<4385>メルカリは、2018年6月19日に上場しました!
この記事では当時の熱量をそのままお伝えするため、加筆修正することなく掲載しています。
日本最大級のフリマアプリを運営する株式会社メルカリが、東京証券取引所に上場を申請したことが報じられました。
出品数は一日100万品以上、月間流通額は100億円以上という驚くべき数字をたたき出すメルカリですから、以前から上場が予想されてきました。
そしてついに2018年6月19日、メルカリが上場します。
ほかにもフリマアプリといわれるものは数あれど、認知度、流通額、ダウンロード数ともにメルカリはダントツのナンバーワン。
2014年にはアメリカ、2016年にはイギリスへ海外進出し、もし将来的にも期待値の高い銘柄になることは間違いありません。
この記事では、大躍進を続けるメルカリの上場情報や、会社情報、メルカリ関連銘柄を、現在判明している情報をもとに紹介します。
上場はいつ?株式会社メルカリの上場情報
メルカリは2018年6月19日、東証マザーズに上場予定です。
そのほか、公開株式数やブックビルディング期間も決まりました。次の表で確認しておきましょう。
市場 | 東証マザーズ |
---|---|
公開株式数 | 40,714,300株 |
ブックビルディング期間 | 2018年6月4日~2018年6月8日 |
仮条件 | 2,700~3,000円 |
条件決定日 | 2018年6月11日 |
公募価格 | 3,000円 |
募集期間 | 2018年6月12日~2018年6月15日 |
公開上場日 | 2018年6月19日 |
引受証券会社 | 大和証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、SMBC日興証券、みずほ証券、野村證券、マネックス証券、SBI証券、岩井コスモ証券、極東証券 |
実はメルカリは、2017年7月に東京証券取引所に予備申請※を終え、2017年末までには上場するのではないかと予想されていました。
上場時期を早期化できる制度。上場申請を行う日の直前事業年度の末日からさかのぼって3カ月前以降から行うことができます。
ところが結局、2017年末の上場は見送られたのです。
メルカリは、ユーザーの「監視システム」や「カスタマーサポート」を強化。その後、マザーズへの上場が決定しました。
時価総額は2,000億円を超える大型案件になる可能性が高く、投資家なら絶対に見逃せません!
「IPO株をどうやって買ったらいいかわからない!」という人は、まず「IPOの買い方と売り方!SBI証券から一番カンタンに応募する方法」を読みましょう。
日本のユニコーン企業といわれるメルカリ
メルカリは、日本のユニコーン企業※といわれています。
非上場にもかかわらず、企業価値が10憶ドル(約1000億円)規模のベンチャー企業のこと。たいへん珍しいことから伝説の一角獣になぞらえてた名前で呼ばれています。
海外の有名なユニコーン企業には、アメリカのライドシェアリングサービス「Uber」や、中国のスマホメーカー「Xiaomi」、WEB民泊サービスの「Airbnb」などがあります。
メルカリはそうそうたる海外企業にも引けを取らない、急成長を遂げています。
ビジネスの幅を、人口減少や少子高齢化で需要の先細りが懸念される日本国内だけに限定せず、アメリカやイギリスに積極的に事業展開。
フリマアプリ「メルカリ」が大人気!メルカリの会社情報
2013年7月に開始して以来、メルカリは急成長を続けています。メルカリの会社情報は次のとおりです。
会社名 | 株式会社メルカリ Mercari, Inc. |
---|---|
代表取締訳会長兼CEO | 山田進太郎 |
設立日 | 2013年2月1日 |
資本金 | 125億5020万円(資本準備金含む) |
所在地 | 東京都港区六本木6丁目10 六本木6丁目10-1 六本木ヒルズ森タワー |
メルカリの設立は2013年2月ですから、たった4年でここまで売り上げを伸ばしたことになります。たくさんの人が期待する理由もわかるのではないでしょうか。
今後も活躍が期待できるメルカリのビジネスモデルについて解説します。
メルカリはあらゆるユーザーが対象の「なんでも売れる」フリマアプリ
メルカリは、個人から個人へ簡単に物を売買できるフリマアプリです。
自分が要らなくなったものを出品すると、それを欲しい人が直接本人から買うことができます。
不要なものをリサイクル店に引き取ってもらったとき、いくら価値のあるものでも二束三文の値段にしかならず、悔しい思いをした経験がある人も多いですよね。
その点、メルカリは直売できるので、自分で値段を決めることができます。
また一般的なフリーマーケットだと参加するのに出店料がかかりますが、メルカリは出品するだけなら無料。
「女性限定」「出品ジャンル限定」のようにユーザーターゲットを絞らないので、不特定多数の人と売買するチャンスがあることが人気の秘密です。
法に触れるようなことがなければ、ほぼ「なんでも売れる」フリーマーケットなんです。
メルカリの手数料は3種類!会社は何もしなくても儲かる仕組み
メルカリのアプリはダウンロード・登録・出品どれも無料ですが、出品したものが売れると手数料がかかります。
メルカリが儲かる仕組みは、手数料にあるといってもいいでしょう。
メルカリの手数料は3種類です。
- 販売手数料
- 支払手数料
- 振込手数料
メルカリに出品して物が売れると、出品者側は販売価格の10%の販売手数料が必要になります。
その際、支払い方法によっては購入者側にも100円の支払手数料がかかります。
さらに売上金を現金にするとき、1万円未満で引き出すと210円の振り込み手数料がかかる仕組みになっているのです。
メルカリは場所を提供しているだけで儲けられる、まさに夢のようなシステムだといえるでしょう。
生鮮食料品の直売を強化!ポケットマルシェと業務提携
メルカリでひそかな人気を博している出品物が、野菜や果物などの生鮮品です。
メルカリでは「家庭菜園で作りすぎた野菜」や「買いすぎてしまったお米」など、一般家庭同士のやり取りだけでなく、実際に農業を営む側が、自家栽培で作った収穫したての旬の野菜を売るケースも多いです。
農業協同組合(JA)や卸売市場を介すことなく直売するため、市場に出回っている野菜よりも「安価」に「新鮮」なものを手に入れることができることがメリット。
さらに「メルカリチャンネル」と呼ばれるライブ配信を使い、個々の野菜の説明や調理法を解説しつつ自家製野菜を売る側も現れ、大変な反響を生んでいます。
そんな「なんでも売れる」メルカリですが、この生鮮食料品の直売を今後はもっと強化していく予定です。
今後は生鮮食料品の販売をより強化し、ポケットマルシェで取り扱う農産物の流通に貢献するとともに、生産者と消費者を直接つなぐ新しい農産物の流通形態をリノベーションしていくだろうと期待されています。
メルカリに立ちはだかる壁?メルカリが抱える社会的な問題点とは
ユニコーン企業ともてはやされるメルカリですが、ネット上で売買するフリーマーケットというビジネススタイルに何の問題もないわけではありません。
ここでは上場後、メルカリの株価に影響を及ぼす可能性のある問題点について解説します。
利用者の倫理観の欠如!「なんでも出品できる」ことが反作用に
不特定多数のユーザーを対象とした、「(ほぼ)なんでも売れる」ことで、社会的に問題になる場合も多くあります。
多くの人から注目を集めるメルカリだからこそ、常軌を逸した出品物が問題になり、非難が集中しました。
- 偽ブランド品など違法な出品物
- 倫理的に問題がある出品物
- 不良品
「あくまでも本人同士のやりとり」で売買を行うため、届いてみたら偽物だった、というケースも実際にあることも事実です。
現在メルカリでは偽ブランド品の出品は禁止されており、出品者には厳しいペナルティーが科されることになっています。
むろん妊娠菌などというものは迷信であり、全く医学的根拠はなく医薬品医療機器法に当たる可能性があるとして、その後削除されています。
「他人がやった宿題を学校に提出する」ことは法的に問題があるわけではありませんが、本来宿題は本人の勉強のためにやるものであり、それを買い与える親側に倫理観の欠如を疑わざるをえません。
出品者側のモラルの欠如がメルカリの不名誉なニュースとして報道されれば、イメージの悪化にもつながります。
もし今後メルカリが上場するのであれば、このようなことで株価が翻弄されるようなことのないよう、出品物の精査も徹底して行う必要があるでしょう。
現金の売買は出品の意図がよくわからず、またなぜ売れるのかもわからない「謎の出品物」として結構大きな話題になったが、マネーロンダリングの疑いがあるとして、現在は削除対象になっているぞ。
メルカリの株価に影響?メルカリの個人情報流出問題が発覚!
2017年6月、メルカリが管理するユーザーの個人情報が流出したとして、運営側の安全対策の不備が問われました。
個人情報の流出があったのは最大で約5万4,180名とされ、「意図しない第三者にお客さま情報が閲覧できる状態になっていた可能性がある」と報告されています。
情報の内容は、銀行の口座番号、購入・出品履歴、クレジットカードの下4桁と有効期限など。
不正利用される可能性はほとんどないと言われていますが、信用の失墜にもつながりかねない重大なミスであり、今後このようなトラブルにはくれぐれも注意してほしいものです。
売上高は100億円!?メルカリの決算報告(公告)
メルカリは第4期(2015年7月~2016年6月)の決算公告が、官報にて公開されました。
気になるメルカリの決算報告(公告)は、次の通りです。
単位:百万円 | 第3期 | 第4期 |
---|---|---|
売上高 | 4,238 | 12,256 |
営業利益 | -1,104 | 3,286 |
経常利益 | -1,100 | 3,262 |
当期純利益 | -1,105 | 3,011 |
単位:百万円 | 第3期 | 第4期 |
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資産合計 | 10,365 | 29,171 |
負債合計 | 8,757 | 16,109 |
株主資本 | 1,608 | 13,061 |
利益余剰金 | -2,503 | 508 |
メルカリの売上成長率がわかるよう、上の表では前年(第3期)の決算と並べて掲載しています。
第3期から4期のたった一年間で、営業利益・経常利益・当期純利益ともにプラスに転じ、売上高は約3倍に増大しています。
損益計算書、貸借対照表ともに順調な推移を見せていますので、メルカリの業績に関しては今のところ全く不安はありません。
過去に上場が取りやめになったグラフィコの上場情報は「グラフィコ上場取消し!ドタキャンのグラフィコIPO情報」で読めるぞ!
上場すると株価が騰がるかも?メルカリ関連銘柄
メルカリの上場が決まったら、気になるのはメルカリ関連銘柄です。
ここではメルカリの上場決定ニュースや、上場日に影響を受ける可能性のある関連銘柄を紹介します。
東証マザーズに上場のITベンチャー企業、<2497>ユナイテッド
東証マザーズに上場している<2497>ユナイテッドは、スマホアプリの開発やネット広告を手掛けるITベンチャー企業です。
メルカリの上場が予想されていた時点から、すでに買いが集まっており投資家の期待度の高まりがうかがえますね。
ユナイテッドの株価はこちらです。
メルカリのノウハウを生かし海外進出、<8031>三井物産
メルカリは2016年3月、三井物産や日本政策投資銀行などの大手企業6社などから総額約84億円の資金調達を完了したことをホームページ上で明かしました。
三井物産はかねてからインドネシアの高速携帯通信サービスやアフリカの高速モバイルデータ通信事業に参入するため、現地の企業に出資し、事業参画しています。
メルカリと業務提携することで、メルカリのフリマアプリの技術を応用。
インターネットを使った個人間取引を普及させるネットビジネスを海外に普及させていく予定です。
三井物産の株価はこちらです。
メルカリに大手総合商社がそろって出資、<8001>伊藤忠商事
2014年3月、「グローバル・ブレイン」「グロービス・キャピタル・パートナーズ」「伊藤忠テクノロジーベンチャーズ」「GMOベンチャーパートナーズ」より14.5億円を調達したことが、メルカリのホームページ上で公表されています。
そのため伊藤忠テクノロジーベンチャーズの親会社である伊藤忠商事がメルカリ関連銘柄として注目されています。
伊藤忠商事と三井物産は、どちらも日本を代表する総合商社。
メルカリという強力なベンチャー企業を仲間に引き入れたことで、総合商社間に繰り広げられる熾烈な上位争いに、どのような影響をもたらすのか見逃せませんね。
伊藤忠商事の株価はこちらです。
IPOがなかなか当たらないあなたにSBI証券をおすすめする理由!
「IPOに頑張って応募するけど、なかなか当選しない」という人に質問です。
SBI証券の証券口座から応募していますか?
SBI証券のIPOチャレンジポイントは、IPOに応募するごとにコツコツ貯めることができ、貯めたポイントを使ってIPOに応募すると当選確率が上がるというもの。
つまりSBI証券でIPOに応募し続けているお得意様が、優遇される制度なんですね。
IPOに当選しなくてもポイントは付与されます。
少しづつポイントを貯めて、「これは絶対外したくない!」という本命IPOにポイントを使いましょう。
しかし希望のIPOが発表されてから慌ててSBI証券の口座を作ったとしても、ポイントがすぐに貯まるわけではありません。
まだSBI証券の口座を持っていない人はすぐにでも口座を作り、IPOチャレンジポイントを貯めることをおすすめします!
口座開設はこちらからできます。
今年最大のIPO銘柄になるか?メルカリ上場で今年を締めくくろう!
メルカリが上場すれば、時価総額は2000億円規模といわれています。日本のユニコーン企業にふさわしい大きなIPOになることは間違いないでしょう。
もし上場した暁には、皆をあっと驚かせるような斬新なアイデアや決算発表で、さらにマーケットを盛り上げてくれることを期待したいですね。
今後も新たな情報が公開されたら、そのつど当サイト上で情報を公開していきますので、楽しみに待っていてください!