投資を始めたいけど、「リスクが大きそうだから始めるのが怖い」という人は多いのではないでしょうか。
たしかに数十万円~数百万円をいきなり資金として使うのは、気が引けてしまいますよね。
少額投資なら、月々100円~1万円程度の資金で投資に挑戦可能です。
少ない金額で投資ができるので、万が一失敗したとしても多大な資産を失うことにはなりません。
この記事では少額投資の種類ごとに、必要資金や概要を紹介します。自分に合った少額投資を見つけてくださいね。
少額投資にはどんな種類がある?少しずつ儲かる投資手法
少額投資とは、その名の通り少ない資金でスタートできる投資のことです。
投資初心者のうちは、いきなり高額な資金を投入するのは「大損したらどうしよう・・・」と怖く感じますよね。
少額投資なら、100円から投資にチャレンジできます。
国民の銀行預金や貯金を投資に使ってもらうことを目的に、年間120万円以下の投資で得た利益が非課税として優遇される制度のことです。
NISAについて詳しくは「NISA(ニーサ)とは?株初心者が知るべきメリットとデメリット」を参考にしてください。
投資で得た利益には20.315%の税金が発生してしまうので、NISA口座を開設しましょう。
NISAの非課税枠に収まる金額で投資可能な、商品やサービスは多いです。
この記事では少額投資を、株系と投資信託系に分けて紹介します。少額投資の主な種類は、次のとおりです。
株系の少額投資 | ・単元未満株 ・ミニ株 ・るいとう (株式累積投資) ・金額指定投資 ・テーマ投資 |
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投資信託系の少額投資 | ・投資信託 ・おつり投資 ・少額不動産投資 |
少額投資で投資デビュー!株編【必要資金1,000円~10万円】
多くの銘柄は売買単位が100株に設定されており、基本的に数十万円~数百万円という資金がないと株の購入すらできません。
しかし少額投資なら、1,000円~10万円で株の購入ができるのです。
株系の少額投資には、次のような種類があります。
種類とサービス例 | サービス概要 |
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単元未満株取引 単元未満株 ミニ株 るいとう |
・1株から購入できる取引 ・必要資金は数百円~1万円 |
金額指定投資 One Tap BUY |
・1,000円からテーマ投資できるのが魅力 |
テーマ投資 Folio テーマキラー |
・複数社で構成されたテーマ選んで投資できる ・必要資金は10万円前後 |
それぞれ詳しく解説するので、参考にしてください。
【必要資金数百円~1万円】単元未満の株取引で少額投資をしよう
株の売買は基本的に、100株から行います。1株あたりの金額が安くても、その100倍となると高額に。いざ投資を始めようと思っても、なかなか手が出しづらいですよね。
そこで単元未満の株を購入できる、次のサービスを利用してみましょう。
単元未満株 | ・1株単位で売買できる ・数百円~取引可能 |
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ミニ株 | ・最低単元の10分の1単位で売買できる ・数百円~取引可能 |
るいとう (株式累積投資) |
・毎月定額(1万円以上)で株を積み立てられる |
詳しくは次の記事で解説しているから、しっかり確認してくれ。
【必要資金1,000円~】金額指定なら資産に合わせた投資が可能
少額投資には、金額指定投資をすることで投資金額を抑える方法も。
ワンタップバイ(One Tap BUY)という証券会社が、金額指定投資のサービスを展開しています。
ワンタップバイは1,000円から株を購入でき、手軽に株式投資を行えるスマホユーザー向けの証券会社です。
取扱銘柄は、日本とアメリカの有名企業がずらり。
任天堂、トヨタ自動車、アップル、アマゾンなど、誰もが知る企業に、たった1,000円で気軽に投資できます。
ワンタップバイについては、次の記事で詳しい解説しているので確認してくださいね。
【必要資金10万円】テーマ投資なら好きなテーマを選ぶだけ
テーマ投資とは、「AI(人口知能)」や「VR(仮想現実)」など、ひとつのテーマに対して複数社の株を買う投資手法です。
フォリオ(Folio)という証券会社では、10社で構成された各テーマ株に10万円程度からの投資が可能です。
フォリオには各テーマの市場規模や企業のサービスなど、テーマ選定に必要な情報も充実していますよ。
またフォリオでは10社に分散投資できるため、低リスクでの株取引が可能です。
またSBI証券の「テーマキラー」というサービスでもテーマ投資が可能。
テーマと料金コースを選べば、有望企業10社への分散投資ができます。
料金コースは5万円、10万円、20万円、30万円の4つ。
SBI証券の口座を持っている人は、ぜひ利用してみましょう。
まだ口座を持っていない人は、こちらから口座開設してくださいね。
少額投資で投資デビュー!投資信託編【必要資金5円~1万円】
ポピュラーな少額投資のひとつである投資信託。楽天証券やSBI証券などのネット証券には、月々100円から積立可能な商品もあり、気軽に投資活動を行えるのです。
しかし投資信託は約6,000本以上の種類があるため、商品選びが大変という難点もあります。
そこで商品選びの必要がなく、少額で購入可能な投資信託やサービスをまとめたので、参考にしてください。
種類とサービス例 | サービス概要 |
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ロボアドバイザー THEO |
・自分の代わりにロボットが資産運用をしてくれるサービス |
おつり投資 マメタス トラノコ |
・買い物で発生したおつりで投資信託を購入できるサービス ・必要金額は5円~ |
少額不動産投資 REIT 不動産型CF |
・物件を所有せずに、不動産投資できる商品 ・必要金額は1万円~ |
それぞれ詳しく解説していきます。
ロボアドバイザーなら入金だけでおまかせ投信【必要資金1万円~】
ロボアドバイザーは、人間の代わりにロボットが資産運用方針を提案するサービスです。
なかには提案だけでなく、実際の買い付けやポートフォリオのリバランスなどを行うものもあります。
少額投資で利用するなら、ベンチャー企業「お金のデザイン」が開発・提供している、「THEO(テオ)」というロボアドバイザーがオススメ。
THEOは投資一任運用サービスなので、買い付けからメンテナンスまで一括でロボが代行してくれます。
必要最低資金は1万円以上で、以降は1,000円単位で追加が可能。約40種類のETF(上場投資信託)から選定、運用をしてくれますよ。
ロボアドバイザーやTHEOの詳細が気になる人は、次の記事もチェックしてみてください。
【必要資金5円~】普段の買い物で出たおつりを投資できるサービス
少額投資のひとつである、おつり投資というサービスに人気が集まっています。おつり投資は海外ではすでに一般的なサービスで、日本でも2017年に開始しました。
日本では「マメタス」と「トラノコ」というサービスで、おつり投資をすることができます。
マメタスは100円から、トラノコなら5円から投資金額を設定できます。
おつり投資の仕組みや詳しいサービス内容は、次の記事で解説しているので参考にしてくださいね。
【必要資金1万円~】少額で不動産オーナーになろう
不動産投資をするなら、数百万~数千万円単位の資金が必要です。しかし少額から不動産に投資できるサービスなら、月々1万円から不動産投資ができますよ。
少額不動産投資には、次のサービスがあります。
- REIT(リート)(※1)
- 不動産型クラウドファンディング(※2)
不動産投資信託のこと。複数の投資家から資金を集めて複数の不動産に投資し、賃料収入を各投資家に分配する商品です。1口1万円~投資できるので、少ない資金でも不動産投資をすることができます。
REIT(リート)について詳しくは、「REIT(不動産投資信託)とは?メリットとデメリットを紹介」の記事を参考にしてください。
インターネット上でひとつの不動産に出資したい投資家を集め、賃料収入を各投資かに分配する商品です。
それぞれのメリットとデメリットは、次の表を確認してくれ。
種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
REIT (リート) |
・リスク分散できる ・利回りが高い(5%~8%) ・プロが運用してくれる |
・信託報酬などの費用が毎月かかる |
不動産型CF | ・利回りが高い(7%~10%) ・手数料が購入時にしかかからない ・投資する不動産を自分で選べる |
・リスク分散できない |
REIT(リート)と不動産型クラウドファンディングには、それぞれ特徴があります。
投資初心者の場合は、投資のプロであるファンドが運用するREIT(リート)がおすすめです。
自分に合った少額不動産投資を選んでくださいね。
少額投資における2つのメリットと気をつけるべきデメリット
ここまで数多くの少額投資を紹介してきました。少額投資はメリットばかりのように感じますが、実はデメリットもあるのです。
少額投資のメリットとデメリットを、それぞれ紹介するので参考にしてくださいね。
【少額投資のメリット1】低リスクな運用ができる!
少額投資はそもそも投資金額が少ないため、資金を一気に失うリスクは低いです。
さらに、少額投資は分散投資をしやすい点からも、低リスクといえます。
分散投資について詳しくは「分散投資とはどんな投資手法?種類ごとに事例を使って紹介!」の記事を確認してくださいね。
【少額投資のメリット2】投資の勉強ができる!
少額投資をする2つ目のメリットは、「投資の勉強になる」ことです。
株取引は知識をどれだけ溜めても、いざ実践するとなると知識を上手く活用できないものだ。お前もまずは少額投資で、場数を踏んでこい。
少額投資は肌感覚で投資を経験できるだけでなく、投資の基本である分散投資の練習もできます。
少額投資は「低リスクでコツコツ運用したい人」や、「まずは投資の勉強も兼ねて少額から投資したい人」など、幅広い投資家におすすめです。
【少額投資のデメリット】高い手数料で元本割れしやすい
少額投資におけるデメリットは、高い手数料で元本割れしやすいことです。
この記事で紹介した少額投資は、いずれも通常の株式投資より取引手数料が高いものばかり。
さらに少額投資は少ない金額で何度も取引できるため、取引手数料が積み重なってしまうのです。
少額投資の特徴を知り、資産をコツコツ増やそう!
少額投資は最低100円からスタートできるので、投資初心者でも低リスクで投資経験を積めます。
少額投資における最大のメリットは、投資の実践を少額でできることです。
投資初心者は余裕資金が少なかったり、最初から高額資金を投入するのは怖いもの。少額とはいえ、投資の実践経験を積むことは大きな糧となりますよ。
一方投資金額が安いため、何度も取引することで手数料が高くなったり、安易な取引で資金を失ったりする危険性も。
少額投資の特徴を知り、低リスクで資産をコツコツ増やしてくださいね。