多くの投資信託のなかでも、特に高パフォーマンスを誇るアクティブファンドである「ひふみ投信」。
「ぜひ買ってみたい!」と思っている人も多いですよね。
ところが、「ひふみ投信」とよく似た「ひふみプラス」や「ひふみ年金」という名前の投資信託を見つけて、「何が違うんだろう?」と疑問に思いますよね。
この記事では、人気のアクティブファンド「ひふみ投信」と「ひふみプラス」、「ひふみ年金」の違いを分かりやすく比較し、どれがあなたに最適かを解説します。
ひふみ投信とひふみプラスは、ファンドを購入できる販売会社が違う!
「ひふみ投信」や「ひふみプラス」、「ひふみ年金」は、いずれもレオス・キャピタルワークスが「ひふみ投信マザーファンド※」に投資しています。
ファミリーファンド方式によって運用される投資信託のこと。
マザーファンドに対してベビーファンドがあり、複数のベビーファンドから集めた資金を一括して運用することで運用効率を高めます。
組入れ銘柄や運用パフォーマンスなど、投資内容に違いはありません。
つまりベビーファンドである「ひふみ投信・ひふみプラス・ひふみ年金」で集めた資金を、
一括して「ひふみ投信マザーファンド」というマザーファンドに投資しているということ。
では、なぜ3種類のファンドに分かれているのでしょうか。最も大きな違いをまとめました。
ひふみ投信 | レオス・キャピタルワークス直販の投資信託 |
---|---|
ひふみプラス | 証券会社など販売会社各社から購入できるひふみ投信 |
ひふみ年金 | 証券会社など販売会社各社から購入できる、確定拠出年金制度※に対応したひふみ投信 |
公的年金に上乗せして受け取ることができる年金制度で、企業型と個人型があります。掛金は投資信託などで運用もできます。
個人型確定拠出年金(iDeCo)についてくわしい解説は「【個人型確定拠出年金】iDeCo(イデコ)とは!メリットとデメリット」を参考にしてください。
つまり3つの投資信託の違いは、ファンドを購入できる販売会社の違いです。
「ひふみ投信」はレオス・キャピタルワークスで、「ひふみプラス」や「ひふみ年金」は取り扱いのある証券会社や銀行で購入できるというわけです。
ひふみ投信はNISA口座でも運用できる!税金の心配無用
レオス・キャピタルワークスの「ひふみ投信」は、NISA口座※でも運用できます。
少額投資非課税制度のことで、投資総額が年間120万円までなら株や投資信託で得た利益に税金がかからないオトクな制度です。
NISAについて詳しい解説は「NISA(ニーサ)とは?株初心者が知るべきメリットとデメリット」を参考にしてください。
通常、投資信託で得た利益には約20%の税金がかかりますが、NISA口座からひふみ投信を購入すれば税金の心配をする必要がありません。
すでに開設済みのNISA口座を、ほか金融機関に移管することはできます。
ひふみ投信を検討していて、まだNISA口座を開設していない人は、レオス・キャピタルワークスでNISA口座を作るのもいいでしょう。
ひふみ投信とひふみプラスの違い!手数料や信託報酬を比較
購入できる場所が違うことで、3つのファンドは手数料にも違いがあります。
また年金商品であるひふみ年金だけは長期投資でも負担にならないよう、ほかの2つに比べて信託報酬が割安に。
ここではファンドにかかる費用の違いについて比較します。
ひふみ投信 | ひふみプラス | ひふみ年金 | |
---|---|---|---|
買付手数料 | 無料 | 各販売会社の定める手数料 | 各販売会社の定める手数料 |
信託報酬(年率) | 1.0584% | 1.0584% | 0.8208% |
信託財産留保額※ | 無料 | 無料 | 無料 |
ファンドを途中で解約したときにかかる、信託財産留保額などの余分な費用の負担もないのは、大きなメリットです。
資産形成応援団があるのはレオス直販のひふみ投信
ひふみ投信は長期的なファンド保有者を優遇する、「資産形成応援団※」という信託報酬割引サービスがあります。
長期保有すればするほどお得な割引サービス。継続してファンドを保有していると、5年以上で資産残高の年率0.2%の、10年以上で資産残高の年率0.4%のお金が戻ってきます。
このような割引サービスは、他社のファンドにはあまり例がありません。長いスパンで投資を考えている人ならぜひとも利用したいサービスですね。
ひふみプラスは100円から積立可!おすすめはSBI証券と楽天証券
「ひふみプラス」には次のメリットがあります。
- ひふみプラスを取扱う銀行や証券会社の口座があればすぐに購入できる
- すでに証券会社などでほかのファンドを購入している場合、一括して資産を管理できる
- 金融機関によっては100円から積立でき、少額から投資できる
特定口座(源泉徴収あり)の口座でまとめて管理していれば、確定申告でほかの口座と損益通算をする手間も省けるので大変便利です。
損益通算についての詳しい解説は、「初心者向け株と税金の基礎知識」を参考にしてください。
そこでひふみプラスの購入なら、SBI証券や楽天証券がおすすめです。
SBI証券と楽天証券でひふみプラスを購入するメリットは、次の通りです。
購入手数料 | 無料 |
---|---|
積立投資 | 可能(100円~) |
NISA口座から購入 | 可能 |
レオス直販のひふみ投信の積立は最低投資金額が1万円ですが、SBI証券や楽天証券なら、100円から積み立てることができます。
投資信託の初心者でも、気軽な気持ちで始められますね!
あなたはどっち?「ひふみ投信とひふみプラス」長所を生かした選択を
ひふみ年金は確定拠出年金で運用する投資信託、ひふみ投信はレオス・キャピタルワークス直販の投資信託で「資産形成応援団」の割引サービスがあります。
ひふみプラスは、銀行や証券会社のような金融機関で購入できる投資信託。手数料が安く、少額からの積立投信が可能なSBI証券や楽天証券から購入するのがおすすめです。
とはいえ3つの投資信託は、同じひふみマザーファンドに投資しているため運用パフォーマンス自体に変わりはありませんので、どんな条件を重視するかで選ぶことが大切です。