男性のマリッジブルーって? 特徴と接し方を紹介

結婚を控えた人が、結婚生活への不安やそれまでの生活の喪失感で憂鬱な状態になってしまう「マリッジブルー」。「結婚するのはやめよう」といった、極限状態にまで陥ってしまうケースもあります。そんなマリッジブルーは女性が陥るイメージがありますが、実は男性もマリッジブルーになることがあります。今回は、既婚男性にアンケートを実施し、「男性のマリッジブルー」について探ります。
■マリッジブルーになる理由
まずは、「マリッジブルーになった経験のある男性」がどのくらいいるのか調べてみました。
◇約15%の男性がマリッジブルーになった経験アリ
Q.あなたはマリッジブルーになりましたか?
はい(15.4%)
いいえ(84.6%)
(※)有効回答数383件
結婚する際にマリッジブルーになった経験のある男性は約15%。やはり男性も結婚を前にすると不安に襲われることがあるでしょうから、マリッジブルーになってもおかしくはありませんよね。
◇なぜマリッジブルーに陥るの?
では、なぜマリッジブルーに陥ってしまったのでしょうか。上の質問で「はい」と回答した59人に、その理由を聞いてみました。
☆生活が変わることが不安になった
・「結婚をするという事実はわかっていても、これからの生活が想像できず、逃げたい気持ちもあった」(39歳/マスコミ・広告/営業職)
・「正直、結婚というものに拘束されるような、がんじがらめになりそうな感覚があったから」(42歳/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)
☆家族を持つ責任を重く感じた
・「今までは独身だったが、家庭を持つとなると一気に大人になって重い責任を負うことになった気がしたから」(36歳/医療・福祉/事務系専門職)
・「責任が重くなる」(29歳/医薬品・化粧品/営業職)
☆自由さを失うことに不安になった
・「ほかに相手はいないのか?自由に遊べなくなるのか?という懸念」(31歳/金融・証券/営業職)
・「自由に遊べなくなるから。もっといい女性がいるのではと思ったから」(42歳/その他/営業職)
☆将来への不安
・「新居のことや今後の親戚付き合いなどの不安」(43歳/自動車関連/技術職)
・「お金や新生活への不安」(34歳/警備・メンテナンス/販売職・サービス系)
マリッジブルーに陥ってしまった理由として、このような回答が多く挙げられました。
やはり結婚を機に生活が大きく変わることや、家族を持つことの責任、また結婚することで自由な生活を失っていいのかといった不安から、マリッジブルーに陥るケースが多いようです。これは男性だけでなく、女性側でも多い理由かもしれませんね。
■マリッジブルーに陥ったときの言動の特徴
マリッジブルーに陥ってしまった状態の男性の言動には、どのような特徴があるのでしょうか?
◇感情が不安定になる
・「気分が落ち込み、毎日不安だった」(43歳/運輸・倉庫/その他)
・「感情が不安定になり、怒りやすくなった」(36歳/運輸・倉庫/その他)
◇眠れなくなる
・「眠れない」(34歳/不動産/販売職・サービス系)
・「夜にあまり眠れなくなった。落ち着かなくなった」(36歳/医療・福祉/事務系専門職)
◇会話が減る
・「2人の会話が少なくなり、結婚式の準備もやる気が起きなかった」(40歳/医療・福祉/技術職)
・「無口になった気がした」(36歳/機械・精密機器/技術職)
マリッジブルーに陥ったときの言動の特徴で特に多く挙がっていたのがこの3つ。
やはり結婚への不安から感情が不安定になって怒りやすくなったり、夜眠れなかったり、会話が減ったりなど、明らかにいつもとは異なる状態になるようです。もし結婚を控えた段階で、パートナーがこうした状態になっていたら、それはマリッジブルーかもしれません。
■マリッジブルーに陥った男性との接し方
さて、パートナーの男性が「マリッジブルーかもしれない」という状態だった場合、女性としてはどう接すればいいのでしょうか?
マリッジブルーを経験した男性に、相手の女性にはどのような対応をしてもらうのがいいのかを聞いてみました。
◇普段どおりに接してほしい
・「新しい生活に順応できずにブルーになっているだけなので、妻にはこれといって特別なことはしないでいつもどおり接してほしい」(30歳/自動車関連/技術職)
・「付き合っているときのまま、普通に接してほしい」(34歳/その他/販売職・サービス系)
◇解決策を話し合ってほしい
・「不安な部分を話し、お互いできることから埋め合うことになり、そのとおり努力してもらった」(39歳/マスコミ・広告/営業職)
・「自分の本音を常に聞いてほしいし、同意するだけでなく、まちがっている部分があれば指摘してほしい」(43歳/情報・IT/技術職)
◇しばらくそっとしておいてほしい
・「プレッシャーを与えないでほしい。そっとしておいてほしい」(36歳/医療・福祉/事務系専門職)
・「あまり絡まずにそっとしておいてほしい」(36歳/運輸・倉庫/その他)
男性がマリッジブルーに陥った場合、相手の女性に取ってほしい行動で特に多いのが「普段どおりに接してほしい」でした。無理に解決しようとせず、自然に気持ちが上向くのを待つのが一番、ということでしょうか。
また、解決策を話し合うなど、相手から歩み寄ってほしいとの回答もあります。その一方で、「そっとしておいてほしい」と思う男性もいるなど、やはり一筋縄ではいかない難しい状況のようです。
まずは自然体で話し合おうと歩み寄り、それでもどうにもなりそうにないのなら、しばらくそっとしておくのがいいかもしれませんね。
■男性もマリッジブルーになるけれど普段どおりに接して!
男性も女性と同じく、結婚への不安からマリッジブルーになるとのことでした。その理由は生活が大きく変わることや、独身の自由を失うこと、また家族を持つ責任などが多いようです。
もしパートナーがマリッジブルーに陥ってしまったときは、変にプレッシャーを与えるとさらに不安が深まるかもしれませんから、普段どおりに振る舞って、解決の糸口を探すのがいいですね。
(中田ボンベ/dcp)
※画像はイメージです
※マイナビライフサポート調べ
調査日時:2018年5月8日~5月9日
調査人数:383人(20~44歳の既婚男性)
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