- 7月にIR実施法案、通称「カジノ法案」が成立
- 全国3カ所に統合型リゾートを新設予定
- カジノ運営やゲームなど幅広い関連株に注目集まる
この記事の後半では、特にオススメのカジノ関連銘柄も紹介しています。
カジノ法案が成立!全国3カ所にIR施設誕生予定
2018年7月に成立した「IR実施法案」。2016年12月に、日本でのカジノを中心とする統合型リゾート(IR)を解禁する「IR推進法案」が成立していますが、今回のIR実施法案は実現に向け、より具体化するための法案です。
通称「カジノ法案」と呼ばれ、ギャンブル依存症対策なども含めた内容になっています。
- IR施設数は全国3カ所まで※
- 日本人客には週3日、月10日までの入場回数制限を設ける
- 入場料は1日あたり6,000円
- 本人確認にマイナンバーカードを利用
「カジノ面積はIR施設の延べ床面積の3%まで」「収益の30%を納付金として国と都道府県に納める」など事業者側への制限もあります。
とはいえ、宿泊施設やショッピング施設などが並ぶIR施設となれば、外国人観光客の増加にも期待が集まります。
注目しておきたいのカジノ関連株5選
日本でのカジノ誕生に注目が集まっていますが、投資家がより注目しているのが「カジノ関連株」。
一概に「カジノ関連株」といっても、関連銘柄はさまざまです。主な業種は次のとおり。
- カジノ運営関連
- 建設、不動産、設計関連
- ゲーム、アミューズメント関連
- 観光、ショービジネス関連
- 警備、セキュリティ関連
これらの業界のなかでも、特に注目したいオススメのカジノ関連株を紹介します。
<3625>テックファームホールディングス
テックファームホールディングスは、システムインテグレーションや自動車アフターマーケット向けソリューション、ホテル客室向けタブレットリューション、インキュベーションなどの事業を展開する企業です。
カジノ施設向け電子決済ソリューション事業も展開しており、日本のIR解禁に伴い注目される可能性が高いです。
<6428>オーイズミ
オーイズミは、遊技場向けの機器の製造・販売、不動産の賃貸事業を主に展開する企業です。
オーイズミが企画開発した高速メダル計数機や温洗式メダル研磨機、ダイレクトシュート式台間メダル貸機、メダル自動補給回収システムなどは、カジノでも利用される可能性が高く、注目を集めています。
<6460>セガサミーホールディングス
セガサミーホールディングスは、遊戯機事業やエンタテイメントコンテンツ事業、リゾート事業を展開する企業です。
宿泊施設や商業施設をはじめカジノオペレーションなどの開発や運営におけるノウハウがあり、日本でのIR開発・運営にも期待できます。
<9603>エイチ・アイ・エス
エイチ・アイ・エスは、旅行事業やテーマパーク事業、ホテル事業、地域事業、ロボット事業、エネルギー事業、保険事業など幅広く展開する企業です。
長崎県佐世保市でリゾート施設「ハウステンボス」を運営しているため、誘致候補にも挙がっている長崎に決定した場合、土地や場所、資金の提供などによる協力が見込まれます。
<9766>コナミホールディングス
コナミホールディングスは、デジタルエンタテイメント事業やアミューズメント事業、ゲーミング&システム事業、スポーツ事業を展開する企業です。
ゲーミング機器やカジノ・マネジメント・システムの開発や製造、世界市場に向けた販売・サービスを行っています。
このカジノ・マネジメント・システムは、蓄積された情報を分析することで、会計管理や安全管理、経営判断、顧客サービスの提供などに繋がり、幅広い活用も期待されます。
今後の動向次第で可能性が広がるカジノ関連株
カジノ関連株は、IR施設がどこに誘致されるのか、どの業者がどのくらいのウェイトで関わってくるのか、など詳細が決まれば、今後さらに絞って投資を行うことができます。
投資のタイミングを逃さないためにも、行政や企業の今後の動向をこまめにチェックしておきましょう。