口座を開設するなら知っておきたいのが、取り扱っている金融商品。証券会社では、国内株式だけでなく、海外株式や投資信託など、さまざまな商品を取り扱っています。
これらの金融商品は、証券会社によってサービスや特典が異なるんですよ。
例えば楽天証券の投資信託なら楽天スーパーポイントが貯まるなど、お得で便利なサービスがあるんです。また米国株式や中国株式はもちろん、ASEAN(アセアン)株式に力を入れていて、外国株も充実しています。
しかし取引が少ないとIPOの当選倍率が低いので、楽天証券の口座だけで新規公開株を狙うのは難しいです。
ここでは楽天証券が取り扱っている金融商品のなかの、「投資信託」「海外株式」「IPO」の特徴について詳しく紹介していきますね。
楽天証券の取扱金融商品
楽天証券で取り扱っている金融商品は、次の表のとおりです。
分類 | 金融商品 |
---|---|
国内株式 | ・現物取引 ・信用取引 ・REIT ・国内ETF・ETN ・新規公開株式(IPO)、公募・売出株式(PO) ・立会外分売 ・貸株サービス |
海外株式・ETF | ・米国株式 ・中国株式 ・海外ETF ・ASEAN株式 |
投資信託 | ・投資信託 ・MRF ・外貨建MMF |
楽天証券では表で紹介した以外にも、ロボアドバイザーや債券、先物、FX、保険など、さまざまな商品を取り扱っています。
楽天証券のインタビューは「楽天証券に取材!高機能ツールや人気のサービスについてインタビュー」で読めます。
楽天証券の投資信託
楽天証券の投資信託は2,000本以上の取り扱いがあり、手数料無料の銘柄や毎月分配型銘柄も豊富です。投資信託に関する専門家のファンドレポートも充実しているんですよ。
また便利なサービスやお得なサービスも多くあります。
まずは快適な取引を行うための便利なサービスから見てみましょう。
サービス | 内容 |
---|---|
投資信託積立サービス | 毎月決まった金額を決まった日に自動的に引き落として、ファンドの買付を行う |
投信自動メールサービス | 投資信託の基準価額、分配金、決算日を通知してくれる |
投信トータルリターン | 分配金込みの損益評価※がひと目でわかるようになっている |
分配金コース変更 | 「分配金の受取コース」と「分配金の再投資コース」のコース変更を無料でできる |
分配金自動振込みサービス | 「分配金の受取コース」なら分配金の支払いの際に、登録した出金先指定口座に直接振込みしてもらえる |
投資信託積立は証券口座や楽天証券からだけでなく、楽天カードやそのほかの金融機関からの自動引き落としも可能です。
一括設定では「分配金の受取コース」で保有している投資信託すべての分配金、個別設定では「分配金の受取コース」で保有している投資信託の中から個別に設定した銘柄の分配金が自動で振り込まれます。
次に楽天証券ならではのお得なサービスを見てみましょう。
サービス | 内容 |
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投資信託形成ポイント | 楽天証券で投資信託を50万円以上保有※している場合に毎月ポイントが還元される |
超割コース | 投資信託の残高に応じて国内株式手数料が最大30%割引になる |
投資移管 | ほかの金融機関で買付けした投資信託を楽天証券の取引口座に預け替えることができる |
ハッピープログラム | 投資信託は残高10万円ごとに4ポイント付与される |
積立手数料1%ポイントバック | 投信積立サービスの手数料(税抜分)の1%分がポイントバックされる |
「投資資産ポイント」と「ハッピープログラム」は併用できません。
残高によっては投資信託形成ポイントのほうがポイントを多くもらえますが、「ポイントの付与は残高50万円以上から」「獲得できるポイントに上限がある」などのデメリットもあります。
ハッピープログラムなら残高10万円以上からポイントが付与され、獲得できるポイント数にも上限はありません。
しかもハッピープログラムは投資信託だけでなく、国内株式やFXなど楽天証券のほぼ全商品が対象です。
ポイントの付与のほかにも、「ATM手数料が最大で月7回無料」「楽天銀行間の振込手数料が無料」など、楽天銀行での特典も受けられます。
貯まるポイントは「楽天スーパーポイント」なので、楽天市場などでのお買い物にも使えるんですよ。
投資信託については「投資信託とは?初心者が知るべき株との違いとメリット・デメリット」で詳しく紹介しているぞ。
楽天証券の海外株式
楽天証券では外国株も幅広く取り扱っています。
「外国株」と聞くと国内の株よりも売買が難しく感じたり、銘柄選びに悩んだりする人もいると思います。
しかし「外国株は株初心者にもオススメ!外国株ランキングと取扱証券会社」でも紹介しているように、特に米国株やアセアン諸国の株は初心者にもオススメなんですよ。
取り扱っている銘柄数はそれぞれ、次のとおりです。
海外株式 | 取扱銘柄数 |
---|---|
米国株式 | 約2,380銘柄 |
中国株式 | 約925銘柄 |
ASEAN株式 | 約280銘柄 |
次の項目から、それぞれの株式について紹介していきますね。
米国株式
米国株式はマーケットスピードでの取引も可能です。
円貨決済なら為替取引を行う必要がない分、取引機会を逃しにくくなるんですよ。
市場の取引時間は日本時間で23:30~翌6:00です。サマータイムは取引開始・終了時刻が1時間早くなり、22:30~翌5:00となります。
土日と米国休場日は注文することができません。
配当金の受取方法は米ドルとなります。
中国株式
中国株式は日本が祝日の場合でも、香港市場や上海市場の取引所が開場しているならリアルタイムで株式を売買することが可能です。
香港市場と上海A市場の取引時間を表で確認してみましょう。
区分 | 香港市場 | 上海A市場 |
---|---|---|
プレ・オープニング | 10:00~10:30 | 10:15~10:25 |
前場 | 10:30~13:00 | 10:30~12:30 |
後場 | 14:00~17:00 | 14:00~16:00 |
クロージング・オークション | 17:00~17:10 | - |
中国株式の取引手数料は次のとおりです。
国内手数料 (対約定代金) |
インターネット 取引手数料(税抜)※ |
---|---|
10万円まで | 500円 |
10万円超100万円未満 | 約定代金の0.5% |
100万円以上 | 5,000円 |
取引手数料は国内手数料のみで、現地手数料などはかかりません。
為替手数料は香港株が片道±15銭、上海A株が片道±20銭です。
配当金の受取方法は日本円となります。
ASEAN(アセアン)株式
楽天証券は米国株式や中国株式はもちろん、ASEAN株式※にも力を入れています。
アセアン諸国(タイ、インドネシア、シンガポール、フィリピン、マレーシア、カンボジア、ブルネイ、ミャンマー、ベトナム、ラオス)の株式のこと。
楽天証券で取引可能なASEAN株式は次の4市場です。
- シンガポール
- タイ
- マレーシア
- インドネシア
それぞれの取引時間を見ていきましょう。
プレ・オープニング | ・9:30~10:00 |
---|---|
オープン | ・10:00~18:00 |
プレ・クロージング | ・18:00~18:04 |
プレ・オープニング | ・11:30~12:00 ・16:00~16:30 |
---|---|
オープン | ・12:00~14:30 ・16:30~18:30 |
プレ・クロージング | ・18:30~18:35 |
プレ・オープニング | ・9:30~10:00 ・15:00~15:30 |
---|---|
オープン | ・10:00~13:30 ・15:30~17:45 |
プレ・クロージング | ・17:45~17:50 |
月曜日~木曜日 | 金曜日 | |
---|---|---|
プレ・オープニング | ・10:45~11:00 | ・10:45~11:00 |
オープン | ・11:00~14:00 ・15:30~17:50 |
・11:00~13:30 ・16:00~17:50 |
プレ・クロージング | ・17:50~18:00 | ・17:50~18:00 |
ASEAN株式は取引時間以外でも、市場の昼休みの時間や次の時間なら注文可能です。
平日 | ・朝6:00からプレ・オープニング開始まで ・23:30~翌3:00 |
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土日 | ・6:00~翌2:30 ・3:30~5:00 ・5:15~6:00 |
ASEAN株式の国内手数料(対約定代金)は、約定代金の1.00%(税抜)※です。
配当金の受取方法は中国株式と同様、日本円となります。
楽天証券のIPO
IPOとは簡単に言うと、企業が資金を集めるために自社の株を新たに一般の投資家へ売り出すこと。
新しい株だからこそ、買ってもらえるように最初に設定する株の公募価格を安くしています。そのため株が市場に売り出された時に値が上がりやすく、高確率で利益を出せるため、人気です。
人気だからこそ、購入の可否は抽選で決まります。
ただ楽天証券はIPOの取り扱いが多い年でも10件前後で、取り扱い件数が少ないだけでなく、当選確率もほかの証券会社に比べると低いです。
「楽天証券は当選確率が低い」といってもゼロではありません。
口座開設や抽選は無料なので、IPO株を購入したいなら、当選する確率を上げるためにも口座は開設しておくべきですよ。
抽選を考えると、IPOを取り扱っている複数の証券会社で口座を開設しておくのがおすすめです。
楽天証券なら投資信託と海外株式がおすすめ
なかでも楽天証券は「投資信託」と「海外株式」がおすすめです。
投資信託ではハッピープログラムを利用すれば、残高10万円以上から残高に応じて「楽天スーパーポイント」をゲットすることができます。ポイントはもちろん楽天証券だけでなく、楽天市場などお買い物にも使えるんですよ。
投資移管もできるので、ほかの証券会社で投資信託を保有している場合も安心です。
また楽天証券は米国株式や中国株式はもちろん、ASEAN(アセアン)株式にも力を入れていています。IPO株は楽天証券だけで狙うのは難しいですが、当選の確率を高めるために申し込み可能な口座のひとつとして開設しておくのがおすすめです。
楽天証券の口座開設については「楽天証券の口座開設にかかる期間は最短3日!メリットや機能も解説」を参考にしてくださいね。