「サラリーマンには時間がないから投資は無理だな~」「デイトレードに興味があるけど危険そう・・・」
デイトレードとは、1日で取引を完了させる短期取引のこと。
わずかな値動きで株を売買し、1日に数十回取引を繰り返します。
デイトレードは日中働いているサラリーマンには無縁だと思われがちですが、そうではありません。
今やスマホ1つで株取引ができますし、スキマ時間を利用するなどの工夫次第では、サラリーマンにもデイトレードが可能です。
さらにデイトレードに必要な分析は2つだけ。
「取引が活発な銘柄を見つけること」「売買タイミングを見極めること」です。
複雑な企業分析などは不要なので、技術さえ身につければ誰でも稼ぐチャンスがあります。
具体的な「デイトレードの特徴」「分析ツールの使い方」「銘柄の見つけ方」「売買タイミング」について、本文でそれぞれ解説していきますね。
デイトレードは1日完結の取引!少ない時間で儲けをあげる
デイトレードは株を買って、同じ株を売却する取引手法です。
取引所が開いている9時~15時の間に、売買を完了させる必要があります。
株価の変動が激しい銘柄を選べば、短期間で利益を上げられる可能性が高いです。
デイトレードのメリットとデメリットを確認しましょう。
デイトレのメリットは短期の間に利益を上げられること
デイトレードには次のようなメリットがあります。
- 取引時間外のニュースに影響されない
- 短期間で利益があがる
- 企業分析が不要
デイトレードは1日で取引を完了します。取引時間終了後に企業の不祥事などが発覚しても、株価下落の影響を受けません。
1円の値上がりで売却し、別の株を買うというような取引を何度も繰り返すため、短期間で利益が出せるのも特徴です。
またデイトレードは企業の財務状況や業績を分析する「ファンダメンタルズ分析※」が不要。
売上高や利益といった指標から企業の業績を分析し、将来の株価を予想すること。中長期での投資を計画する場合に有効です。
詳しくは「ファンダメンタルズ分析の基礎知識!割安株で儲ける方法」で解説しています。
デイトレードに必要なのはチャートの動きを読み解く「テクニカル分析※」です。
株価チャートの動きを分析し、トレンドやパターンを読み取る手法です。企業の業績や経済に関する知識がなくても行うことができます。
より詳しく知りたい人は「相場の流れが読める!株価チャートの見方をマスターしよう」を参照してくださいね。
デイトレードのデメリットは取引時間と肉体的疲労
デイトレードのデメリットは次のとおり。
- 画面をずっと見続けなければいけない
- 平日の限られた時間しか取引できない
デイトレードは株価のわずかな値動きに反応し、売買を繰り返す取引手法です。
そのため常に画面を観察して、株価の動きに注目しなければいけません。
画面から目を離すことができないので、肉体的負担は大きいでしょう。
また取引時間の制約から、平日に仕事がある人は取引に集中することが難しいかもしれません。
株の注文はほぼ24時間可能!サラリーマンは指値注文も活用しよう
サラリーマンだからといって、デイトレードできないわけではありません。
ネットで株を売買する場合、立会時間外でも売買注文を出すことは可能。
前日の夜中や始業前の朝に「銘柄」を選択し、注文を出しましょう。
注文方法には次の3つがあります。
- 成行注文(価格を指定しない)
- 指値注文(指定価格より安ければ買う、高ければ売る)
- 逆指値注文(指定価格より高ければ買う、安ければ売る)
株の注文方法について詳しくは「指値・成行・逆指値の使い方!便利な株の注文方法」を参照してください。
またIFD注文※を活用すれば、チャートを確認する必要もありません。
「If done(イフダン)」注文の略。新規注文と、注文が成立した際の決済注文を同時に出すことができます。たとえば株価が1,000円になったら買い、1,200円になったら売るという注文を同じタイミングで出せます。
信用取引口座を開設してデイトレを始めよう!おすすめは松井証券
デイトレードを行うために、証券会社で口座を開設しましょう。
信用取引※の口座開設も併せて行ってください。
資金や株式を担保にし、自己資金以上の金額で取引が可能になること。少ない手元資金でも大きな金額の取引ができます。ただし自己資金以上の損失が発生する場合も。
デイトレードに信用取引の口座は必須です。
自己資金の範囲でのみ取引を行うこと。持っている資金が少ないと少額の取引しかできませんが、取引した金額以上に損をすることがありません。
信用取引の口座開設ができる証券会社は多いですが、おすすめは松井証券です。
松井証券の「一日信用取引」は約定金額に関わらず売買委託手数料が無料。
約定とは株取引が成立することで、1注文あたりの約定金額が300万円以上なら金利も必要ありません。
詳しくは「松井証券のデイトレード向けサービス!当日完結の一日信用取引を紹介」で解説しています。
ぜひこちらから松井証券で口座開設してみてくださいね。
トレダビについては
「無料で豪華賞品を手に入れよう!株のシミュレーションゲームまとめ」で解説しています。
デイトレードは勘じゃ勝てない!3つのツールを使いこなそう
証券会社で口座開設をしたら、いよいよデイトレードの開始です。
ただし適当に銘柄を買っても、勝ち続けることはできません。
デイトレードで勝率を上げるには「テクニカル分析」が必要。
ここでは「ランキング」「板」「ローソクチャート」の使い方を説明します。
使うツールは3つですが、初心者が注目すべきポイントは1つだけ。
「動きが活発な銘柄を見つけること」です。
3つのツールを用いて、ある銘柄の「株価の変動」や「株の取引数」といった動きがどれだけ活発かを見定めていきます。
3つのツールの具体的な使い方をみていきましょう。
ランキングは「前日比」と「出来高」に注目!
取引が活発な銘柄を見つけるために、まずはランキングに注目します。
ランキングは項目ごとの順位をリアルタイムで表したもの。
「上昇率」「下落率」「出来高※(売上高)」など、さまざまなランキングがあります。
取引が成立した株数のこと。出来高が多いほど、取引が活発であることを示します。
特に各ランキングの「前日比※」と「出来高」に注目しましょう。
前日の終値(おわりね)と比べて現時点の株価がどれほど増減したかを表示。値上がりの場合は白い三角△、値下がりは黒い三角▲で表されます。
順位 | 銘柄 | 現在値 | 前日比 | 出来高 |
---|---|---|---|---|
11 | 日進工具 | 2618 | △103 △4,10% |
29700 |
12 | ファンケル | 5430 | △210 △4,02% |
733000 |
13 | シークス | 2456 | △92 △3,89% |
329000 |
14 | eBASE | 3585 | △58 △3,46% |
11800 |
前日比が大きいほど値動きが激しく、出来高が大きいほど流動性※が高いのです。
株の「買いやすさ」や「換金(現金化)のしやすさ」を指します。流動性が高い株は、取引相手が多く、いつでも売買が可能な状態です。
板は「厚さ」がポイント!注文数の多い銘柄を選ぼう
板とは銘柄ごとの「買い注文」と「売り注文」の状況をリアルタイムで表したものです。
板を見ることで、今現在どれほどの注文がその銘柄に集まっているのかわかります。
売数量 | 値段 | 買数量 |
---|---|---|
12000 | 303 | |
8000 | 302 | |
4000 | 301 | |
300 | 33000 | |
299 | 29000 | |
298 | 55000 |
この板は買いの注文が多いため、株価下落によるリスクは低いです。
もし購入直後に株価が下落した場合でも、買い手が十分にいれば、すぐに株を売却でき、損失は最小限です。
逆に買い手が少ない板の例を見てましょう。
売数量 | 値段 | 買数量 |
---|---|---|
10000 | 303 | |
12000 | 302 | |
9000 | 301 | |
300 | 8000 | |
299 | 4000 | |
298 | 5000 |
買い手が少ない場合、株を売りたくても売れない状況が続き、損失がどんどん膨れていきます。
デイトレードで大切なのは「いかに損失を抑えるか」
損失が拡大する前に早めの「損切り」をして、リスクを最小にする必要があるのです。
デイトレードでは1日に何回も取引をするから、小さな勝ちを少しずつ積み重ねていった方がいいぞ!
ローソク足チャートを見れば買いのタイミングがわかる!
デイトレードで困るのは「どのタイミングで買って」「どのタイミングで売るのか」ですよね。
基本は「上昇トレンドの始めで買い」「下降トレンドの始めで売る」という方法です。
トレンドの見極めはチャート※を見て判断します。
株価の動きをグラフで表したもの。5分ごとの値動きなら「5分足チャート」、25分ごとなら「25分足チャート」と呼ばれます。
チャートには「ローソク」と呼ばれる四角形が表示されており、ローソクで今後の値動きを予想します。
赤いローソクは陽線とも呼ばれ、前のローソクよりも値上がりしたサイン。
黒いローソクは陰線と呼ばれ、値下がりしたサインです。
具体的には次の条件を満たしたときが、買いを仕掛けるタイミング。
- 長い陰線の後に短い陽線が出たとき
- 株価が下落した後、長めの下ヒゲを持つ陽線が現れたとき
株価の性質として「短時間で大きく下がると上がる」というものがあります。
この反発を「リバウンド」と呼び、買いを仕掛けるチャンスです。
1番目の条件である「長い陰線」は株価急落のサイン。
その後に陽線が出現すれば、その後反発して株価が上昇する可能性があります。
そして2番目の条件である「長めの下ヒゲを持つ陽線」。
「下ヒゲが長い」ということは一度価格が下がったものの、最終的に上昇することを示します。
この場合も株価上昇に転じるサインです。
ローソク足の詳しい解説は「株価チャートの基本!ローソク足の種類や見方を理解しよう」を参照してください。
損失が出た場合は早めに売りの注文をすることも大事だ。デイトレは数秒で価格が上下するから、迷っているうちに損失が膨らんでしまうぞ!
デイトレードの基本は損を抑えて勝ちを積み重ねること!
デイトレードは短時間で売買を繰り返します。
そのため、1日中画面を見続ける必要がありません。
昼休みなどスキマ時間を利用すれば、サラリーマンでもデイトレードは十分可能です。
しかし適当に取引していても利益は出ません。
デイトレードのコツは、「ランキング」「板」「チャート」という3種類のツールを用いて「取引が活発な銘柄」を見つけること。
銘柄選択後も大きな利益は狙わず、「損しないこと」を念頭に置きましょう。
小さな利益を積み重ねることがデイトレードの基本です。