資産運用に興味はあるけど、株や投資は難しくてよくわからない。時間も手間もかかって面倒。そんな悩みを一掃してくれるのがウェルスナビ(WealthNavi)の自動資産運用サービスです。
ウェルスナビは、資産を入金するだけで最適ポートフォリオの構築からリバランス、自動税金最適化まですべておまかせできる投資一任方式なので、一切の手間がかからないのが特徴です。
資産運用の新しいカタチ、ロボアドバイザーを使ったウェルスナビの自動運用サービスとはどんなシステムか、手数料や費用はどのくらいかかるのか?を解説します。
資産運用の相談を金融機関の窓口でするなんてもう古い!これからはPCやスマホ一つで事足りる時代です。これを読まなければ新しい資産運用とは何かを知らないまま、時代から取り残されてしまいますよ。
ウェルスナビ(WealthNavi)とは
世界のお金持ちや機関投資家は普通、高度な金融アルゴリズムによって最適化されたポートフォリオで運用しています。
私たち個人投資家はこれまでそれを利用することができませんでしたが、ウェルスナビなら「世界の富裕層が利用する金融アルゴリズム」を低料金で気軽に利用できるんです。
ロボアドバイザーについての詳しい解説は「ロボアドバイザーとは?投資信託の自動運用システム比較まとめ」を参考にしてください。
その診断結果に従い、分散投資のための最適ポートフォリオの構築を行い、自動で銘柄を選定、自動で運用し、自動でリバランスまで行います。
そのため投資家のあなたは、運用資金の入金以外にやることは「スマホで運用損益を確認する」ことくらいしかありません。
投資に関する知識も、銘柄を選ぶ時間や手間も一切なくて大丈夫です。
ウェルスナビの仕組み「資産運用アルゴリズム」とは
「投資に関する知識が全くいらない」とはいえ、大切な資産を他人に預けるのですから、どんな仕組みで自動投資を行うのか気になりますね。
ウェルスナビはどんな方法で資産運用を行うのでしょうか。
- 目標金額とリスク許容度を設定
- 最適なポートフォリオを自動構築
- 最適な銘柄に自動で発注
- 一定額を積立投資
- 自動でリバランス
- 自動で分配金を再投資
- 自動で税金を最適化(DeTAX)
上から順番に簡単に説明していきます。
6つの質問からリスク許容度を設定
ウェルスナビではこのように、個々のリスク許容度を診断する6つの質問が用意されています。
質問の項目のうち「年齢」「年収」「金融資産」についての回答から「客観的なリスク許容度」を、「投資目的」「急落時の対応」についての回答から「主観的なリスク許容度」を探っています。
毎月1万円ずつ積み立て、株価の暴落時に「買い増し」を選択した私の診断結果は、最もリスク高くリターンも高いものになりました。
460万円だった元本が、30年でなんと70%の確率で803万円になるそうです!具体的な数字を見ることができると、「目標に向けて頑張ろう!」という気持ちになりますね。
最適なポートフォリオを自動構築
次に質問によりリスク許容度が診断され、最適ポートフォリオ※が作られます。
金融商品の組み合わせで、どの銘柄の株をどれくらい保有するかを検討することです。ポートフォリオを組み、いくつかの銘柄を組み合わせることで値動きによる損失リスクを減らすことができます。
ウェルスナビではノーベル賞を受賞したハリー・マーコビッツ氏の「ポートフォリオ理論」に基づき資産運用が行われています。
ロボアドバイザーの利点は、とにかく感情に流されないということ。
でも株価の暴落は一時的なこと。損切りせず持ち越したほうが、景気回復後は結局リターンは高いものになることが多いんですよ。
ロボアドバイザーなら感情に左右され、間違った選択をしなくて済むメリットがあります。
ロボアドバイザーは淡々とプログラムを実行していくだけ。生身の人間はついつい狼狽売りやいらない損切りをして後悔しますが、ロボアドバイザーなら心配無用ですね。
最適な銘柄に自動で発注
ウェルスナビでは、自分で投資する銘柄を考える必要はありません。診断されたリスク許容度に応じて自動的に発注してくれます。
まずはどんな投資対象に投資するのでしょうか。ウェルスナビの投資対象を見てみましょう。
投資対象 | 特徴 |
---|---|
米国株 | 経済成長は安定的でインフレへの対応になります。 |
日欧株※ | 米国株と地域が異なることにより分散投資の効果が期待できます。 |
新興国株 | 先進国株より高い経済成長が期待できます。 |
米国債券 | 資産価値の安定性によりリスクヘッジとして機能し、株式と抱き合わせることで分散投資のメリットがあります。 |
物価連動債 | 通常の債券と異なり、インフレに対応できる商品です。 |
金 | 株式などとは異なった値動きをするため分散投資として効果的です。 |
不動産 | 実物資産です。インフレに強く、分散投資効果によりリスクヘッジとなります。 |
それぞれリスクの強度が違うので、リスクが高いものと低いものを抱き合わせることによってリスク回避につながるのです。
資産配分はリスク許容度ごとに割合が決められています。
パッシブ型インデックスに連動するETFに投資
ウェルスナビが選定している銘柄は、米国に上場しているすべてのETF(上場投資信託)の中から投資対象銘柄を選定し、優良なものに米ドル建てで投資しています。
そのためウェルスナビではパッシブ(時価総額加重)型インデックス※に連動するETFに投資しています。
NYダウ平均株価のような市場平均に連動するような金融商品のこと。低コストなメリットがあります。
実は低コストなのはとても重要。運用にかかる費用が高いと、それだけせっかくのリターンがマイナスになってしまうからです。
次はどのようなETFに投資するのか、具体的な銘柄を見てみましょう。
ウェルスナビでは「償還(上場廃止)リスクの低い、純資産総額ができるだけ大きいもの」「売買が活発な流動性のあるもの」など条件を満たしたインデックスファンドを、対象銘柄として選んでいます。
ウェルスナビのユーザーは特別な知識も手間もかけることなく、米ドル建てのETFで気軽に国際分散投資を行うことができるのです。
一定額を積立投資することで「ドルコスト平均法」を実現
ウェルスナビは毎月一定額を利用者の銀行口座から引き落とし、積立投資を行うことができます。追加手数料は不要です。
積み立て投資のメリットは「ドルコスト平均法※」という投資手法が使えること。
金融商品の価格は上下します。価格が高いときも低いときも毎月一定額、同じペースで購入し続けることで、取得価格が平均値に近くなり、価格変動のリスクを低減させられる効果があります。
また価格が低いときにたくさんの口数を買い集めることができるので、その金融商品の値が上がったときたくさんの利益を受け取ることになります。そのためドルコスト平均法は長期投資の強い味方だといえます。
通常、価格が下がったとき「まずい、もう解約しよう」と思いますよね。しかしドルコスト平均法の考え方は違います。「価格が下がって嬉しい!お買い得に購入できる!」となります。
心理的な弱さに引きずられると、普通の人ならつい損切りを考えてしまいますが、ウェルスナビは積立投資で機械的な追加投資ができるので、相場回復後の利益につながりやすいのです。
個別にモニタリングし自動でリバランス
ユーザーによって運用開始時期や積み立て金額には違いがありますよね。
そのためウェルスナビでは個別にポートフォリオの状況をモニタリング(確認)し、利用者ひとりひとりにきめ細かく対応しています。
その結果、メンテナンスが必要だと判断された場合、適切にリバランス※などのメンテナンスをしてくれます。
運用開始時に最適な資産配分でも、運用しているうちに(金融商品の値動きにより)配分比率は変化してしまいます。
適切なリスク回避を行うためには、理想的な資産配分で運用することが基本。値上がりした銘柄を一部売却するなどで最適な資産配分に戻す作業のことをいいます。
ウェルスナビでは、リバランスが必要とされる条件には以下の2つがあります。
- 6か月間リバランスが行われていない場合
- 最適なポートフォリオの配分比率と5%以上乖離している資産クラスがあった場合
つまり最低半年に一度は、自動でリバランスをしてくれるということ。これは楽ちんですね。
自動で分配金を再投資
ウェルスナビでは配当や分配金を引き出さなかった場合、それを資産運用口座で自動的に再投資します。そのため複利効果が期待できます。
配当や分配金もETFの買い増しに当てることで、雪だるま式に利益を増やすことができるという算段です。
自動で税金を最適化(DeTAX)で税金を繰り延べ!
分配金の受取りやリバランスによって生じる利益が多くなった場合、税金の負担が増えますね。
税負担が一定額を超える場合、ポートフォリオ内にある損失を出している銘柄を同数量売買することで損失を実現化し、税金の負担を翌年以降に繰り延べられることがあります。
※一定の条件が満たされた場合にのみ適用。税負担の繰り延べを保証するものではありません。
ウェルスナビでは税金の最適化(DeTAX)まで自動でやってくれるので、ユーザーは安心ですね。
ウェルスナビを始めるにはまずは質問に答え、ロボアドバイザーで診断することから始めましょう。
ウェルスナビの手数料は割安
何から何までまかせきりにできるのに、ウェルスナビの手数料は割安です。
手数料は預かり資産の評価額に対し、年率1%(預り資産が3,000万円を超える場合は年率0.5%)で運用できます。
入金積立手数料(オンライン入金、自動積立の場合)、為替手数料、売買委託手数料など、一切ほかの経費はかかりません。
年率1%ポッキリで全部運用してくれるので、シンプルでわかりやすいのが特徴です。
投資信託の中には手数料が無料なものもありますが、信託報酬は必要になります。だいたい年率0.3~2.0%。投資信託1本で最低でもこれだけの費用がかかるんです。
ウェルスナビの手数料がかなり割安なのが、理解できるのではないでしょうか。
お釣りで資産運用!ウェルスナビアプリがついにリリース!
2017年5月、ウェルスナビは「お釣りをコツコツ投資できるiOSアプリ」を満を持して発売。
その名も「マメタス」!
例えばコンビニなどで380円の買い物をしたら、端数の20円を積み立てることができます。毎日数十円ずつでも着実に自分の資産になっていくことを考えると、買い物が楽しくなりますね。
このマメタスを利用するにはウェルスナビのアカウント作る必要があります。
「大きな投資はできないけど、少額投資ならやってみたいな」そう考えている人に、手軽にできる資産運用としてピッタリです。
おつり投資について詳しい解説は、「日本初のおつり投資アプリ「マメタス」と「トラノコ」を詳しく解説!」を参考にしてください。
ウェルスナビとSBI証券が提携!さらに使いやすく進化
2017年からウェルスナビはSBI証券と協力し、「WealthNavi for SBI証券」という資産運用サービスを開始しました。
そこを補完できるウェルスナビと提携したことで、SBI証券はさらに幅広いユーザーに支持される存在になりそうです。
またSBI証券に口座を持っている人はWealthNavi for SBI証券の口座開設も簡単に行えます。
サービス開始してたった1ヶ月で申込口座は6,000口座を突破。これからさらに口座数は増える見込みです。
SBI証券という大きな証券会社を味方につけることで、これからもユーザーをアッと驚かすような新事業をやってくれそうですね。
頼れるロボアドバイザー・ウェルスナビを活用して資産運用を
ウェルスナビのロボアドバイザーは資産配分や銘柄の選定、売却やリバランスまで一括して請け負ってくれるので、何一つ投資家の手を煩わせることなく国債分散投資でき、長期的に資産形成ができる便利なサービスです。
これからSBI証券とも協力し、投資の世界に新風を送り込むような革新的な試みを行っていくだろうと各方面から期待されています。
未来につながる投資の形をイノベーションする、ウェルスナビの動向は今後も要チェックですね。