初心者向けの資産運用には、投資のプロにお金を運用してもらう投資信託という方法がありますが、投資信託といっても星の数ほど本数があるので、まずどの投資信託を選ぶのかが最大の難関です。
そんな資産運用の悩みを一掃してくれるのが、楽天証券の「楽ラップ」なのです。
「楽ラップ」はわかりにくい投資信託の選択や、めんどくさい資産配分、資産のリバランスまで、資産運用の一切をあなたに代わって行います。
楽ラップならスマートフォンやパソコンの画面上から、運用状況を確認するだけでOK。
この記事ではロボアドバイザーを使った、楽天証券の新しいサービス「楽ラップ」についてわかりやすく紹介します。
楽ラップとは?楽天証券がおすすめするファンドラップ
楽天証券の楽ラップは、割安な手数料で手軽に利用できる「ファンドラップ※」です。
個人のリスク許容度や投資に対する考え方を金融機関の専門家がヒアリングし、それに合わせてピッタリな資産配分を組み、投資一任契約を結び、管理や運用を一括して行うサービスです。
一般的にファンドラップサービスを提供するのはメガバンクや大手証券会社です。また「対面サービス」に限られていました。運用を一任できるかわりに手数料が割高になることや、まとまった投資資金が必要になるなど、利用者には使いにくいと感じる面もあります。
しかも投資金額は最低10万円から。気軽な気持ちで資産運用できるメリットがあります。
<楽ラップと、対面でファンドラップサービスを行うその他金融機関の比較>
手数料 | 最低投資金額 | |
---|---|---|
楽ラップ (固定報酬の場合) |
0.54~0.702% | 10万円から |
対面ファンドラップ | 2.2%~2.9% | 300万円から |
上の表は、楽ラップと対面でファンドラップサービスを行う証券会社の、手数料と最低投資金額の比較です。手数料は運用資産の時価評価額に応じて手数料率が定められています。
楽ラップのほうが手数料が安いので、利用者の負担が少ないことがわかりますね。
ロボアドバイザーが資産運用を一括サポート
楽天証券の楽ラップは、ロボアドバイザーが資産運用の専門家として、証券マンの代わりに資産運用のアドバイスをします。
まずはリスク許容度を診断するアンケートに答え、その結果で最適な投資信託を選びます。
上記のようなアンケートで診断された結果に従い、具体的な運用コースの提案をします。
楽ラップの資産配分モデルは9つのタイプがあり、リスク許容度や資産に対する考え方に応じてタイプ別に分けられます。
このようにリスクとリターンに差がある、1000100~1000900までの9つの運用タイプが設定されています。
表からわかる通り、もっとも運用リスクとリターンが低く設定されているのは1000100、もっともリスクが高い代わりにリターンも大きく設定されているのは1000500です。
ロボアドバイザーの診断結果に応じて、運用コースが提案されます。(上図の診断結果では「1000600」の運用コースを薦められました。)
楽ラップでラクラク資産運用!投資のわずらわしさもカット
楽天証券の証券口座を持っていれば、おまかせ運用をすぐに始められます。持っていない場合は、証券口座の開設から始めましょう。
ここでは運用までの簡単な流れを説明します。
1、無料診断で運用コースの提案
2、口座開設
3、投資一任契約を結ぶ
4、運用開始
投資一任契約を結ぶことで、運用開始後は煩わしかった資産配分やコントロールの一切を任せることができるため、特別な知識がなくても資産運用ができます。また投資一任契約はパソコンやスマホで簡単に契約できますので、時間も手間もかかりません。
契約者はパソコンやスマホの画面上から運用状況や、現在の資産を増減を確認するだけでOKなんですよ。
「楽ラップを使ってみたいけどまだ証券口座を持っていない」という人は、こちらから口座開設することができます。
楽ラップの特徴やメリット!リスクを回避して安全な運用をめざします
楽ラップの特徴やメリットをピックアップしました。
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<楽ラップの特徴やメリット>
- 診断ツールはFinatext社と共同開発
- マーサージャパン株式会社が機動的に資産配分をコントロール
- TVT機能で自動的なポートフォリオの組み換え
この章ではそれぞれについて、次に詳しく説明します。
楽ラップはFinatext社との共同開発で精度の高い診断を実現
楽ラップの診断システムを開発したのがFinatext社です。
Finatext社は投資信託選びのサポートアプリを開発するベンチャー企業。「あすかぶ!」や「かるFX」という人気投資アプリを開発した企業です。
またFinatext社は大手金融機関とパートナーシップを組み、ロボアドバイザーシステムを開発するなど、新サービスを提供しています。つまりロボアドバイザーに関するシステム構築に実績があるということ。
というのもFinatext社は、経済統計やビックデータ解析を行うナウキャスト社や、金融・経済情報を提供しているロイターと提携を結びました。それによりFinatext社のデータ解析がより多角的で豊かに、また迅速になったのです。
このように楽ラップは情報解析に定評のあるFinatext社と、共同でロボアドバイザーの診断ツールを開発することで、より精度の高い診断が可能になったのです。
楽ラップはマーサージャパン株式会社の助言で運用コース提案
楽ラップの運用には、世界的に有名な財務・年金・資産運用・福利厚生などのコンサルティングを行うマーサー社の日本法人がアドバイスします。
マーサーは140か国以上で25,000以上の企業にサービス提供を行う世界的なコンサルティング会社。
このようなグローバル企業から、楽ラップは資産配分やポートフォリオの見直しなど助言を受けています。
楽ラップのTVT機能で自動的なポートフォリオ組み換え
資産運用会社SSGA(ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ)からは、急激な市場の価格変動によるリスクから個人の資産を守る、機動的な作戦についての助言を受けています。
SSGA社による助言で、楽ラップにTVT機能※が導入されました。
下落ショック軽減機能のこと。急激な価格変動による資産の損失を防ぐ機能です。株価が下がると株式の配分を下げて、債券などの配分を増やすなど、自動的に損失リスクから資産を守る働きをします。
希望者はこのTVT機能を設定することができます。別料金もかからず、万が一の不測の事態に備えた便利な機能が使えるのは嬉しいですね。
楽ラップはファンドラップでも手数料が安い!手数料体系を紹介します
ここでは楽ラップの手数料について紹介します。楽ラップには「固定報酬型」と「成功報酬併用型」の2つの料金体系があり、契約時に選択することができます。
投資顧問料+運用管理手数料=手数料
運用資産の 時価評価額 |
投資顧問料 | 運用管理手数料 | 固定報酬型に かかる年率(合計) |
---|---|---|---|
1,000万円以下 | 0.162% | 0.540% | 0.702% |
1,000~ 5,000万円以下 |
0.162% | 0.486% | 0.648% |
5,000万円~ 1億円以下 |
0.162% | 0.432% | 0.594% |
投資顧問料+運用管理手数料+成功報酬=手数料
(運用益の積み上げ額×5.40%=成功報酬金額)
運用資産の 時価評価額 |
投資顧問料 | 運用管理手数料 | 固定報酬型に かかる年率(合計) |
---|---|---|---|
1,000万円以下 | 0.054% | 0.540% | 0.594% |
1,000~ 5,000万円以下 |
0.054% | 0.486% | 0.540% |
5,000万円~ 1億円以下 |
0.054% | 0.432% | 0.486% |
比較してみると、投資顧問料の年率については「固定報酬型」より「成功報酬併用型」の方が安くなっています。しかしその分成功報酬(5.40%)を上乗せして支払う必要があり、トータルで「成功報酬併用型」の方が割高な感じがします。
実際どちらが利用者にとって、手数料の負担が少ないのでしょうか。
差し引かれる手数料の率を考えると、「投資顧問料」の低い成功報酬併用型を選んだ方が得かもしれません。
固定報酬型 | 成功報酬併用型 | |
---|---|---|
運用益が大きい場合 | 〇 | × |
運用益が少ないか、 運用益がない場合 |
△ | 〇 |
運用損が出る場合 | × | 〇 |
成功報酬併用型は運用成績の良しあしに左右されるため、一概にどちらが得かを断言することはできません。
しかしできるだけこつこつ運用したいと考えている人は「投資顧問料」の低い成功報酬併用型で運用コストを抑え、運用益を狙ったアクティブなコースを選択している人は「成功報酬」の料率の低い固定報酬型を選ぶことがおすすめです。
運用を委託する分だけ手数料がいろいろ取られるように感じるが、対面でファンドラップを販売している金融機関の手数料と比較すると、楽ラップの手数料は安いんだ。
楽ラップの注意点!元本保証のない金融商品です
楽ラップは元本保証のない金融商品だということに変わりはありません。楽ラップを契約するうえでの注意点を紹介します。
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<楽ラップの注意点>
- 楽ラップで運用損が出ることもある
- NISA口座から購入できない
- 運用開始後すぐに解約できない
これらの注意点をそれぞれ詳しく解説します。
運用損が出ても焦らない!楽ラップは長期的な運用を目標に
たとえ有能なロボアドバイザーが最適なポートフォリオを組み、できるだけリスクを抑えた運用をしていたとしても、楽ラップはあくまで元本保証のない金融商品です。
運用損を極力抑えたとしても、市場経済の変動を予知したり100%回避することはできません。
とはいえ株価は下落するときもあれば上昇するときもあります。一時的な運用損が出たとしても焦らず、長期的な運用でトータルの利益を狙いましょう。
楽ラップはNISA口座から購入できない!通常の投資信託なら可能
残念ながら楽ラップはNISA口座から購入することができません。
NISA口座を利用し非課税の恩恵を受けたい人は、楽天証券の通常の投資信託を購入することをおすすめします。楽天証券で購入できる投資信託には、NISA口座を利用できるものもあります。
楽ラップは運用開始後すぐに解約できない!
楽ラップの解約は「運用開始日の翌月末(最終営業日)」からしか解約できません。つまり2017年1月10日に運用開始した場合、2月末以降からになります。
しかしプランが気に入らなかった場合はコース変更が1年に12回まで可能なので、まずはプラン変更を考えましょう。
それをすぎるとインターネット上の手続きで簡単に解約申込みをすることができますが、解約申込みしたあと、楽天証券の総合口座に資金が戻るのは10営業日後になります。
そもそもなんで解約するんだ?投資信託の運用益はすぐに目に見えた成果は出なくて当然だ。長い期間をかけてじっくりと資産を増やすのが目的なんだぞ。一時的な運用損に左右されるな!
楽ラップの評価!気になる運用成績と口コミを紹介します
楽ラップのメリットやシステムについて紹介してきましたが、気になるのは運用成績です。ここでは楽ラップのこれまでの運用成績を公開します。
運用タイプによって違いが!楽ラップの運用状況
楽ラップはまだ始まったばかりなので長期的な運用成績はありませんが、開始直後からの運用状況を確認することができます。
一例として、もっとも運用リスクが低く安定性がある1000100の運用状況を上げてみました。
特に大きな変動もなく、運用状況は横ばいといった印象を受けます。
一方、もっとも運用リスクが高い代わりに、成長性を狙ったコースである1000500の運用状況はこちらです。
日本の株式市場でもアメリカ大統領選の煽りを受けて株価が急降下しましたが(表中では赤丸の時期)、リスクが高い1000500の運用パフォーマンスにはしっかりと大きな爪痕が残っていますね。これは低リスクの1000100にはあまり気にならなかった大きな変動です。
1000500の運用評価は、全体的に上昇と下落がハッキリとしている印象があります。このように世界経済に大きく左右される可能性があることを念頭に入れ、運用コースを検討しましょう。
楽ラップは低コストで資産運用の手間を省きたい人におすすめ
便利で低コストなファンドラップ、楽天証券の「楽ラップ」はこんな人におすすめです。
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<楽ラップはこんな人におすすめ>
- 資産運用についての知識があまりない人
- 資産運用の手間を省きたい人
- 少額から資産運用したい人
- 運用コストをできるだけ抑えたい人
- 低金利の銀行預金では将来が心配な人
- 資産の一部をお試し感覚で運用したい人
この条件に当てはまる人は、楽天証券の「楽ラップ」を試してみる価値があります。ぜひ検討してみてください。
「楽ラップを始めるのにピッタリな人とはどんな人なのか」楽天証券の土井さんにお話を伺い、「楽天証券に取材!高機能ツールや人気のサービスについてインタビュー」にまとめています。
ロボアドバイザーを取っかかりにして資産運用について興味が出たら、この「俺株」サイトを読んで株を勉強し、ロボアドバイザーまかせでなく今度は自分で資産運用する方法を学ぶんだぞ!
楽ラップは少額から手軽に投資!大事な資産をしっかり守る
楽ラップは資産運用に手間がかからないファンドラップが、インターネットを通じて手軽に行うことができる新サービスです。
資産運用の「難しさ」も「面倒臭さ」も一切なく、運用成績だけをいつでもスマホやパソコンから確認でき便利ですね。
また10万円という少額から運用できるので、運用について懐疑的な人でも「おためし」感覚で気軽に利用できるのもメリットの一つです。
楽天証券の口座開設がまだの人は「楽天証券の口座開設にかかる期間は最短3日!メリットや機能も解説」を参考に開設してくださいね。
今は銀行にお金を預けていてもほとんど利息は付きません。ただお金を眠らせておくのではなく、便利なシステムを利用することで眠っている時間も自動的にお金が増えるとしたら、とても有意義な時間の使い方だと思いませんか?
資産運用に自信のない人でも安心の、楽ラップのロボアドバイザーによる助言サービスを利用してみてはいかがでしょうか。