投資信託と上場株式の両方のメリットをあわせもつETF(上場投資信託)。手軽に国際分散投資できる、株の初心者にもおすすめの金融商品ですよ。
証券会社の口座があれば手軽に取引きできるため、多くの投資家の人気が集まっています。ETFの種類や本数は、今後もっと増えることが予想されます。
しかし株の初心者ならなおさら「どのETFを買ったらいいのか?」と、頭を悩ませてしまうかもしれません。
この記事ではどういう基準で選べばいいのか、ETF選びのヒントを解説し、人気がある有望なETFをランキング形式で紹介します。
ETFの選び方!分配金や出来高でETFを選ぶメリット
ETFとはExchange Traded Fundの略で、「上場投資信託」のことです。
ETFの特徴やメリット、デメリットについては「ETFとは?仕組みやメリットをわかりやすく解説」で詳しく解説しています。
投資家にとって嬉しいメリットがたくさんあるETFですが、購入するときどんな基準で選べばいいのでしょうか。
ここでは株の初心者のETFの選び方について解説します。
ETFにも分配金があります!
ETFには、分配金が出るものがあります
分配金は権利確定日にそのETFを保有していればもらえるので、上場株式の配当金のシステムとほぼ変わりませんね。
ETFで長期投資をしたい人にとって、配当金の利回り情報は欠かすことができない投資情報です。
上場株式と同じようにもらえる特典を活用し、ETFの分配金が高いものを選ぶこともETFの一つの選択基準です。
株の初心者が購入するのに理想的なETF
ETFは、投資信託と上場株式の二つの特徴をあわせもつ金融商品です。
そのため投資信託の繰上償還(※1)のリスク、上場株式の上場廃止(※2)のリスクを伴います。
投資信託の信託期間が終了する前に運用を終了すること。
証券取引所が定める上場廃止基準に抵触すると判断された場合に、上場が取り消されること。
またETFは投資信託なので、信託報酬がかかります。長期投資を考えている人は特に信託報酬ができるだけ低いものを選びましょう。
株の初心者は上記のようなリスクを取らないために、できるだけ以下の条件に合致するETFを購入する必要があります。
- 出来高が多い
- 売買代金が高い
- 信託報酬※が安い
投資信託を管理・運用するための費用で、信託財産の中から支払われます。ETFは純資産の中から信託報酬が日割りで徴収されます。
また信託報酬は一律ではなく、ETFによって違いがあります。
出来高や売買代金が高いETFは、それだけ多くの投資家が頻繁に売買し、活性化しているということであり、そのETFの人気度を可視化したものだといえます。
ETF分配金利回りランキング
ここではETFの分配金を利回り換算し、高いものから上位10位を紹介します。
証券コード | 銘柄名 | 分配金利回り(%) | 決算日 |
---|---|---|---|
1566 | 上場インデックスファンド新興国債券 | 6.29 | 1/10、3/10、5/10、7/10、9/10、11/10 |
1497 | シェアーズ 米ドル建てハイイールド社債 ETF(為替ヘッジあり) | 4.56 | 1/11、4/11、7/11、10/11 |
1362 | ダイワ上場投信-東証REIT指数 | 4.44 | 6月、10月 |
1495 | 上場インデックスファンドアジアリート | 3.87 | 1/20、4/20、7/20、10/20 |
1324 | NEXT FUNDS ロシア株式指数・RTS連動型上場投信 | 3.76 | 7/8 |
1555 | 上場インデックスファンド豪州リート | 3.69 | 1/10、3/10、5/10、7/10、9/10、11/10 |
1632 | NEXT FUNDS 金融上場投信 | 3.64 | 7/15 |
1345 | 上場インデックスファンドJリート隔月分配型 | 3.55/td> | 1/8、3/8、5/8、7/8、9/8、11/8 |
1398 | SMAM 東証REIT指数上場投信 | 3.53 | 3/8、6/8、9/8、12/8 |
1345 | MAXIS Jリート上場投信 | 3.49 | 3/8、6/8、9/8、12/88 |
分配金を受け取るためには、権利付最終日に株主になっておく必要があります。
権利付最終日は「権利確定日(決算日)の3営業日前」のことです。
権利付最終日に株を持っていれば、分配金を受け取ることができます。翌営業日(権利落ち日)に株を手放しても大丈夫。
上の表を見てもわかる通り、毎月分配金が出るETFもあります。保有しているだけで分配金がもらえるETFは魅力的ですね。
ETF信託報酬ランキング
ETFには信託報酬がかかります。
ETFの信託報酬は一般的な投資信託と比べ、比較的低く設定されていますが、もちろん負担は少ないに越したことはありません。
ここでは信託報酬が低いETFの順にランキングします。
証券コード | 銘柄名 | 信託報酬(年率%) |
---|---|---|
2521 | 上場インデックスファンド米国株式(S&P500)為替ヘッジあり | 0.06 |
1547 | 上場インデックスファンド米国株式(S&P500) | 0.06 |
1475 | iシェアーズTOPIX ETF | 0.06 |
1473 | One ETFトピックス | 0.08 |
1593 | MAXIS JPX日経インデックス400上場投信 | 0.08 |
1348 | MAXIS トピックス上場投信 | 0.08 |
1308 | 上場インデックスファンドTOPIX | 0.09 |
1586 | 上場インデックス TOPIX Ex-Financials | 0.09 |
1557 | SPDRS&P500 ETF | 0.0945 |
1592 | 上場インデックス JPX日経インデックス400 | 0.1 |
1305 | ダイワ上場投信ートピックス | 0.11 |
1306 | TOPIX連動型上場投資信託 | 0.11 |
信託報酬はETFを保有している間はずっと必要になる経費です。長期投資を考えている人は、信託報酬ができるだけ低いものを選びましょう。
ランキングを見ると、日経平均やTOPIX連動型などシンプルなETFが多いことがわかりますね。
長期投資にはシンプルなインデックスファンドが基本なので、ほったらかしでコツコツ投資したい人にはピッタリな選択です。
ETF出来高・売買代金ランキング
ここではETFの出来高と売買代金のランキングを紹介します。
出来高や売買代金の高さはどちらも活発に売買されていることを表しているため、順位が高いほど人気が高いETFといっていいでしょう。
証券コード | 銘柄名 |
---|---|
1357 | 日経ダブルインバース上場投信 |
1570 | 日経平均レバレッジ上場投信 |
1689 | ETFS 天然ガス上場投資信託 |
1306 | TOPIX連動型上場投資信託 |
1360 | 日経平均ベア2倍上場投信 |
1699 | NOMURA原油インデックス上場 |
1615 | 東証銀行業株価指数連動型上場投資信託 |
1308 | 上場インデックスファンドTOPIX |
1579 | 日経平均ブル2倍上場投信 |
1366 | ダイワ上場投信-日経平均ダブルインバース・インデックス |
証券コード | 銘柄名 |
---|---|
1570 | 日経平均レバレッジ上場投信 |
1357 | 日経ダブルインバース上場投信 |
1579 | 日経平均ブル2倍上場投信 |
1321 | 日経225連動型上場投資信託 |
1360 | 日経平均ベア2倍上場投信 |
1306 | TOPIX連動型上場投資信託 |
1458 | 楽天ETF-日経レバレッジ指数連動型 |
1459 | 楽天ETF-日経ダブルインバース指数連動型 |
1346 | MAXIS 日経225上場投信 |
1365 | ダイワ上場投信ー日経平均レバレッジ |
二つの表を見比べてみましょう。どちらのランキングでも名前が挙がっているETFがありますね。
- <1357>日経ダブルインバース上場投信
- <1570>日経平均レバレッジ上場投信
- <1306>TOPIX連動型上場投資信託
- <1360>日経平均ベア2倍上場投信
- <1321>日経225連動型上場投資信託
- <1579>日経平均ブル2倍上場投信
これらはいずれも流動性が高く、人気がある銘柄といってまず間違いありません。
手数料が安い!SBI証券がETFを買うのにおすすめの理由
ETFはどこの証券会社でも購入することができます。
「少額投資に適している」というETFのメリットを利用したいあなたに、ピッタリな証券会社を紹介します。
10万円以下のETFを購入したい人に最適な証券会社は、SBI証券。
SBI証券のアクティブプランでは、一日の約定代金合計が10万円以下の場合、取引手数料が0円(無料)です!
ただし、SBI証券の手数料無料サービスを利用するには、手数料プランを「スタンダードプラン」から「アクティブプラン」に切り替える必要があります。
SBI証券のオトクな料金体系をもっと知りたいあなたは、「SBI証券は手数料が0円!少額投資ならアクティブプランがおすすめ」を読んでください。
またSBI証券は国内ETFだけでなく海外ETFの取り扱い数も豊富で、さまざまな種類から選ぶことができるメリットがあります。
ETFの選び方も簡単です。取扱銘柄一覧から希望のカテゴリーを選んでクリックすれば、たくさんのETFのなかから絞り込みが可能。
ETFを10万円以下の少額で投資したい人は、ぜひSBI証券の口座から買うことをおすすめします。
SBI証券の口座解説はこちらからできます。
売買手数料が無料!auカブコム証券のフリーETFを活用しよう
ETFの購入でもう1つおすすめの証券会社があります。それがauカブコム証券。
auカブコム証券ではフリーETFが用意されており、なんと下記8銘柄の売買手数料が無料となっています。
- MAXIS JPX日経インデックス400上場投信
- MAXIS 日経225上場投信
- MAXIS トピックス上場投信
- MAXIS 海外株式(MSCIコクサイ)上場投信
- SPDR® S&P500® ETF
- ABF汎アジア債券インデックス・ファンド
- MAXIS Jリート上場投信
- MAXIS JPX日経中小型株指数上場投信
フリーETFは現物・信用取引に関わらず手数料が不要。しかもauカブコム証券には逆指値注文やOCO注文(W指値注文)を始め、豊富な注文方法が用意されているので、リスク管理も万全です。
フリーETFの対象に買いたい銘柄がある場合は、迷わずauカブコム証券で口座開設をしておきましょう。
ETFランキングを分析して国内ETFに投資してみよう!
ETFを選ぶ基準は人それぞれ。出来高や売買代金が少なくても高騰する銘柄もあります。しかし株の初心者の場合、その見極めは大変難しいものです。
人気の株ほど値動きが激しいのは当然ですから、出来高や売買代金で選んでみる、また長期投資する人は配当の高さや信託報酬の低さを参考にしてみる、というのもETFの投資戦略として有効でしょう。
ETFの種類がたくさんあるため、どれにしようか目移りしているうちに、買い時や売り時を逃してしまわないようにしたいですね。