったと思えますよね。
また、結婚することで安定した生活が得られたという意見もありました。結婚前に経済的な不安を抱えている人ほど、そう思うかもしれませんね。
◇結婚は失敗だったと思う理由
次に、「結婚は失敗だった」と答えた女性34人に、その理由を聞いてみました。
☆価値観が合わないから
・「価値観が合わない」(38歳/ソフトウェア/技術職)
・「価値観など、結婚前から気になっていたことが結婚後がまんできなくなった」(24歳/小売店/販売職・サービス系)
☆不信感が拭えないから
・「女癖が悪く結婚した後も夫に苦しめられた。姑のいじめやいびりがすごかったし、義姉からのいじめもひどかったから」(42歳/その他/その他)
・「借金まみれだし今でもDVやパワハラは日常茶飯事だから」(38歳/建設・土木/事務系専門職)
☆経済面で不安が続いているから
・「相変わらず将来が不安。旦那の借金癖が直らない」(30歳/その他/その他)
・「経済面が不安」(42歳/建設・土木/事務系専門職)
「結婚は失敗だった」と回答した人からの理由はこのようになりました。結婚前から不安視していた価値観のちがいや、相手に抱いた不信感が結婚後も拭えず、それが原因で苦労している人もいるようです。
また、結婚しても借金癖が直らないなど、経済面で苦労したことで「結婚は失敗だった」と思った人もいました。
■やめたいと思ったとき判断するポイント
ただ、結婚を悩んだときに、やめるべきか判断する基準が分かりませんよね。「結婚をやめようと思った」ことがある女性は、どのように判断すべきだと考えるのでしょうか。
◇結婚をやめるべきか判断する3つのポイント
自身の経験を踏まえた「入籍までに結婚をやめるべきかを判断するためのポイント」を聞いてみました。
☆価値観が合うか
・「お金 性格 考え方すべて一緒である必要はないけど、基本は同じでないと長く一緒にはいられないと思います」(33歳/その他/その他)
・「価値観が合わないと一緒にいてストレスがたまる。擦り合わせられるかどうか話し合うことが大事だと思います」(41歳/その他/その他)
☆金銭感覚のずれ
・「生活する上で一番重要なので」(42歳/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)
・「どんなに収入があっても、身の丈に合わない生活をしていると成り立たないから」(39歳/その他/その他)
☆相手の家族との関係
・「相手の家族をよく知ること。結婚は当人だけの問題ではないので、相手の家族をよく見ないと、後々面倒なことになる」(41歳/その他/その他)
・「この先子どもたちを守りながら相手の家族と付き合い、耐えていけるのかを考える。結婚は自分たち2人だけの話ではなく、お互いの家などすべてのことがかかわっているのだと思い知った」(28歳/その他/その他)
結婚をやめるかどうかは、「価値観」「金銭感覚」「相手の家族との関係」の3つを重視するべき、とのことです。どれも結婚生活を送る上で重要なものですから、どれかひとつでもおろそかにすれば、結婚した後にどこかでほころびが生じるでしょう。もし結婚を考えている男性がいるのなら、改めてこうした部分に注目するといいかもしれませんね。
■後悔しないよう入籍までにしっかりと見極めよう
入籍までの期間に「結婚をやめるべきか……」と悩んだ経験のある女性は、全体の約3割と、意外と多いようです。ただ、悩んだ経験があったとしても、7割以上の女性は「別れずに結婚してよかった」と思える生活が送れているとのこと。
ただ、悩んだまま結婚して後悔している人も3割近くいますから、結婚後に後悔しないよう、入籍までにしっかりと相手を見極めるようにしたいですね。
(中田ボンベ/dcp)
※画像はイメージです
※マイナビライフサポート調べ
調査日時:2018年9月20日~9月21日
調査人数:412人(21~44歳の既婚女性)
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