株主優待は、その企業の株を保有する株主が受けることのできる特典です。優待内容は商品券やモノなど、企業によって異なります。
なかには無料で映画を観ることができる「映画優待券」を、株主優待として配っている企業もあるんですよ。
映画館を利用するメリットのひとつに「大きなスクリーンならではの迫力や、臨場感を得られること」があります。しかしその半面、料金が高いというデメリットも。
これらを天秤にかけたうえで、楽しみにしていた新作映画でも、映画館で観ることを諦めてDVDの発売を待つ人もいますよね。
しかし今回紹介する企業の株を保有していれば、年数回の映画が無料で楽しめるんです。
優待内容に映画優待券が含まれている企業のうち、ここで紹介するのは特にオススメの8社。
株主優待を受けるための権利確定月は、次のとおりです。
権利確定月 | 企業名 |
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・1月末 ・7月末 |
・スバル興業 |
・2月末 ・8月末 |
・松竹 ・東宝 |
・3月末 ・9月末 |
・東映 ・東京テアトル ・武蔵野興業 ・中日本興業 |
・6月末 ・12月末 |
・東急レクリエーション |
これらの企業の優待に必要な投資額や優待内容など、株主優待の情報をそれぞれ紹介していきますね。
<9632>スバル興業の株主優待情報
スバル興業は、映画の興行をはじめ、飲食店の経営や不動産の賃貸・売買、道路の維持・清掃などを行う企業です。
権利確定日 | ・1月末 ・7月末 |
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最低必要株数 | ・100株 |
投資額 | ・808,000円 |
配当利回り | ・0.93% |
半期ごとの詳しい優待内容を見てみましょう。
保有株式数 | 映画優待回数 |
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100株以上 | 6回 (2回) |
200株以上 | 12回 (4回) |
300株以上 | 18回 (6回) |
この優待は有楽町スバル座の上映映画で利用することができます。
<9601>松竹の株主優待情報
松竹は主に次のような事業を展開している企業です。
- 実写やアニメ・特撮映画の製作・宣伝・配給をはじめとする映像事業
- 歌舞伎・一般演劇の企画・製作・興行をはじめとする演劇事業
- ビル賃貸や不動産管理などを行う不動産事業
- 映画パンフレットの製作・販売
- イベントの企画・運営
権利確定日 | ・2月末 ・8月末 |
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最低必要株数 | ・100株 |
投資額 | ・1,816,000円 |
配当利回り | ・0.17% |
半期ごとの詳しい優待内容を見てみましょう。
保有株式数 | 映画優待ポイント数※ |
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100株以上 | 80ポイント (40ポイント) |
200株以上 | 160ポイント (60ポイント) |
300株以上 | 200ポイント (80ポイント) |
500株以上 | 280ポイント (100ポイント) |
800株以上 | 400ポイント (120ポイント) |
1,000株以上 | 480ポイント (140ポイント) |
※映画を観るには1人10ポイント(3Dは15ポイント)が必要
優待ポイントは全国のMOVIXで利用可能です。
またMOVIX以外にも、次の劇場であれば利用することができます。
300株以上保有している場合は、映画優待ポイントのほかに演劇優待券も発行されます。
しかしこの銘柄の株価は1カ月で1万円~2万円上昇することもあるから、今じゃなくても株価が下がった時に購入しておけば、大きな利益を得られる可能性もあるぞ。
<9602>東宝の株主優待情報
東宝は映画の企画・製作、配給・売買、興行をはじめとする映画事業や、演劇の企画・製作・興行などを行う演劇事業、不動産経営事業を行う企業です。
権利確定日 | ・2月末 ・8月末 |
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最低必要株数 | ・100株 |
投資額 | ・363,000円 |
配当利回り | ・0.69% |
半期ごとの詳しい優待内容を見てみましょう。
保有株式数 | 映画割引券※ |
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100株以上 | 2枚 |
500株以上 | 8枚 |
※800円で映画鑑賞が可能
保有株式数 | 映画割引券※ |
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1,000株以上 | 1シート |
2,000株以上 | 2シート |
3,000株以上 | 3シート |
5,000株以上 | 6シート |
10,000株以上 | 10シート |
20,000株以上 | 15シート |
30,000株以上 | 20シート |
50,000株以上 | 25シート |
100,000株以上 | 30シート |
これらの優待は全国のTOHOシネマズで利用可能です。
またTOHOシネマズ以外にも、次の劇場であれば利用することができます。
10,000株以上保有している場合は、映画優待券のほかに演劇招待券も発行されます。
<9605>東映の株主優待情報
東映は映画やテレビ作品の企画・製作、ホテル事業、不動産・開発事業などを展開する企業です。
権利確定日 | ・3月末 ・9月末 |
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最低必要株数 | ・100株 |
投資額 | ・1,133,000円 |
配当利回り | ・0.53% |
半期ごとの詳しい優待内容を見てみましょう。
保有株式数 | 映画優待券 |
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100株以上 | 1冊 |
200株以上 | 2冊 |
400株以上 | 4冊 |
700株以上 | 6冊 |
1,300株以上 | 8冊 |
2,000株以上 | 10冊 |
4,000株以上 | 20冊 |
6,000株以上 | 30冊 |
全国のT・ジョイ(T・ジョイ稚内を除く)で利用可能です。
またT・ジョイ以外にも、次の劇場であれば利用することができます。
<9633>東京テアトルの株主優待情報
東京テアトルは映像関連事業をはじめ、飲食関連事業、中古マンション販売事業、不動産賃貸事業などを展開する企業です。
権利確定日 | ・3月末 ・9月末 |
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最低必要株数 | ・100株 |
投資額 | ・148,800円 |
配当利回り | ・0.67% |
半期ごとの詳しい優待内容を見てみましょう。
保有株式数 | 映画優待券※ |
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100株以上 | ・4枚綴1冊 |
200株以上 | ・8枚綴1冊 |
300株以上 | ・4枚綴1冊 ・8枚綴1冊 |
400株以上 | ・8枚綴2冊 |
500株以上 | ・4枚綴1冊 ・8枚綴2冊 |
1,000株以上 | ・8枚綴4冊 |
2,000株以上 | ・8枚綴6冊 |
この優待は次の劇場で利用することができます。
<9635>武蔵野興業の株主優待情報
武蔵野興業は東京都新宿区にある企業で、映画興行事業、不動産事業、商事事業を展開しています。
権利確定日 | ・3月末 ・9月末 |
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最低必要株数 | ・100株 |
投資額 | ・272,000円 |
配当利回り | ・0.00% |
半期ごとの詳しい優待内容を見てみましょう。
保有株式数 | 映画優待券 |
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100株以上 | 6枚※ |
200株以上 | 12枚※ |
300株以上 | 18枚※ |
500株以上 | 個人通用パス |
800株以上 | 同伴1名通用パス |
1,000株以上 | 同伴2名通用パス |
この優待は新宿武蔵野映画館で利用することができます。
<9643>中日本興業の株主優待情報
中日本興業はシネマやカフェ、スーパー銭湯を展開する名古屋の企業です。
権利確定日 | ・3月末 ・9月末 |
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最低必要株数 | ・100株 |
投資額 | ・1,000,000円 |
配当利回り | ・0.60% |
半期ごとの詳しい優待内容を見てみましょう。
保有株式数 | 映画優待券※ |
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100株以上 | 10枚 |
200株以上 | 20枚 |
300株以上 | 30枚 |
400株以上 | 40枚 |
500株以上 | 50枚 |
1,000株以上 | 80枚 |
2,000株以上 | 100枚 |
4,000株以上 | 150枚 |
この優待はミッドランドスクエア シネマ、ミッドランドシネマ 名古屋空港で利用できます。
<9631>東急レクリエーションの株主優待情報
東京レクリエーションは映像事業や、ホテルやフィットネス、ボウリング、フットサル、カルチャースクールなどを展開するライフ・デザイン事業、不動産事業を行っています。
権利確定日 | ・6月末 ・12月末 |
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最低必要株数 | ・1,000株 |
投資額 | ・975,000円 |
配当利回り | ・0.62% |
半期ごとの詳しい優待内容を見てみましょう。
保有株式数 | 優待ポイント数※ |
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1,000株以上 | 18ポイント (8ポイント) |
2,000株以上 | 24ポイント (10ポイント) |
3,000株以上 | 30ポイント (12ポイント) |
5,000株以上 | 36ポイント (14ポイント) |
10,000株以上 | 42ポイント (16ポイント) |
30,000株以上 | 48ポイント (18ポイント) |
50,000株以上 | 54ポイント (20ポイント) |
100,000株以上 | 60ポイント (22ポイント) |
※映画1本につき1人2ポイント必要
全国の109シネマズで利用可能です。
そのほかムービルやボウリング場で利用することもできます。
IMAXや3D、4DXで優待ポイントを利用可能ですが、その場合はそれぞれ追加料金が必要です。
優待のタダ取りができる「つなぎ売り」におすすめの証券会社を紹介
株主優待の難しいところは、権利落ち日には株価がガクンと落ちてしまい、多額の含み損を抱えてしまう可能性があるところですね。
そういったリスクを回避するために有効な作戦が、「優待つなぎ売り」なんです。優待つなぎ売りの具体的なやり方については、次の記事を参照してください。
つなぎ売りをするには証券会社の総合口座のほかに、信用取引口座を開設する必要がありますが、それ以外にも「逆日歩」※がかかるというデメリットが。
多くの投資家が同じ銘柄を空売りすると、証券会社の貸し出す株が不足してしまいます。そこでほかの業者から調達することになります。そこで発生する手数料を上乗せされた二重に徴収される手数料のことです。
しかし松井証券は逆日歩のリスクを回避できる「無期限信用取引」が利用できるんですよ。
無期限信用取引で売建できる銘柄は約900銘柄ありますので、この中にあなたの優待銘柄があれば、逆日歩の心配もなく優待を受けることができます。
優待をノーリスクでゲットしたいあなたは、ぜひ松井証券で信用取引口座を開設することがおすすめ。
口座開設はこちらからどうぞ!
株主優待でお得に映画優待券をゲットしよう!
これらの中からどの銘柄を選べばいいか、悩んでしまう人もいますよね。そんな人は、投資額や株主優待を利用できる地域から銘柄を選びましょう。
ここで紹介した8社のなかから選ぶ、少額で投資できる銘柄は<9633>東京テアトルです。
全国で利用できる映画優待券を、株主優待として発行しているのが次の4社。
・<9601>松竹
・<9602>東宝
・<9605>東映
・<9631>東急レクリエーション
しかしこれらの企業のほとんどで、投資額が100万円を超えてしまいます。
全国で利用できる株主優待がもらえる銘柄を選ぶのであれば、現在100万円以内で投資ができる<9631>東急レクリエーションがおすすめです。
株主優待の内容は変更される可能性もあるので、該当の銘柄を長期保有する場合は随時情報をチェックするようにしてくださいね。