投資家にとっての楽しみの一つに株主優待があります。
株主優待とは株主に与えられる配当金のオマケのようなものですが、優待内容の良し悪しが銘柄選びの条件になっている人も多いのではないでしょうか。
そのため株主優待の内容はバラエティ豊か、面白い優待もたくさんあり眺めているだけでも飽きません。企業側も個人投資家の関心を引くために努力していることがわかりますね。
さて株主優待をもらうには株主になることが第一の条件です。
でも高い株を買う予算なんかない!とはいえ株主優待は欲しい!という人に、とっておきの10万円以下で買える株主優待を紹介します。
10万円以下で大満足!おすすめ株主優待ランキング
株主優待は欲しい、でも資金が少ない、そんな方におすすめの10万円以下の少額投資でも十分に満足できる、お得感のある株主優待を一挙公開します。
順位・企業名・ いくらから買える? |
何がもらえる? |
---|---|
1、 <3140> イデアインターナショナル 88,800円 |
9,000円相当のグループ商品 |
2、 <8107> キムラタン 3,900円 |
全国直営店で5,000円お買い上げに付き利用可能な優待券1枚(2,000円分) 自社オンラインストアで7,000円以上お買い上げにつき利用可能なクーポンキー1個(3,000円分) |
3、 <3057> ゼットン 91,000円 |
3,000円分の食事優待券 |
4、 <2773> ミューチュアル 92,000円 |
1,500円分の選べる優待品 |
5、 <3826> システムインテグレータ 67,700円 |
新潟県産新米コシヒカリ1kg |
6、 <3077> ホリイフードサービス 58,500円 |
2,000円分の店舗優待券 |
7、 <2198> アイ・ケイ・ケイ 70,800円 |
1,500円相当の自社特選品(菓子) レストラン「ラ・ロシェル」、「キュイジーヌ フランセーズ ラ・シャンス」の食事代金優待券 |
8、 <7040> サン・ライフ 92,100円 |
ホテル宿泊(50%割引・飲食優待(10%)券、グループ取扱介護・福祉用品優待券(10%割引)、自分史編纂優待券(10%割引)、オリジナル金粉入りスパークリングワイン引換券、自社グループ施設婚礼利用割引(衣裳15%割引、料理・飲物5%割引)、自社グループ施設葬儀・祭壇20%割引 |
9、 <4837> シダックス 23,500円 |
レストランカラオケ優待券(ルーム料金税抜500円割引券)5枚または自社グループ製品2,000円相当 |
10、 <3280> エストラスト 72,700円 |
クオカード2,000円相当 |
11、 <3205> ダイドーリミテッド 29,400円 |
4,000円相当の自社関連商品 |
12、 <3059> ヒラキ 90,600円 |
靴や衣料品販売の店舗、通販で使える自社お買い物券2,000円相当 |
13、 <7416> はるやま商事 81,700円 |
15%割引券2枚 ネクタイまたはワイシャツ・ブラウス贈呈券 |
14、 <2652> まんだらけ 63,000円 |
自社発行隔月刊誌「まんだらけZENBU」 自社発行「宇宙全史」の小冊子販売パンフレット (9月のみ)株主優待券2,000円分 |
15、 <9876> コックス 16,400円 |
自社製品20%割引券×3枚(自社店舗およびコックスオンラインショップで利用可能) |
16、 <5956> トーソー 46,800円 |
1,000円相当の図書カード |
17、 <8285> 三谷産業 28,400円 |
ニッコー(株)製の陶磁器製品から自社選定商品1,500円相当 |
18、 <2114> フジ日本精糖 55,400円 |
1,000円相当の自社製品(砂糖など) |
10万円以下の少ない予算でも、十分楽しめるバラエティ豊かな株主優待が揃っています。気軽に投資できますね。
株主優待でおすすめ銘柄はこれ!もらってうれしい人気銘柄
ダイジェストで紹介してきましたが、この中でも特に一押しの株主優待について詳しく解説します。
また20位までのランキングには載せられませんでしたが、ぜひ知ってもらいたいお得な株主優待が他にもたくさんあります。
やっぱり自社製品!一度は使ってみたい企業入魂の主力商品
弊社ではこんな製品を作っています、これからもご愛顧下さい。そんな思いを込めて株主優待に自社製品をプレゼントしている企業が多くあります。自社製品に対する愛情が感じられて、企業の好感度が上がりますね。
株主優待に自社製品を選んでいるおすすめ銘柄は、次のとおりです。
企業名 | 株主優待の内容 |
---|---|
<3205> ダイドーリミテッド |
4,000円相当の自社取扱商品(衣料品・雑貨) |
<2114> フジ日本精糖 |
1,000円相当の自社製品(砂糖など) |
<3205>ダイドーリミテッドは、羊毛生産から衣料品の製造までグループ会社が一貫して行う、「ダイドークオリティ」という品質へのこだわりを持った企業。
2018年3月期は、ニューヨーカーの「タオル・ハンカチセット」です。日本ブランドの特選品を株主優待に選び、優待制度にも力を入れています。
<2114>フジ日本精糖は、その名の通り「お砂糖」のメーカー。
料理にもお菓子作りにも欠かせない、砂糖詰め合わせが優待です。主婦トレーダーには見逃せませんね。
金券がもらえる株主優待
自社製品も面白いのですが、使い道を選ばない金券は誰にでも喜ばれるプレゼントです。株主優待に関するアンケートでも、金券はやはり人気。
株主優待に金券を選んでいるおすすめ銘柄はこれです。
企業名 | 株主優待の内容 |
---|---|
<3280> エストラスト |
2,000円分クオカード |
<4275> カーリットホールディングス(株) |
500円分UCギフトカード※ |
<9059> カンダホールディングス(株) |
1,000円分図書カード |
クオカードはコンビニやドラックストア、ファミレス、ガソリンスタンド、書店、CDショップでも利用できる汎用性の高い全国共通の商品券です。プリペイド式なので残高が0になるまで利用できるカード。
上記の中でもエストラストは2,000円のクオカードがもらえる、おすすめの銘柄です。
やっぱり食品!食卓が豊かになる株主優待
株主優待が届くと、喜ぶのは自分というより家族の方かもしれません。株主優待で美味しい特産品やお菓子が届いたら家族で囲む食卓はもっと笑顔になりますね。
株主優待に食品の詰め合わせを選んでいる企業もたくさんあります。その中でもよりボリュームのある株主優待を用意している銘柄はこれです。
企業名 | 株主優待の内容 |
---|---|
<1780> ヤマウラ |
3,000円相当の地場商品群 |
<8613> 丸三証券 |
1,000円相当の海苔詰め合わせ |
<3224> ゼネラル・オイスター |
・オイスター・ピース・クラブのポイント付与(1,500ポイント) ・牡蠣加工品(1,500円相当) |
<3167> TOKAIホールディングス |
天然水(500ml)12本 |
<1780>ヤマウラは長野県に本社を置く建設会社。1920年創業で、公共建築物や民間の事務所、工場、住宅、マンションなどの建設を行っています。首都圏への進出も盛んで、マンション開発やリノベーション事業を強化中です。
株主優待は3,000円相当の地場商品群の中から1点を選択できます。商品は地元メーカーが製造した寒天やヨーグルトなど。100株からの株主優待で3,000円相当の品物がもらえるケースは中々ありません。
ほかにも丸三証券の海苔詰め合わせなど、每日の食卓に欠かせないもらって嬉しい食品ばかりです。
株主優待で配っていた1万円の商品券を、2,000円ごとに1,000円使用可能な1万円分の商品券に変更したことを2016年7月の取締役会で発表するとともに、株価が500円近く急落した。たったこれだけの改変で株価に大きく響くんだぞ!
株主優待をお得にゲットするにはNISAがおすすめ
10万円以下で株主優待や配当金がもらえて得をしても、配当金や売却益で税金を取られてしまうとせっかくの利益が減ってしまいますね。
普通、投資で得た利益には約20%もの税金がかかります。
配当金にさらに20%の税金がかかれば利益は少なくなってしまいます。どうにかして余分な税金は節約したいものですね。
そこでおすすめなのが、少額投資非課税制度のNISA※です。
年間120万円の非課税枠の範囲内なら、投資で得た利益(配当金や売却益)にかかる20%の税金が非課税になります。他にも確定申告が不要など、個人投資家には嬉しいメリットがいっぱいです。
NISAについての詳しい解説は「NISA(ニーサ)とは?株初心者が知るべきメリットとデメリット」を参考にしてください。
NISA口座開設ならSBI証券!手数料が無料に
NISA口座を活用して株主優待や配当金をもらった方が税金がかからず得ですね。しかし、投資する上で無視することができないのが税金だけでなく手数料の存在です。
何度も株を売買していると、わずかな手数料とはいえバカになりません。
この手数料が無料になるのがSBI証券のNISA口座なのです。
SBI証券ではNISA口座内での株の売買手数料が、年間120万円まで恒久0円で取り引きできます。まだNISA口座を持っていない人は、SBI証券で口座開設してみてはいかがでしょうか。
株主優待に目がくらむのは要注意!あくまで損をしないことが重要
株主優待であんなものもらった、こんなものもらったと、株主優待でもらったものを自慢しているブログがたくさんありますね。
私も欲しい!と思うのは当然なのですが、株主優待をもらうことが株式投資をすることの目的になってしまっては本末転倒です。
例えば2,000円の金券をもらうために10万円で株を買って株主になり、権利落ち日に株価が下落したので損切りし、9万5,000円で株を売却したらどうなるでしょうか。結局のところ、差し引き3,000円分の損をしたことになります。
株主優待はあくまでオマケです。「もの」に目がくらんで本質を見失わないようにしましょう。
もらわなかったら損をする!人気の株主優待で生活を豊かに彩ろう
優待は投資をする上で楽しみの一つです。配当金でお小遣いが増え、さらに面白いものや美味しいものが企業から届いたら、損得勘定も吹っ飛んで「これからも応援してあげよう」という気持ちになりますね。
高額な株を買うわけではないのでささやかな楽しみではありますが、株主優待でもらった商品から良い銘柄を探求するきっかけを作り、株式投資を通じて元本を増やしていくことでさらに大きな株を買うことも可能になります。
また株主優待の内容だけでなく、前年度の配当実績や企業の安定性や成長性も視野に入れ、長期投資で利益を出せる企業と、長いお付き合いができたらベストですね。