難しい知識も必要なく、株初心者でも簡単に利益を出せるIPO(アイピーオー)ですが、1つだけ欠点があります。
それは、なかなか抽選に当たらないこと。
1年間全く当たらない人もいる一方で、毎月のように当選している人もいます。
この違いは何でしょうか。
実はちょっとしたテクニックでIPOの当選確率を今までより高める方法があるんです。
何回応募しても当たらない人のために、とっておきの情報を5つ集めました。
この記事を参考にして、ぜひIPO抽選にチャレンジしてみてください。
IPOの当選確率を上げる方法その1:証券口座を複数開設する
IPOは、各証券会社によって取り扱い銘柄が異なります。
できるだけたくさんの証券会社に口座を開いたほうが、多くの抽選に参加できるのです。
それに、資金力がない個人投資家の場合、複数の証券会社の口座を開設してIPO抽選に挑まないと、大口投資家には勝てません。
どの証券会社も無料で口座開設できますので、できる限り多くの証券口座を開設しておきましょう。
IPO当選のためには、次の6つの証券会社が特におすすめです。
次から、詳しく見ていきます。
ネット証券ナンバー1のSBI証券
SBI証券はIPO取り扱い実績数がネット証券ナンバー1です。
IPO抽選に落選してもチャレンジポイントがもらえ、次回以降のIPO抽選が有利になります。
IPOチャレンジポイントを溜めるためにも、早めに口座開設をしておいてくださいね。
主幹事も多いSMBC日興証券
SMBC日興証券は野村證券と同じように店舗を持つ大手総合証券の1つ。
IPOの主幹事を務めることも多い証券会社です。
IPOの当選確率を上げるために、ぜひSMBC日興証券には口座開設しておきましょう。
完全平等抽選のマネックス証券
マネックス証券は、IPO抽選に資金力が関係ありません。
これは資金が少ない人にはありがたいシステム。誰もが平等に1人1票の抽選です。
少額投資家に優しいマネックス証券でもぜひ口座開設をしておきましょう。
資金移動がしやすく便利な松井証券
松井証券もIPO株の70%が平等抽選です。こちらもぜひ口座開設しておきたい証券会社ですね。
また、松井証券はネットバンキングでの資金移動が便利。
振込手数料無料で即時入金なので、いざというときに頼りになる証券会社です。
IPOの穴場と評判のむさし証券
むさし証券も同じようにIPOの完全平等抽選を行う証券会社です。
口座開設数もそれほど多くないので、競争率も低く穴場の証券会社といえます。
ライバルが少ないむさし証券もおすすめです。
取り扱い数が増加中の楽天証券
楽天証券はIPOの取り扱い数が少なめでした。ですが、2018年3月期決算発表で、IPOの強化を表明し、2018年は取り扱い実績も増えています。
楽天証券も完全平等抽選なので、誰にでも当選できるチャンスがあるのが嬉しいポイント。
ぜひ楽天証券にも口座を作っておきましょう。
ここまで、複数の証券会社に口座を開設するテクニックを説明しました。
とはいえ、資金の問題もあるので、すべての証券会社からIPOを申し込むのは現実的ではないでしょう。
どの証券会社からIPOに申し込むのがよいか、次から説明します。
IPOの当選確率を上げる方法その2:主幹事の証券会社から応募する
IPOを申し込むべき証券会社は、主幹事証券会社です。
その方が、圧倒的にIPOの当選確率は上がります。
ここで”主幹事とは何か”がわからない人へ、新規公開株(IPO)の売り出し方について説明します。
IPOは複数の証券会社から売り出されますが、その証券会社にも主幹事証券、副幹事証券、幹事証券と役割があります。主幹事の証券会社は、IPOを行う企業と上場のための準備を行うため、その企業の新規公開株を優先的に多く売り出すことができるんです。
上のグラフは、主幹事、副幹事、幹事証券会社の新規公開株を売り出せる株数の割合の例ですが、実際もこのような比率が一般的。
上の例で考えると、副幹事の証券会社より、主幹事のほうが17倍も多くIPO株が割り当てられています。
絶対数が多くなれば、IPOの当選確率は上がるもの。
IPOに申し込むなら、主幹事会社は外せません。
IPO情報の新規上場銘柄一覧にある「引受証券」という項目で、一番多く株が割り当てられている証券会社が主幹事証券会社になります。
主幹事になる回数が多いのは、大手の野村證券です。
このような総合証券は、IPO株の大部分を金融機関や大口の投資家へ回してしまいます。資金力のない個人投資家が入るすきはほとんどありません。
そのため、平等抽選の枠のある証券会社が主幹事になったときはチャンスです。
ぜひ主幹事の証券会社から応募してみてください。
IPOの当選確率を上げる方法その3:資金をできるだけ多く準備する
3年間(2016~2018年)のIPO全銘柄の公募価格から、購入に必要な金額を調べてみました。
~10万円まで | ~30万円まで | ~50万円まで | ~70万円まで | |
---|---|---|---|---|
2016年 | 13 | 58 | 10 | 2 |
2017年 | 12 | 69 | 8 | 1 |
2018年 | 11 | 63 | 15 | 1 |
総計 | 36 | 190 | 33 | 4 |
30万円で応募できるIPOは全体の85%
50万円で応募できるIPOは全体の98%
30万円あれば買えるIPO銘柄が約8割。ただし、全ての銘柄に挑戦するには、50万円を超える金額が必要です。
複数の口座から申し込みたい場合、この倍以上の資金が必要なこともあります。準備できなければ、1つの口座からしか抽選に参加できないことも。
せっかく当選確率を上げようとたくさん口座を開設しても、抽選に参加できないと意味がありません。
なるべく多くの資金をIPO用に準備して、当選確率を上げましょう。
IPOの当選確率を上げる方法その4:前受金不要の証券会社を使う
松井証券は、IPO申し込み時に資金を準備する必要がありません。
資金が限られていても、他の証券会社とあわせてIPOに申し込むことが可能。
少ない資金でも、この方法を使えば当選確率を上げられます。
松井証券にもぜひ口座を開設しておきましょう。
松井証券のIPOについては、「松井証券のIPOは前受金が不要!資金力によらず当選のチャンスあり」を参考にしてください。
IPOの当選確率を上げる方法その5:ポイントを利用する
SBI証券にはIPOの抽選に外れるごとに1ポイントずつもらえるIPOチャレンジポイントというサービスがあります。
IPOチャレンジポイントを使うと、そのポイント数に応じて当選確率が上がるのです。
その10ポイントを使用して抽選に参加すれば、ポイントを使用していない人より当選確率が上がる仕組みです。
しかし、人気のIPOには多くの人がポイントを使用してくるもの。ポイントを使う銘柄については、よく検討してくださいね。
IPOチャレンジポイントを溜めるためにも、SBI証券の抽選には普段から応募しておきましょう。
また、大和証券にもポイントによる優遇があります。
一般の抽選に落選した人が対象。ポイントが多い人ほど再抽選時の当選確率が上がるシステムです。
ポイントは、大和証券の取引実績や株主優待で貯まるのでぜひ活用したいですね。
このように証券会社ごとにIPOの抽選方法が違うので、詳しくは「証券会社ごとの抽選方法を理解してIPO当選確率アップを狙え!」の記事を参考にしてください。
IPOの当選確率を上げる方法まとめ
当選するには運ももちろん必要ですが、今回紹介した方法をやるかやらないかでも結果は大きく違ってきますよ。
こちらで紹介したおすすめの証券会社には、ぜひ口座を開設してください。
主幹事の証券会社からの申し込みは必須です。主幹事の情報は必ずチェックしましょう。
IPO用の資金はなるべく多く確保するのがおすすめ。そのうえで、事前入金不要の会社も活用し、複数の口座からIPOを申し込んでくださいね。
ポイントをコツコツ貯めて、当選確率を上げるのも一つの手です。
しっかり対策して、IPOの当選を目指しましょう。